さてさて、九州も梅雨明けしましたよ~今回は屋根についてです。
屋根は雨風を避けるためには絶対になくてはならないものです。
そしてまた、外観のデザインを決めるうえで、最も重要な部分となります。
今回は屋根の形を主に勉強しましょう。
先ずは、切妻屋根です、このように本を開いて逆さまに重ねたような形になっています、シンプルな外観を好むのであれば、この形がお勧めです。
次に寄棟屋根です、この形は、それぞれ台形と、三角形の形の組み合わせで構成された形です。
余談になりますが、切妻屋根は関西以西の町屋の形が多く「西屋」と呼ばれていました、ということは、逆に寄棟屋根は「東屋」(ひがし又はあずまや)と呼ばれていたそうなんですね。
あずまやと言えば、公園などにある、ちょっとした休憩所みたいなものを思い浮かべますが、昔は都だった西の人間が、東を田舎モン呼ばわりするときの言葉だったそうです。
ちなみにあずまやは四阿とも書きます、この「阿」という文字は、曲がった「たる木」を指す言葉ですが、そうすると反りが入っている屋根ということでしょうか?
となれば、豪華な建物ということになるし・・・・謎ですね。
そして、屋根の形の最上級となるのが、入母屋屋根です。
寄棟と切妻を組み合わせたその形状は、お城や、社寺建築などに採用されていて、日本のみならず、アジアでも、最も格式が高い形とされています。
見た目も豪華なのですが、機能性の事も考えると、軒裏の通気性が高いのは切妻屋根、強度的に考えると、隅木が入るので寄棟だと思います。
つまり、入母屋はその通気性と強度を兼ね備えた屋根の形ということになります。
さて、そういう細かい要素は考えずに、最近の建築は片流れや陸屋根を組み合わせた、ツーブロックなどと呼ばれる、デザインが流行しています。
確かに、シンプルで一見機能性がありそうな形なのですが、雨漏りや風雪などに耐えられるのかな?と疑問に感じることもあります。
そして、流行モンは必ず飽きられるという事も忘れてはいけません、数年前は最先端のデザインだったんだろうな~という、古臭い建物があります、そんなのばっかりの住宅街は、ゴーストタウンみたいになっているでしょ?
せめて50年、できれば100年は使ってもらいたい住宅であるならば、日本の風土、気候にマッチした、伝統を受け継いでいる形の家が僕は好きですね~
おしまい
屋根は雨風を避けるためには絶対になくてはならないものです。
そしてまた、外観のデザインを決めるうえで、最も重要な部分となります。
今回は屋根の形を主に勉強しましょう。
先ずは、切妻屋根です、このように本を開いて逆さまに重ねたような形になっています、シンプルな外観を好むのであれば、この形がお勧めです。
次に寄棟屋根です、この形は、それぞれ台形と、三角形の形の組み合わせで構成された形です。
余談になりますが、切妻屋根は関西以西の町屋の形が多く「西屋」と呼ばれていました、ということは、逆に寄棟屋根は「東屋」(ひがし又はあずまや)と呼ばれていたそうなんですね。
あずまやと言えば、公園などにある、ちょっとした休憩所みたいなものを思い浮かべますが、昔は都だった西の人間が、東を田舎モン呼ばわりするときの言葉だったそうです。
ちなみにあずまやは四阿とも書きます、この「阿」という文字は、曲がった「たる木」を指す言葉ですが、そうすると反りが入っている屋根ということでしょうか?
となれば、豪華な建物ということになるし・・・・謎ですね。
そして、屋根の形の最上級となるのが、入母屋屋根です。
寄棟と切妻を組み合わせたその形状は、お城や、社寺建築などに採用されていて、日本のみならず、アジアでも、最も格式が高い形とされています。
見た目も豪華なのですが、機能性の事も考えると、軒裏の通気性が高いのは切妻屋根、強度的に考えると、隅木が入るので寄棟だと思います。
つまり、入母屋はその通気性と強度を兼ね備えた屋根の形ということになります。
さて、そういう細かい要素は考えずに、最近の建築は片流れや陸屋根を組み合わせた、ツーブロックなどと呼ばれる、デザインが流行しています。
確かに、シンプルで一見機能性がありそうな形なのですが、雨漏りや風雪などに耐えられるのかな?と疑問に感じることもあります。
そして、流行モンは必ず飽きられるという事も忘れてはいけません、数年前は最先端のデザインだったんだろうな~という、古臭い建物があります、そんなのばっかりの住宅街は、ゴーストタウンみたいになっているでしょ?
せめて50年、できれば100年は使ってもらいたい住宅であるならば、日本の風土、気候にマッチした、伝統を受け継いでいる形の家が僕は好きですね~
おしまい
ツーブロックはやっていますね~
たしかに雨漏り気になりますね~
三州瓦のメーカーの者です。
前から興味を持ってみさせていただいていましたが、屋根の記事は今後屋根材まではやられないだろうと思い、挨拶も兼ねてコメントさせていただきました。
現在の施工法ならまず問題はないのですが、寄せ棟屋根の隅棟が一番災害により破損しやすいことと、隅棟下の桟瓦は切るなどの加工をしての施工になり(瓦自体の水返し構造を壊します)、台風などで強風を伴った雨が多い西で、余り施工されてこなかったのかもしれぬと思い至りました。
今後ともよろしくお願いいたします。
PS.
本記事とは余り関連していないかもしれませんが、瓦関連の記事を、数点TBさせていただきます。
だって、昨日のK1の魔裟斗の髪型!
今時ツーブロックなんて・・・・・
さっそくトラバ拝見しました。
とても勉強になりました。特に風切り丸の話などは、疑問に思っていたので、とても参考になりました。
機能美って好きなんですよね~何気ない形に意味が秘められているって感じでしょうか?
僕も、施工の事を考えずに、トップライト付けて、瓦屋さんを困らせた経験が・・・・
難しいですよね、屋根の納まりは専ら瓦屋さんにおんぶに抱っこでしたから。
ちなみに、このブログは大工を目指す人たち向けに連載しています。
よって、超初心者向けの内容になっています、どうでしょうか?
できれば屋根材もテーマとして取り上げたいなと思っていますので、助言や資料など大歓迎!。(できれば記事を書いてもらいたいくらいです)大工を目指す人たちに瓦屋さんとしてのアドバイスや、裏話などこれからもよろしくお願いします。