さてさて、今回から家が出来るまでの施工の勉強をしていきましょう。
お客さんと契約を行い、確認申請などの設計図面を届け出て、地鎮祭などの神事を執り行った後にイザ基礎工事が始まります・・・・
と思ったら、大間違いです。
最近は、写真のように地盤調査を行うのが一般的となっています。
なぜなら、地盤調査を行わずに建物が不等沈下が起こった場合、建築会社に瑕疵担保責任(隠れた欠陥を保証する責任)が
問われる判例があるからです。
調査結果で地耐力があまりにも低い(2t以下/㎡)うめ立て地などでは、鋼管杭を打つなり、土壌に特殊なセメントを混ぜて固める土壌改良などが必要となります。
【詳しくはここで勉強してね】
地耐力が5t/㎡以上あれば、良好地盤として、布基礎でも良い訳ですが、それ以下(2t/㎡~5t/㎡)だとベースを広げたり、ベタ基礎にしなければいけないのです。
しかし、教科書などにはそのような事を書かれていますが、
現実には最近の木造建築のほとんどが、写真右下のようなベタ基礎を採用しています。
理由は、コンクリ単価が下がったのと施工のしやすさ、そして何より湿気対策として、ベースのコンクリートが防湿コンクリートの役割を兼ねているからです。
木造ではとにかく湿気と虫害が最大の敵、その対策としてベタ基礎は大変有効な手段なのです。
最近では更に進化して、防湿シートをクラシャランの上に敷き込んだり、スタイロフォームを埋め込み、断熱効果を上げようとする住宅も増えてきました。
15年ほど前では、ベタ基礎の仕様書自体が定まっておらず、公共工事などでは当たり前の布基礎(写真左下)を作って
最後に土の部分を隠すようにコンクリートを打ち込むなどの面倒くさい仕事もしましたね。
布基礎では、よく割り栗石をコバ立てて施工するなどの指示があったのですが、昔は手で一個ずつ石を縦長に敷き詰めていたのですよ。
今ではあまり行われておらず、砕石で代用する場合が殆どですね。
それでも、よく建築士の問題には出ていたな~
基礎自体の弱点と言えばやはり床下換気口でしょうか?
どうしても、加重がかかりこの部分にヒビが入ります、たかがヒビと侮るなかれ、酸性雨が降るとヒビから鉄筋まで水が入り込みます、鉄筋が錆びると体積が増します、そこにアルカリ性のコンクリートと酸性雨の科学反応で、コンクリートが中和され、(中性可)強度が極端に落ちます、そこに先ほどの錆びた鉄筋が中から大きくなり、基礎を破壊してしまうのです。
いや~恐ろしい。
そこで、換気口を無くした、基礎パッキン工法が誕生しました。
これにより、床下換気口が姿を消し、めでたしめでたし・・・・・
とはいかず、施工によっては、基礎パッキンが土台にめり込むなどの、新たな問題が起きたりして、基礎パッキンもかつての勢いは無くなりました。
金物メーカーが換気口のボックスユニットをつくり、昔のように天端から欠ぎ込むのではなく、
中央をくり抜くような形の行かした換気口が、最近増えてきましたね。
基礎パッキンもゴムの素材で、耐震効果をうたったものも出てきました。見た目は同じでも少し弾力があり、そしてかなりのお値段がしますね。
もともと、コンクリートが無かった訳で昔は基礎というものは建築には存在せず、礎石と言って石を地中に埋め込み、
そこに直接柱を建てるような形で、家を建てていました。
ちょうど、4本足のテーブルが建っている状態でしょうか?
無理に固定するより、これの方が地震の力をうまく逃がしてくれそうですよね。
石の上に直接建てると言いましたが、真っ平らな石の上に置くのではなく、丸い形の石を埋め込んでいました。
そこに、柱の底を石の形に加工し、ぴったりとはまるようにしていたのです。
口で言うのは簡単だけど、これ又昔の人は難しい事をしていたんだなぁ
大地と木材の境界線は、今も昔も工人を悩ませているみたいですね。
おしまい
お客さんと契約を行い、確認申請などの設計図面を届け出て、地鎮祭などの神事を執り行った後にイザ基礎工事が始まります・・・・
と思ったら、大間違いです。
最近は、写真のように地盤調査を行うのが一般的となっています。
なぜなら、地盤調査を行わずに建物が不等沈下が起こった場合、建築会社に瑕疵担保責任(隠れた欠陥を保証する責任)が
問われる判例があるからです。
調査結果で地耐力があまりにも低い(2t以下/㎡)うめ立て地などでは、鋼管杭を打つなり、土壌に特殊なセメントを混ぜて固める土壌改良などが必要となります。
【詳しくはここで勉強してね】
地耐力が5t/㎡以上あれば、良好地盤として、布基礎でも良い訳ですが、それ以下(2t/㎡~5t/㎡)だとベースを広げたり、ベタ基礎にしなければいけないのです。
しかし、教科書などにはそのような事を書かれていますが、
現実には最近の木造建築のほとんどが、写真右下のようなベタ基礎を採用しています。
理由は、コンクリ単価が下がったのと施工のしやすさ、そして何より湿気対策として、ベースのコンクリートが防湿コンクリートの役割を兼ねているからです。
木造ではとにかく湿気と虫害が最大の敵、その対策としてベタ基礎は大変有効な手段なのです。
最近では更に進化して、防湿シートをクラシャランの上に敷き込んだり、スタイロフォームを埋め込み、断熱効果を上げようとする住宅も増えてきました。
15年ほど前では、ベタ基礎の仕様書自体が定まっておらず、公共工事などでは当たり前の布基礎(写真左下)を作って
最後に土の部分を隠すようにコンクリートを打ち込むなどの面倒くさい仕事もしましたね。
布基礎では、よく割り栗石をコバ立てて施工するなどの指示があったのですが、昔は手で一個ずつ石を縦長に敷き詰めていたのですよ。
今ではあまり行われておらず、砕石で代用する場合が殆どですね。
それでも、よく建築士の問題には出ていたな~
基礎自体の弱点と言えばやはり床下換気口でしょうか?
どうしても、加重がかかりこの部分にヒビが入ります、たかがヒビと侮るなかれ、酸性雨が降るとヒビから鉄筋まで水が入り込みます、鉄筋が錆びると体積が増します、そこにアルカリ性のコンクリートと酸性雨の科学反応で、コンクリートが中和され、(中性可)強度が極端に落ちます、そこに先ほどの錆びた鉄筋が中から大きくなり、基礎を破壊してしまうのです。
いや~恐ろしい。
そこで、換気口を無くした、基礎パッキン工法が誕生しました。
これにより、床下換気口が姿を消し、めでたしめでたし・・・・・
とはいかず、施工によっては、基礎パッキンが土台にめり込むなどの、新たな問題が起きたりして、基礎パッキンもかつての勢いは無くなりました。
金物メーカーが換気口のボックスユニットをつくり、昔のように天端から欠ぎ込むのではなく、
中央をくり抜くような形の行かした換気口が、最近増えてきましたね。
基礎パッキンもゴムの素材で、耐震効果をうたったものも出てきました。見た目は同じでも少し弾力があり、そしてかなりのお値段がしますね。
もともと、コンクリートが無かった訳で昔は基礎というものは建築には存在せず、礎石と言って石を地中に埋め込み、
そこに直接柱を建てるような形で、家を建てていました。
ちょうど、4本足のテーブルが建っている状態でしょうか?
無理に固定するより、これの方が地震の力をうまく逃がしてくれそうですよね。
石の上に直接建てると言いましたが、真っ平らな石の上に置くのではなく、丸い形の石を埋め込んでいました。
そこに、柱の底を石の形に加工し、ぴったりとはまるようにしていたのです。
口で言うのは簡単だけど、これ又昔の人は難しい事をしていたんだなぁ
大地と木材の境界線は、今も昔も工人を悩ませているみたいですね。
おしまい
今の所は、手を決めるのが一苦労みたいですね。
歩きながらでも、研ぐ真似をしながら歩きなさいって言うけど、
傍からみたらちょっと変ですよね。
ノミの砥ぎ方かぁ~
懐かしいですね~
この時期は、大半が砥ぎの時期でしたかね
手首の固定が大切ですから、最初は狭いストロークで砥いで、手首の感覚がわかってきたら、砥石いっぱいに動かすのが早く身に付くかな~
期待して来てくれたみたいなので、どうかな?
っていつも心配してるんですよ。
ええ、臆病ものですから。
僕は、砥ぎは嫌いでした。
きついし、できないし、
なんで、こんなことずっとするんだろう…て思ってましたよ。
でも、最近ですね、結構自分の理想の砥ぎができてきたのは、そうなると夢中になりますね。
でも、また壁に当たったりして、本当に時間が足りないいんですよね~(泣き)
8942先生は話し出すと止まらず、レントゲン撮影で女性陣がいなくなってからは、おいちゃん連中と包丁の砥ぎ方から、刺身の切り方のレクチャ~まで、質問に一生懸命答え、宇宙の彼方までぶっ飛んでました・・・・
それでは、よいGWを宿題も頼みますよ~
同級生も後輩も頑張ってますよ~
先日はキラ子も来てくれました。
僕も、森町の2億円とやらの家を見に行きました。
棟梁のお人柄も素晴らしく、お弟子さんもこれまた礼儀正しい好青年たちで、すごくリフレッシュしちゃいました。
曲がった梁をみて、すごいな~って思うだけでも、もう大工さんですよね。
たまには遊びに来てね~
ちなみに削ろう会29日の予定です。
とても毎日が充実していて楽しいです
先生方も一生懸命教えてくれて頭が下がります
ゆるゆる感がたまらないY先生と俺は休み時間も燃えてるぜっっのI先生・・・
全然違う二人だけど建築に懸ける熱い想いは同じ・・・私達にも伝わってきます
建築科の仲間達も皆良い人ばかりで・・・そして皆熱心ですねぇ
私もおっちゃん達に負けとられん
頑張るぞー