ヴェネチアの第20弾では、中世のヨーロッパを苦しめた疫病ペストに対する守護聖人、聖ロッコを祀るサン・ロッコ教会を
ご紹介します。
ヴェネチア本島の中心部、ティチアーノの「聖母被昇天」で祭壇画で有名なサンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂の
左手、ティントレットの絵画の殿堂として知られるスクオーラ・グランデ・ディ・サン・ロッコ(大同信組合)と並んで建つサン・ロッコ教会は、
単身廊のバシリカ形式ですが、主祭壇にはフレスコ画に囲まれた聖ロックの遺体が安置されています。さらにこの教会には「刑務所にいる聖ロッコ」、
「ペストの犠牲者を訪問する聖ロッコ」をはじめとするティントレットの絵画が残されています。また主祭壇の上部の2つのドームにはジュゼッペ・アンジェリ
によるフレスコ画が描かれています。入口側(カウンターファザード)の上部には、ピエトロ・ナキーニによって作成され、ガエターノ・カリドによって
改修された18世紀のオルガンがあります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます