エヴォラの3日目、疲れも相当溜まってきているので、この日は少々抑え目の観光です。
なにしろポルトにしろ、エヴォラにしろどこへ行くにも急な坂道の上り下り、さらに教会などの建屋に入っても
急な階段の上り下りばかりです。
■サント・アンタオ教会
・サント・アンタオ教会のファザード
エヴォラ旧市街の中心となるジラルド広場の北側に建つルネッサンス様式の教会です。
・教会内部
3身廊の教会内部です。太い柱列に隠れていますが、側廊にはそれぞれ6個ずつの礼拝堂が並んでいます。
・右翼廊(主祭壇から見て右側)
主祭壇の前には翼廊が設けられています。いわゆるラテン十字のプランとなっています。
・左翼廊
こちらは左側の翼廊の様子です。
■ジラルド広場
・サント・アンタオ教会の前からジラルド広場を見ています。
町の中心の広場ですが、飲食店などのお店はこの写真の右手にあるだけで、比較的地味な印象です。
正面奥には銀行が見えています。
・噴水
サント・アンタオ教会の前には噴水があります。
■サン・フランシスコ教会
・サン・フランシスコ教会のファザード
南北に長いジラルド広場を銀行側(南方向)の道を下っていくと見えてくる比較的大きな教会です。
ファザードの前には柱列があります。
・教会内部
左右の側面に並ぶ礼拝堂の仕切りがかなりせり出しているので一見3身廊のように見えますが、
実際には単身廊となっています。
・主祭壇
マニエル様式の装飾が美しい内部です。主祭壇の左右には多翼祭壇画が飾られています。
・左翼廊
この教会も翼廊を有しています。こちらは左側の翼廊です。
・右翼廊
こちらは右側の翼廊の様子です。こちらの多翼祭壇画も素敵です。
■人骨礼拝堂
内部の美しいサン・フランチェスコ教会ですが、一番の人気となっているのは教会の隣に設置されている人骨礼拝堂です。
・人骨礼拝堂入口
礼拝堂の奥に向かって、左右の壁一面に人骨が配置されています。
・礼拝堂内部
実際全く隙間が無いほどに手足の骨や骸骨を使った装飾ですが、不思議と不気味な感じは皆無です。
・ミイラと人骨
礼拝堂の奥、右手には2体のミイラが残されています。このミイラの後ろの模様も人骨で描かれています。
・石棺と人骨の柱
石棺は普通の物ですが、その手間にある柱にも骸骨と足の長骨が整然と重ねられています。
カトリックの教会では比較的人骨を見ることは多いんですが、ここまでまとまっているのはかなり珍しいです。(
ローマにも有名な人骨教会があります。) 正に「メメントモリ:死を思え」の世界です。
■エヴォラのロイヤルパレス
・エヴォラのロイヤルパレス正面
サン・フランシスコ教会のすぐ南側にはエヴォラのパブリック公園が広がっていますが、その中に建つ宮殿です。
・ロイヤルパレスの柱廊
正面裏側にはこの塔な柱廊があります。
・2階テラス
柱廊側の入り口から宮殿に入って2階に上がるとテラスに出ることが出来ます。公園内や、サン・フランチェスコ教会などが
見渡せます。2階には柱廊のある部屋もあって展示会などに使用されているようですが、今回訪問した時は何もなく、
がらんとしていました。
■偽装廃墟
・廃墟の様子
一見、朽ちかけた教会跡の用にも見えますが、実際にはこの庭園を設計し、考古学と庭園の作業を調整したイタリア人の
建築家で舞台デザイナーのホセ・シナッティによる廃墟の偽物なんだそうです。公園の有機的な配置の一環として造られています。
・廃墟の様子2
確かに教会としてみるとおかしな構造になっていることが素人の小生にもわかります。
■グラッサ教会
ジラルド広場からサン・フランチェスコ教会に向かう坂の途中でちょっと横道に入った所にある教会です。
・教会正面
威風堂々としたファザードです。
・教会内部
正面の威圧感を感じながら中に入ると、何もないと言ってもいいほどシンプルな単身廊の教会内部です。
・祭壇
敢えて主祭壇と言わなかったのは、これ以外何もないからです。
■水道橋
・水道橋
エヴォラの旧市街はほぼ完ぺきな城壁で囲まれていますが、そこに食い込むように水道橋が残っています。
旧市街の最も高い所に向かって次第に柱の高さが短くなっていくんですが、この辺りでは十分な高さが残っています。
アーチ部分は現在では車道として活用されています。
・水道橋2
この水道橋は城壁街に残るサント・アントニオ要塞を越えて更に北西方向へと続いています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます