焼き芋みたいな
エッセイ・シリーズ⑨
『白のモンスター』
「俺について来い!」
男は言った。
「寒いからな、ジャンパー着て来い!ほれ!」
そう言って、精悍な顔つきをしたその男は、
板張りの戸を両腕で勢いよく押し開けて外へ出て行った。
僕は壁に掛けてあったジャンパーを急いで着込み後を追う。
外は猛吹雪だった。
真正面から吹きつけて来る猛烈な風と荒れ狂う雪に襲われ、
目を開ける事も、わずかに息をする事も儘ならない。
「狼が暴れてる」と一瞬思う。
やっとの思いで周りを見渡した時には、男の姿はもうどこにもなかった。
そこは街中ではない。どこかの雪原だろうか・・
昨夜また、そんな夢をみた。
毎年この時期になると、決まって同じ夢をみる気がする。
何か意味があるのだろうな。
星空Cafe、それじゃまた。
皆さん、お元気で!
翌朝、山頂にアタックしたが途中に猛吹雪に。その後、吹雪も収まって何とか山頂に到達して無事に下山する事が出来たけれど怖かった。昨夜はあんなに綺麗な星空だったのに。山の天気は変わりやすいので注意です(*`・ω・*)ゞ
山頂でのホワイトアウトですか?それはもう怪物に出くわすようなものです。無事に生還出来たことが何よりです。ある意味、軌跡と言っても良いくらいなものです。山の天気も人の心も変わりやすいものなのです。むはは。