第２７回建築ＣＡＤ検定試験

　さてさて、本日は２００６年度　第２７回建築ＣＡＤ検定試験会場から
お送りしております。

これは、昨年１０月から本日に向けて特訓してきた、ＣＡＤの成果を試す場でもあります。
問題は、木造２階建ての１/1００の図面とパース、断面図を元に１/５０の平面詳細図と南立面図を５時間以内で書き上げなさいというものです。
ＣＡＤ連盟ＨＰより。


ソフトは２次元ＣＡＤの本流となりつつあるＪＷ－ＣＡＤを使用して行います。
僕も初めての試みで、毎週月水金と放課後一時間ずつ教えてきて、果たして最後まで付き合ってくれるかな？と正直心配してたけど、ちゃんと残り真面目に取り組んでくれました。



その甲斐あって、今では僕も敵わないくらいのマウスさばきで、スラスラと描けるようになりました。
最近、「先生、建築科の生徒でパソコン扱える子はおらんかえ？」という工務店や木工所のオファーも戴き、今後はエクセルとワードくらいは扱えるようにしたいな、と思っています。


だからといって、新しいことばかりしようとは思いません。
なかには「大工は大工だけやればいいーんじゃ」確かにその意見もあると思います、だからこそ今現在は希望者のみ放課後にやっているのです。


便利なものは人を駄目にします、車が出来て、運動不足を解消すべくお金を払って運動をする。

２桁の足し算でさえ、小学生の漢字ですら、携帯電話を取り出し調べる。

公園で、向かい合ってゲームを行う子供が多数いる・・・何か変ですよね。


たかだか２・３０年前の自分の幼少時代から見ても、時代の変化が見て取れます、確かにファミコンはあったけど、基本は川にザリガニ取ったり、カブトムシ取ったり、ビー玉したり、田んぼで野球やったり・・・・工夫して遊んでいましたよね。何でもかんでも、与えられ、便利になり、人間の退化が始まっているようでなりません。

　

　大工道具でも一緒ですよね、手工具が上手に扱えれる大工さんは、電動工具の操作法さえ判れば、誰でも上手に使えます。だけど、逆はなかなかそうはいきません、電動工具しか使えない大工さんも多数いると聞きました。



道具は人間が使うものです、決して遊ばれたり、使われたりしてたらいけませんね。


時代遅れと言われても、基本的な技術や伝統を受け継ぐことを忘れず、未来に新しいものを加えて繋げていく、そんな「大工の学校」でありたいな、と思いました。

おしまい