さてさて、本日から大工の秘伝の技ともいえる規矩術の授業がいよいよ始まります。先ずは導入部分からです。
さしがねについて、ちょいと うんちくを話します。
さしがねは、もともと大陸(中国)から伝わったものとされています。
理工学社の「建築の規矩術」によると、般という大工さんが空に届く梯子をつくり、北斗七星のなかの文曲星という星から、さしがねと規矩術を持ち帰った。というお話です
すなわち、さしがねは宇宙人が作ったものなのです。
・・・とここまで話すと生徒は「ふ~ん」ぐらいにしか聞いてません、そりゃそうです、ただの直角に曲がった定規にそんな大げさな・・・・とぐらいにしか聞いてません。
ここからが指導員としての腕の見せ所、表題の写真のようなピラミッドを作る課題です、小学校以来の図工の時間でみんな頭を抱えながら電卓弾いたりややこしい計算をして作ってました。
大工さんは、この角度を一発で出す方法があるんです、と皆に説明し簡単な基本図を書き、実際に描いて 比べてみるとピシャリ。これで判ったかな~
他にも、さしがね一本で角度を出したり、(たとえば30度は右手が10cm・左を5.77cm)足し算・引き算などの四測計算やさらに
ルートの出し方まで教えました。
足し算 引き算などは単純すぎて失笑がこぼれてましたが、ルートが差し金で出るとは驚きのようでした。
「ルート13」は? と質問し実際に下のようなやり方で「3.6」と答えを出して、実際に電卓を叩いてみると・・・「3.60・・・」となるわけです。
しか~し、僕もなぜこれで答えが出るのかがわかりません、他にも20のルートを出したのですが、軒並み電卓と小数点一位まではそろうのです。
「確かに、宇宙人に教えてもらったスゴイ技術かもしれない・・・・」と何名かは感心してました。
そうです、その感動が大事なのです、これから基本図書いて、隅木の墨付けに入ります、スケッチに書いてみて、実際に作るんだけど、はまれば規矩術は大変面白い反面、非常に難しいのでキチンと聞く術(すべ)を持ってほしいものです。
おしまい
さしがねについて、ちょいと うんちくを話します。
さしがねは、もともと大陸(中国)から伝わったものとされています。
理工学社の「建築の規矩術」によると、般という大工さんが空に届く梯子をつくり、北斗七星のなかの文曲星という星から、さしがねと規矩術を持ち帰った。というお話です
すなわち、さしがねは宇宙人が作ったものなのです。
・・・とここまで話すと生徒は「ふ~ん」ぐらいにしか聞いてません、そりゃそうです、ただの直角に曲がった定規にそんな大げさな・・・・とぐらいにしか聞いてません。
ここからが指導員としての腕の見せ所、表題の写真のようなピラミッドを作る課題です、小学校以来の図工の時間でみんな頭を抱えながら電卓弾いたりややこしい計算をして作ってました。
大工さんは、この角度を一発で出す方法があるんです、と皆に説明し簡単な基本図を書き、実際に描いて 比べてみるとピシャリ。これで判ったかな~
他にも、さしがね一本で角度を出したり、(たとえば30度は右手が10cm・左を5.77cm)足し算・引き算などの四測計算やさらに
ルートの出し方まで教えました。
足し算 引き算などは単純すぎて失笑がこぼれてましたが、ルートが差し金で出るとは驚きのようでした。
「ルート13」は? と質問し実際に下のようなやり方で「3.6」と答えを出して、実際に電卓を叩いてみると・・・「3.60・・・」となるわけです。
しか~し、僕もなぜこれで答えが出るのかがわかりません、他にも20のルートを出したのですが、軒並み電卓と小数点一位まではそろうのです。
「確かに、宇宙人に教えてもらったスゴイ技術かもしれない・・・・」と何名かは感心してました。
そうです、その感動が大事なのです、これから基本図書いて、隅木の墨付けに入ります、スケッチに書いてみて、実際に作るんだけど、はまれば規矩術は大変面白い反面、非常に難しいのでキチンと聞く術(すべ)を持ってほしいものです。
おしまい
掛け算、割り算は教えなかったんですか?
しかし、ルート20なんて現場じゃ絶対使う事ないですよね~
もちろん、教えましたよ~
差し金2本で立方根(これこそ絶対に使わないけど・・・)
も出るんだよ。と教えたかったんだけど、立方根の説明が上手に出来そうも無いのでやめました・・・
さしがね使いを知ったら、みんな大工さんの偉大さを再認識するのでは無いかな?と思います、でもレベルが高すぎてパンピー(一般ピープルの略)には伝わらないんですよね~