さてさて、先週の金曜日で一学期の終了となりました。みなさんお疲れ様でした。
約三週間の夏休み、いや~うらやましい。
さて、皆さんがいないこの時期、何をしているかといえば、二学期の準備はもちろん、来年度の予算要求の資料と、今年度の予算が県から配られ、新しい道具を購入したりしています。
みなさんの道具箱に入っている道具が、破損したり、消耗したりするので、それを補給するために道具を買い足したりしなければいけませんよね。
個人に貸し出す道具とは別に、そのほかにも共通の道具を今年もいろいろ購入しました。
そのなかでも今年の目玉は、「槍かんな」ですね、やっぱり。
これは、カンナの先祖というべき道具で宮大工西岡常一棟梁が現代に蘇らせたカンナです。
なかなか手ごわいのが研ぎですね、あらかじめカマボコ型の砥石を作り、研いでいくうちに形がしっくり合ってきたのですが、日ごろと勝手が違うので、一苦労でした。
ちなみに柄も手作りです、籐を巻いてみました。あんまり良い材料がなかったんですが、どうでしょうか?
というわけで、試行錯誤の結果いざ使ってみると、思ったより右勝手、左勝手ともに違和感なく掛けられました。気分はこんな感じでしょうか?
力加減に少しコツが要りますね。
これは、大工教室などの場で、子供たちに体験学習として使いたいなと思いました。
それから、これはあっちゃんのサイトを見て、思い切りパクッた「ダルマ玄能」です。
普通の玄能に比べ、寸胴になっているのです。それにイスの木で柄を拵え仕込んでみました。
玄能の柄と言えば、グミの木が有名ですが、イスの木も軽くて粘りがあり、なかなかのものです。
180番から、1500番のペーパーまで磨き込み、蝋を塗って仕上げました。
振ってみると、確かにぶれずに叩きやすいですね、細かい仕事にも向いてそうです。
そして、最後は天然砥石 「奥殿巣板」です。
これは、巣板の王様と言える、奥殿の天然砥石です、普通に買えばかなりのお値段がするのですが、生徒に天然砥石の触りだけでも・・・・と道具屋さんのご厚意で、安価にサービスしてくださいました。
いざ、研いでみると・・・違います、やっぱり。
普段使いの人造砥石もなかなか高価なものですが、人造砥石の
「もう少し、粒度が小さいといいな~」とか「もう少し、硬いほうがいいな~」とかの痒いところに手が届く感じというか、とにかくいいのです研ぎ上がりが違います。そして気持の問題かも知れませんが、長切れするような気もするのです。
他にも、建前用のかけや、や裏出しヒッターなどなど、今年も訓練生の皆さんの役に立つ道具を仕入れました。これを使って2学期からの訓練も頑張りましょう
いつも言うことですが、大事なみなさんのお金です、有意義にそして大切に使いましょうね。
おしまい
約三週間の夏休み、いや~うらやましい。
さて、皆さんがいないこの時期、何をしているかといえば、二学期の準備はもちろん、来年度の予算要求の資料と、今年度の予算が県から配られ、新しい道具を購入したりしています。
みなさんの道具箱に入っている道具が、破損したり、消耗したりするので、それを補給するために道具を買い足したりしなければいけませんよね。
個人に貸し出す道具とは別に、そのほかにも共通の道具を今年もいろいろ購入しました。
そのなかでも今年の目玉は、「槍かんな」ですね、やっぱり。
これは、カンナの先祖というべき道具で宮大工西岡常一棟梁が現代に蘇らせたカンナです。
なかなか手ごわいのが研ぎですね、あらかじめカマボコ型の砥石を作り、研いでいくうちに形がしっくり合ってきたのですが、日ごろと勝手が違うので、一苦労でした。
ちなみに柄も手作りです、籐を巻いてみました。あんまり良い材料がなかったんですが、どうでしょうか?
というわけで、試行錯誤の結果いざ使ってみると、思ったより右勝手、左勝手ともに違和感なく掛けられました。気分はこんな感じでしょうか?
力加減に少しコツが要りますね。
これは、大工教室などの場で、子供たちに体験学習として使いたいなと思いました。
それから、これはあっちゃんのサイトを見て、思い切りパクッた「ダルマ玄能」です。
普通の玄能に比べ、寸胴になっているのです。それにイスの木で柄を拵え仕込んでみました。
玄能の柄と言えば、グミの木が有名ですが、イスの木も軽くて粘りがあり、なかなかのものです。
180番から、1500番のペーパーまで磨き込み、蝋を塗って仕上げました。
振ってみると、確かにぶれずに叩きやすいですね、細かい仕事にも向いてそうです。
そして、最後は天然砥石 「奥殿巣板」です。
これは、巣板の王様と言える、奥殿の天然砥石です、普通に買えばかなりのお値段がするのですが、生徒に天然砥石の触りだけでも・・・・と道具屋さんのご厚意で、安価にサービスしてくださいました。
いざ、研いでみると・・・違います、やっぱり。
普段使いの人造砥石もなかなか高価なものですが、人造砥石の
「もう少し、粒度が小さいといいな~」とか「もう少し、硬いほうがいいな~」とかの痒いところに手が届く感じというか、とにかくいいのです研ぎ上がりが違います。そして気持の問題かも知れませんが、長切れするような気もするのです。
他にも、建前用のかけや、や裏出しヒッターなどなど、今年も訓練生の皆さんの役に立つ道具を仕入れました。これを使って2学期からの訓練も頑張りましょう
いつも言うことですが、大事なみなさんのお金です、有意義にそして大切に使いましょうね。
おしまい
うちも瓦工場をやっているわけですので、別の意味で道具(機械)には思いがありますが、名人はいい加減な道具でもそれなりもののを作ることが出来るが、下手なものほど良い道具が必要だとの持論を持っています。
(もちろん、良い道具の真価を発揮させるのは名人以外の何者でもありません。)
かといって壊されるのも辛いので、適当なところに落ち着いてはしまいますが...。
下手なものほどよい道具が必要という考えかたは、なるほどなぁ~と思いました。
「よい道具は、よい職人を育てる」というのが僕の持論ですね。
道具の持っている能力が持ち主に乗り移り、その人の技量を上げ、さらにその道具と実力にあった仕事が舞い込んで来るのだと思うのです。
素人がとんでもなく高価な道具を持っても、それこそ宝の持ち腐れだし、自分の技量に少しだけ背伸びをした道具を選んで欲しいのです。
槍かんなは現在の建築現場ではあまり必要のないものです、だからこそ我が校みたいな所で歴史を受け継いで行きたいものですね。
良いな~
後、ダルマも買ったんですね~
備品が増えていっていますね
槍かんな他、道具は生徒が一度経験して欲しいな~って思ったものをそろえているんですね。
やっぱり、天然砥石もそうだけど、百聞は一軒に如かずですからね~