焼き芋みたいな
エッセイ・シリーズ (34)
『味噌ラーメン』
高校バスケの部活の帰り道。
厳寒の吹きすさぶ雪に耐えながら
「寒っ!」「足の裏冷てえ」「ああ、もう凍る」
「腹へったあ!」
などと言いながら、
皆で通りのラーメン店に駆けこんだ。
ぽつんと佇むラーメン店の灯りが、
まるで荒れ狂う冬山のベースキャンプにさえ見えた。
皆で赤い鼻をしてカウンターに座り、
「うんまっ!」「あったまるー!」
「もう凍死するかと思ったナ」
などと言いながらすすった
あの時の味噌ラーメン。
あれを越えるラーメンを僕は知らない。
ホント、みんないて、美味かったんだ。
星空Cafe、それじゃまた。
皆さん、お元気で!
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