写真は「https://jp.govicture.com/products/victure-bm45-4-3インチベビーモニター見守り-リモートモニタリングvox自動ウェイクアップ」から借用。この製品はすでに販売は完了しています。
寝室とかで寝ている子供などを映像と音声で見守る標記のベビーモニタの映像が見えなくなっちゃった、と娘からお届けもの(ボケるといけないというので、たまにこういうものが届きます。先日は、娘のお友達のクレーンゲームとミッキーのリモコンカーが届きました、、、)。
主訴?と状況からカメラモジュールから制御モジュールへのケーブルの断線かな、と。この製品、NETで調べると、2.4GHz帯の無線で親機からリモコン制御で首振りができるカメラ映像と音声、部屋の温度、などを送信し、親機から逆送りの音声とか、子機に載っている音源を鳴らしたりできるものです。
早速子機を開けてみると、結構コンパクトにまとまっていて、制御基板と、カメラヘッド部にカメラ基板、カメラヘッドを動かすステッピングモータが左右方向と上下方向の2つ。分解もわりと簡単でした。
↑カメラ基板
↑制御基板
両基板を結んでいるコネクタから伸びている黒いケーブルが問題のケーブルです。調べると、20pin/0.5mmピッチのフレキシブルケーブル(FFCというらしいです:Flexible Flat Cable)で、取り回しをよくするために、中央に切り込みを入れて幅を半分にして、更にシールドにするためと思われる微細線編み込みのシールで巻かれていました(シールは別にGNDされてはいませんでしたが)。
一応、一本断線がわかったので、一本くらいなら頑張ってみるかと微小はんだ付けして再度トライ。でも動かないので、他のも曲げると断線しちゃってだめなんだろうな、どうすっかな、としばし悩む。とてもではないが20本同じようにこれではんだ付けはできませんね。(実体顕微鏡とかが欲しくなります、、、買わないけど。)
↑0.5mmピッチのフレキシブルケーブルにはんだ付けの図、やればできます。半田コテの小手先も最小のものに付け替えました。熱ですぐに端子が剥がれるし、溶けるので接点をクリップで挟んで、サクッとつけました。
ダメ元でWEBで調べてみると、なんと長さは2cmほど長かったですが見つけました、びっくり。大抵大陸から届くものが多いのですが、国内在庫のあるところが見つかったので早速オーダ。フレキシブルケーブルの種類ははケーブルの本数、ピッチ、長さ(他にも耐圧とか温度とかもあり)に加えて、AタイプとBタイプがあって、接点を並べてみて、並びが逆なのがAタイプ、並びが同じなのがBタイプです。表と裏、どちらを接点にするかで異なります。(初めて知りました、、、)今回はBタイプ。次の日には到着!5枚で580円@2022/8時点なので、材料費は120円弱です。一枚使ったので予備が4枚!
バラしたまま購入したFFCを接続して動かしてみたら、なんと動くじゃないですか!
↑一応モニタに映像が写ってます。左側中央にある丸まっているのが今回購入したFFC(予備分です)、その上にあるぐにゃっとしているのが交換前のFFCです。
あとは、なんとかしてFFCが切れないように折込んだり、ケーブルを補強したりして、最後は滑りが良くなるようにFFCにシリコンを吹いて収めました。
やはりケーブルが薄いので、入れ込むのに苦労しました。いきなり実際にやってみるとFFCに無理な力がかかってケーブルが切れそうだったので、まずは同じ長さ、幅に紙を切って、どこで折り込むか、どこを補強するか、などを事前に確認して、FFCを所望の場所で対処してなんとか入れ込みました。
またすぐに壊れたら、タイマーでも入れて、カメラヘッド部のトレーニングシーケンスの時だけモータに電源を入れないようにするかな、とも考えていたのですが、いい感じで動作してくれたのでとりあえずそのままにしてあります。
また壊れたら考えます。
最後にお決まりですが、本記事は自分の修理の備忘録です。修理、分解を勧めるものでは決して有りません。参考にされる場合はすべて自己責任でご対応ください。
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