さてさて、今日も「大工の学校」怪我もなく、訓練は無事に終わり、めでたし、めでたし。とお茶を飲んでいたら突然
「建築の先生おるかえ」と見るからに職人といった感じの親父さんがやってきました。
「私ですが」と少々ビビリながらも応対すると。
「先生、ちょっとおもしろい現場があるんやけど、見にこんかえ?」と言われました。
ためらいながらも、「じゃあお願いしますと」即答し、出発の準備。
出る前、課長に呼び止められ、「誰だ?」と聞かれると。
きっぱりと「知らない人です」と答えました。
職場のあ然とした雰囲気を背に、いざ出発です。車で走ること15分、現場に到着。
見るとそこには、扇垂木の立派な現場がありました、そこは棟梁の自宅兼作業場とのこと、中にはいるとそれは見事な、二重の小屋組があるではありませんか!
その後約一時間はその棟梁のありがた~い話(自慢話も)を聴き、何でも来月取り壊すから、是非訓練校の先生に見せておきたかったとのこと、感謝、感謝です。
後から聞いた話によると、先日このブログにも乗せた、森林組合の大きな小屋組もその棟梁の仕事だそうで、さらにはその現場をみて、感激したとの話を知り合いの訓練生が棟梁に伝えて、今回の訪問となったという、種明かしをして頂きました。(頼むから、もっとスマートな方法で事を進めて欲しいものです・・・)
ということで、話も進み、横には新築の現場が・・
興味津々に「棟梁こっちは?」
棟梁「こっちは見せん!」・・・さらに「こっちは、地元の大工が見に来ても、入れないんじゃ~」と渋ります。
ここまで来たからにはと、こっちも引き下がれません。強引に「じゃあ、勝手に見ます」と、渋る棟梁を尻目に現場に入りました。(ただし写真はNGとのこと)
・・・正直、たまげました。
そこには、大工の技量のすべてが、凝縮された部屋がありました。
天井、書院、床の間、仏間、実際僕が今まで見た、どの文化財よりも創意工夫にあふれた、そして、髪の毛一本も入らない完璧な仕事、口が開きっぱなし出した。
聞けば、御年61才のその棟梁、最後に自分の家を建て直して引退するとのこと、もったいない。
話し込んでる内に、近所に建てた家を見せてくれると言うことで、さらにもう一件現場を見せて頂きました、やっぱり、とてつもない最高の仕事で最高の目の保養となりました。もういう事はありません、しかも突然の訪問にもかかわらず、お茶と、高級アイスクリームまで・・・・いいお客さんだ。ホントに(棟梁の仕事と、職人気質がそうさせるのでしょうね)
いい施主が、いい大工を育て、いい大工がいい家を造る、職人の本質とあるべき姿をかいま見た気がしました。
見しらぬ、おじさんについて行ってはいけないと、最近特に物騒な世の中よくいわれます。(まあ僕に何をするわけでは無いでしょうが)、「現場見に来い」、っていわれ「はい」と即答したところが、よかったのか?わかりませんが、いい時間を過ごすことができました。
できれば、棟梁の技術を受け継ぐ若者(というか僕が弟子入りしたかったよ、ホントに)を輩出し、次の世代に引き継がないとなぁ~と責任をすこし感じましたとさ。 おしまい
(最後の2枚は玄関からこっそり、取ったので手ぶれております。ごめんなさい、和室すごかったよホントに)
「建築の先生おるかえ」と見るからに職人といった感じの親父さんがやってきました。
「私ですが」と少々ビビリながらも応対すると。
「先生、ちょっとおもしろい現場があるんやけど、見にこんかえ?」と言われました。
ためらいながらも、「じゃあお願いしますと」即答し、出発の準備。
出る前、課長に呼び止められ、「誰だ?」と聞かれると。
きっぱりと「知らない人です」と答えました。
職場のあ然とした雰囲気を背に、いざ出発です。車で走ること15分、現場に到着。
見るとそこには、扇垂木の立派な現場がありました、そこは棟梁の自宅兼作業場とのこと、中にはいるとそれは見事な、二重の小屋組があるではありませんか!
その後約一時間はその棟梁のありがた~い話(自慢話も)を聴き、何でも来月取り壊すから、是非訓練校の先生に見せておきたかったとのこと、感謝、感謝です。
後から聞いた話によると、先日このブログにも乗せた、森林組合の大きな小屋組もその棟梁の仕事だそうで、さらにはその現場をみて、感激したとの話を知り合いの訓練生が棟梁に伝えて、今回の訪問となったという、種明かしをして頂きました。(頼むから、もっとスマートな方法で事を進めて欲しいものです・・・)
ということで、話も進み、横には新築の現場が・・
興味津々に「棟梁こっちは?」
棟梁「こっちは見せん!」・・・さらに「こっちは、地元の大工が見に来ても、入れないんじゃ~」と渋ります。
ここまで来たからにはと、こっちも引き下がれません。強引に「じゃあ、勝手に見ます」と、渋る棟梁を尻目に現場に入りました。(ただし写真はNGとのこと)
・・・正直、たまげました。
そこには、大工の技量のすべてが、凝縮された部屋がありました。
天井、書院、床の間、仏間、実際僕が今まで見た、どの文化財よりも創意工夫にあふれた、そして、髪の毛一本も入らない完璧な仕事、口が開きっぱなし出した。
聞けば、御年61才のその棟梁、最後に自分の家を建て直して引退するとのこと、もったいない。
話し込んでる内に、近所に建てた家を見せてくれると言うことで、さらにもう一件現場を見せて頂きました、やっぱり、とてつもない最高の仕事で最高の目の保養となりました。もういう事はありません、しかも突然の訪問にもかかわらず、お茶と、高級アイスクリームまで・・・・いいお客さんだ。ホントに(棟梁の仕事と、職人気質がそうさせるのでしょうね)
いい施主が、いい大工を育て、いい大工がいい家を造る、職人の本質とあるべき姿をかいま見た気がしました。
見しらぬ、おじさんについて行ってはいけないと、最近特に物騒な世の中よくいわれます。(まあ僕に何をするわけでは無いでしょうが)、「現場見に来い」、っていわれ「はい」と即答したところが、よかったのか?わかりませんが、いい時間を過ごすことができました。
できれば、棟梁の技術を受け継ぐ若者(というか僕が弟子入りしたかったよ、ホントに)を輩出し、次の世代に引き継がないとなぁ~と責任をすこし感じましたとさ。 おしまい
(最後の2枚は玄関からこっそり、取ったので手ぶれております。ごめんなさい、和室すごかったよホントに)
引退するとは、なお惜しい
アーチに刻んだ材料は無垢材でしたか?天井は、まだ途中でしたか?
相当、時間と予算が無いと出来ないですよね~
本当に自分の目でみて見たい(>_<)
ちなみに、二枚目の写真は何ですか?天井の飾り?
気になりますね~
二枚目の写真は、天井の飾り?なんだろ~
二枚目の写真は何だったのですか?天井の装飾?
コメント消えちゃいますか?gooに書き込んどきます。
2枚目の写真ですが、旧宅の化粧小屋組みの写真です、棟梁曰く、二重折とかおっしゃってました。解体するとのことなので、手弁当で加勢に行きたいと企んでます。
結構地元では、有名な方らしく、年配の訓練生に話すと驚いた顔で「先生・・・大丈夫やった?」と意味深な質問をされました。とても親切に案内してくれたのですが・・・
仕事自体はほぼ完了してまして、彫り物をいろいろされている途中のようでした。
廊下のアーチの天井は、檜皮を押さえるために雑木(楓?)を削って造ってました。隅木あたる部分がすべて振っているために、型板を何枚も作ってました。
今回の家は、聞きませんでしたが、旧宅は20年間前に建てて、坪150万(原価で・・・)ということです、今回は二年がかりだそうですけど、折上げ天井の和室の四隅に動き出しそうな鷹、鯛、鶴、亀の彫り物があり、仏壇には唐破風の庇が付いていて、筆返しにはなんと・・・・書ききれません。
上には上がいることは、承知してましたが、まさかこれほどまでとは、何でも地元の有名な建築物はすべてその人の仕事と言っても過言ではないそうです。
一緒に見てみたいですよね
たまたま、入れてくれたらしいですよ、聞くところによると、かなり有名人らしく、知らない人はもぐりらしいです、地元の大工も近所のおばちゃんも、だ~れも入れなかったみたいです。
僕から聞いたなどいわれると、大変なのでご勘弁を・・・・