さてさて、6月に入り入梅(つゆいり)はまだだと思うけど、今日は雨ですね。
今日の訓練生は午前中「建築製図」の授業です、都市計画図を購入し実際の土地(HIヒロセの近所)に家を建てる計画をし、全員で設計プランを行い、みんなで一等賞を決めたそうです。(ここでそうですなのは、僕が製図の担当ではないからです・・)
その図面を実際に役場に確認申請を届ける書類を作成するのが法規の授業で、それに添付する図面を書くのが「建築製図」の授業らしいです。(う~ん、わかりやすい、他校に行ったらパクろ・・いや参考にさせていただこう)
さて、今回ご紹介する本は「 「口伝」の重み 」 西岡常一他著 です。
先日のコメントで「木組みは人組み」とありましたが、まさにそれが「口伝」です。
著者は宮大工の神様と呼ばれた 西岡棟梁の幼少からの履歴書です。
先祖代々、法隆寺の修理や解体などに携わる家系に生まれた棟梁は、4歳から祖父楢光につれられ、祖父の仕事振りを見ていたそうです、その後生駒農学校に進学農業を学びます、父は工業学校の建築課に進学させたがったが、祖父は「土の命」を学ばせるためにどうしても農業をまず棟梁に教えたそうです。
その後一年本格的に、稲作を行い農業の難しさを肌で感じます。そのときに祖父から「稲を作るときに、本ばかりに頼るな、窒素・リン酸は知らずとも、稲と話が出来れば稲は言うことを聞く」と棟梁に話し
「大工も同じで木と話しあいができなければ、本当の大工にはなれない」と教えられ、農業の大事さを感じ取ったそうです。
そのあとも、棟梁は祖父の肩をもみながら「口伝」をどんどん教えてもらいます、
「体で覚える。優れた仕事を見て、それを盗む」
「仏法を知らずして堂塔伽藍を論ずべからず」
「堂塔の建立には、木を買わず山を買え」
「堂塔の木組みは木の癖組み、木の癖組みは工人等の心組み、工人等の心組みは匠長が工 人等への思いやり」等です。
やがて戦争が始まります、棟梁は衛生兵になり中国に渡ります、そこで中国の文化に触れ見聞を広めていきます。
そして戦争が終わり、棟梁は本格的に法隆寺の復興に入っていきます。
そのあとは、他の本でも描かれている通り「法隆寺の鬼」として人生をすごしていきます。
この本の内容は、すべて伝えたいと思いますが、正直自分の技量では伝えきれません、西岡棟梁はまさに宮大工の運命を背負って生まれてきたのだと、つくづく思いました。
大工のあるべき姿、建築の真髄、僕が少しでも伝えたいことなどがすべてこの本に書かれています。ぜひ読んでみてください。
というわけで、この本は昨年購入しましたが、春休み訓練生を迎えるときに毎年、棟梁の弟子でもある「小川 三夫」さんの本を読み返してました。
今年は、それに加えこの本を何度も読み返し、まさに僕の「聖書」となってます。
僕も少しでも棟梁の気持ちに近づきたいと思い、小さいけど昨年から市民農園を借り、家庭菜園を始めました。
ジャガイモやなす、とうもろこし、トマト、たまねぎ、サツマイモ、イチゴ、スイカなどが少し収穫でき、自然の恵みと土作りの難しさを体験し「土の命」に感謝してます。
やってみると、大変面白くその気持ちを少しでも教えたいと思い、実習場のうらに畑を作りました、若い訓練生に手伝ってもらい、なぜか「こんにゃく畑」と命名された、この農園、とうもろこしを始め、トマト、スイカ、ハバネロ!、かぼちゃが植わってます。
「せんせ~今日畑せんの~」と生徒にせがまれ、とてもうれしく思いました。
お盆過ぎぐらいに、とうもろこしやスイカを全員で食べれたらな~と今から期待してます。
ハバネロは? 世界一辛いこのトウガラシ ふっふっふ~ サボったり わりいことする奴等の罰ゲーム用です。
自分達に降りかかってくる災難を露知らず、無邪気に畑を耕す少年たちを見て、ほくそ笑み、自分の悪魔ぶりに感心する私でした・・・
今日の訓練生は午前中「建築製図」の授業です、都市計画図を購入し実際の土地(HIヒロセの近所)に家を建てる計画をし、全員で設計プランを行い、みんなで一等賞を決めたそうです。(ここでそうですなのは、僕が製図の担当ではないからです・・)
その図面を実際に役場に確認申請を届ける書類を作成するのが法規の授業で、それに添付する図面を書くのが「建築製図」の授業らしいです。(う~ん、わかりやすい、他校に行ったらパクろ・・いや参考にさせていただこう)
さて、今回ご紹介する本は「 「口伝」の重み 」 西岡常一他著 です。
先日のコメントで「木組みは人組み」とありましたが、まさにそれが「口伝」です。
著者は宮大工の神様と呼ばれた 西岡棟梁の幼少からの履歴書です。
先祖代々、法隆寺の修理や解体などに携わる家系に生まれた棟梁は、4歳から祖父楢光につれられ、祖父の仕事振りを見ていたそうです、その後生駒農学校に進学農業を学びます、父は工業学校の建築課に進学させたがったが、祖父は「土の命」を学ばせるためにどうしても農業をまず棟梁に教えたそうです。
その後一年本格的に、稲作を行い農業の難しさを肌で感じます。そのときに祖父から「稲を作るときに、本ばかりに頼るな、窒素・リン酸は知らずとも、稲と話が出来れば稲は言うことを聞く」と棟梁に話し
「大工も同じで木と話しあいができなければ、本当の大工にはなれない」と教えられ、農業の大事さを感じ取ったそうです。
そのあとも、棟梁は祖父の肩をもみながら「口伝」をどんどん教えてもらいます、
「体で覚える。優れた仕事を見て、それを盗む」
「仏法を知らずして堂塔伽藍を論ずべからず」
「堂塔の建立には、木を買わず山を買え」
「堂塔の木組みは木の癖組み、木の癖組みは工人等の心組み、工人等の心組みは匠長が工 人等への思いやり」等です。
やがて戦争が始まります、棟梁は衛生兵になり中国に渡ります、そこで中国の文化に触れ見聞を広めていきます。
そして戦争が終わり、棟梁は本格的に法隆寺の復興に入っていきます。
そのあとは、他の本でも描かれている通り「法隆寺の鬼」として人生をすごしていきます。
この本の内容は、すべて伝えたいと思いますが、正直自分の技量では伝えきれません、西岡棟梁はまさに宮大工の運命を背負って生まれてきたのだと、つくづく思いました。
大工のあるべき姿、建築の真髄、僕が少しでも伝えたいことなどがすべてこの本に書かれています。ぜひ読んでみてください。
というわけで、この本は昨年購入しましたが、春休み訓練生を迎えるときに毎年、棟梁の弟子でもある「小川 三夫」さんの本を読み返してました。
今年は、それに加えこの本を何度も読み返し、まさに僕の「聖書」となってます。
僕も少しでも棟梁の気持ちに近づきたいと思い、小さいけど昨年から市民農園を借り、家庭菜園を始めました。
ジャガイモやなす、とうもろこし、トマト、たまねぎ、サツマイモ、イチゴ、スイカなどが少し収穫でき、自然の恵みと土作りの難しさを体験し「土の命」に感謝してます。
やってみると、大変面白くその気持ちを少しでも教えたいと思い、実習場のうらに畑を作りました、若い訓練生に手伝ってもらい、なぜか「こんにゃく畑」と命名された、この農園、とうもろこしを始め、トマト、スイカ、ハバネロ!、かぼちゃが植わってます。
「せんせ~今日畑せんの~」と生徒にせがまれ、とてもうれしく思いました。
お盆過ぎぐらいに、とうもろこしやスイカを全員で食べれたらな~と今から期待してます。
ハバネロは? 世界一辛いこのトウガラシ ふっふっふ~ サボったり わりいことする奴等の罰ゲーム用です。
自分達に降りかかってくる災難を露知らず、無邪気に畑を耕す少年たちを見て、ほくそ笑み、自分の悪魔ぶりに感心する私でした・・・
本はいいですよ、
僕も今話題の「ダヴィンチ・コード」を読んでますが、寝る時間が惜しくて、毎日睡眠不足気味です。
だけど10代の若い生徒には本を読むなと言ってます。
今からいろいろ経験する者には、余計な知識は必要なく、いろいろ経験し、見たもの感じたものを自分なりに身に付け、理解して欲しいからです。
反面20代の遅くして、大工の道に足を踏み入れた人には、足らない経験・知識を本で埋めざるを得ないため、さまざまな本を薦めています。(実際僕がそうなのです)
8943さんへ
いつもありがとうございます。
19日に健康診断を控え、今からダイエット?しようか考え中です。←無理ですね・・
8942家は昔は、大工の弟子達が住み込みでいたと聞きました、その名残もあってしつけが出来てることでしょう。(僕に会ったとき、せめて指をさして笑わないようしつけをお願いします)
今日、訓練生に指示待ちでなく、自分で考えることを少しお願いしました。
楽しむだけでなく、少しでも職業人としての「責務や気質」を学んで欲しいとおもうのですが・・・難しいですね。
僕も勉強です、学生時代しなかった分、スペースには余裕があるようです。
期待しています。
そうそうその娘が先日のTV見て
「うわっ・・・デカクナッテルやっぱあるまじろや~」と。でも我が家のテレビは超ワイドテレビだったと思います・・・
この本読みました。
人生何事も無駄は無いって事を深く深く感じました。自分の今いる場所で一生懸命取り組めば道はおのずと開けるですね。
そう思って?我が家は小さいころから台所仕事をさせました。加えて、家事全般もできるようにしたのですが、させられていると思っていたようですが、調理実習などでは友人よりも格段にできるらしいです。
一生お勉強 私もまだまだ修行中です。