とみしゅう日記

クソリプと痴漢と

えーと。
今回は、つれづれなるままに書いてみようかと思っております。
明らかに長文になりそうな予感だし、長文載っけるとFacebook界隈では「痛い人」呼ばわりされるらしいというネット報道に怯えたりもしてはいますが、まあいいや、自分のページだし。

先日、『パターソン』という映画を観ました。
これがほんといい映画でして。
「ニュージャージー州パターソン市で暮らすバス運転手のパターソン」が主人公。
彼はプライベートで詩を書いているという設定なのですが、これに心打たれた。
詩って、自分からものすごく遠いところにある文学だと思っているし、それゆえに「詩的な表現」を自分が使うのは恥ずかしいとも思っていたんです。
でも、『パターソン』に出てくる詩的な言葉(といっても和訳された字幕だけど)は、どれもシンプルだけで胸に響くものが多くて。

よし!僕も詩を書こう!

…と一瞬だけ思って、すぐに挫折しました (^_^;)
まあ、でも、これまでさんざん書いてきた散文をまた書きたくなって、今こうしてPCの前にいるわけです。

もう1つ、あれこれ書きたくなった理由は、先日読み終えた『男が痴漢になる理由』が今でもずっと自分の中で尾を引いているから。
その本に書かれていたことを踏まえて、この記事を読んだから。


もう、タイトルだけでゲンナリなんですが…
筆者の倉持由香さんは、「尻職人」の別名でも知られるグラビアアイドル。
彼女のTwitterアカウントをフォローしているので、こうした関連情報を知ることができるわけです。

クソリプとは何か?
こちらの定義によると、「内容がまったく見当外れであるなど、罵倒したくなるリプライを指して用いられる語」だそうで。
僕はあまり「クソリプ」を受けたことはないのですが、よかれと思ったリプライが「クソリプ」扱いされている可能性はあるかも…
まあ、そのあたりは考えても詮無きことなので、これくらいにしておきますが。

倉持さんは、あまりにも多くのクソリプを受け取ることになったので、その心的ダメージをなんとか回避するために、「クソリプおじさん」という定義を思いついたそうです。
詳しくはリンク記事を読んでいただくとして、苦肉の策とはいえ、ユーモアのセンスのある人だなぁと感心しました。

なんかね。
こういうクソリプを飛ばしてくる人と、痴漢を働く人とでは、心理的な動きに似たところがあるんじゃないかと思ったんですよ。
どちらも「征服欲」「支配欲」がキーワードなんじゃないかと。
リプライを受け取る側やその他の第三者から見れば、明らかに筋違いなリプライでも、それを送る側にとってはメリットがあるはず。
それは、単なるおせっかいとか罵倒とかいうことではなく、「自分だけの正論」を相手に投げかけることによって、マウントを取りたいんじゃないかなぁ。
マウントポジション、つまり相手の上に馬乗りになって、自分の思うがままに相手をコントロールする。
それによって、自分の支配欲を満たす。

自分の中にも、そういう支配欲はあります。
ついつい知ったかぶりをしたり、都合の悪いことは隠して、いいことだけ相手にアピールする。
それはつまり、「自分のほうが上だ」ということをアピールしていることにつながるんじゃないかと思うわけです。
こういうことって、えてして本人だけが気づいていなくて、周囲が鼻白んだりしているものです。

クソリプを飛ばしている側は、おそらく認知の歪みを起こしているので、相手に迷惑をかけているとは思っていない。
だから、倉持さんの記事を読んでも、自分のリプライのことを指しているとは思わず、反省もしない。
ついついそう思ってしまうわけです。

痴漢=性犯罪を減らすには、「犯人」の思考や言動を変えていくことが本道なのだけれど、それはとても難しい。
なぜなら、自分自身の「認知の歪み」に気づくことが難しいから。

第三者を明確に傷つけているにもかかわらず、自分の言動を合理化して、その責任を自分以外に押し付ける。
たとえ警察沙汰になったとしても、捕まった側は「運が悪かった」としか思わないんじゃないかな。

昔のCMに「反省だけなら猿でもできる」というやつがあったけれど、その反省にすらたどり着けない人も多いはず。
なんでもかんでも自分のせいにして、自分を痛めつけるのも考えものだけれど、その反対ばかりの社会になってしまうのも、やっぱりしんどい。

自分と他人は違うということ。
自分の要望を伝えることは大事なのだろうけれど、批判をもって相手を変えることは難しい。
だとしたら、相手との違いを受け入れる方法を考えていったほうがいいように思う。
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