エヴォラの2日目です。1日目は夕方ホテルに到着して直ぐに晩御飯を頂くことになったので観光はありません。
さてこの日の午前中はエボラの街から車で30分ほど北上したところにある小さな小さな村、エヴォラモンテのお城を
見に行きました。車が無いと絶対に辿り着けない所ですが、昨日バスターミナルからホテルまで乗せてもらった
タクシーの運転手に、車内で価格交渉して3時間の貸し切りをお願いしていました。
■エヴォラモンテ
・エヴォラモンテの城
3階建てで、四方に円筒形の張り出しが付いています。よく見ないとわかりませんが、2階、3階の高さの位置に
リボンの様な結び目が造りこまれています。
・城の内部
お城の内部は無料公開されています。とても辺鄙な村にあるだけに暫くは小生の貸し切り状態でした。1階、2階、3階と
フロアはほぼ同じ形状をしています。
・屋上からの眺め1
屋上にも上ることが出来、周囲の絶景を望むことが出来ます。白の前を通る1本だけの通りに白い家並みが続き、
その先に村全体を囲む城壁に設けられた門があります。
・屋上からの眺め2
城の前の道を先ほどとは反対方向にもわずかに家並みが続き、その先にも城壁を潜る門が残っています。
・村の門からの眺め
城から出て門へと歩いてみました(とはいっても100mもありません)。門の両側には堡塁があり、更に城壁が続いています。
・エヴォラモンテの村の街並み
先ほどの門から反対側の門の方へと進みます。白い家並みが美しく並んでいます。
・振り返った眺め
家並みを進んだ所で振り返ると城が村の一番高い所に建っているのが見えます。
・村の門
こちらの門は階段が残っていて上ることが出来るようになっています。でも手摺も柵も何も無い上に
かなり朽ちているので結構怖いです。
・村の周りを取り囲む城壁の様子
小さな村全体をこのような城壁がしっかりと囲んでいます。
■コルク工房
ポルトガルはコルクの生産量で世界の60%以上を占めているコルク大国ですが、このエヴォラの周辺にも
コルクの樹が数多く植えられてコルク製品を作っているファクトリーが点在しています。(ファクトリーとは言っても
機械仕上げではなく、職人技での手仕事だそうです)。
・今年収穫したコルクの樹皮
山積みのコルクの樹皮が重ねられています。実はコルクの樹皮を収穫して1年以内のコルク樫の幹って、
赤茶色の血のような色なんですね。あまりに痛々しくて写真撮影するのを避けちゃいました。
・工房の製品
時間が合えばコルク製品の作り方の説明なども聴くことが出来たようですが、今回は残念ながら工房の製品の見学のみです。
コルクというとワインの栓やコルクボードなどが浮かびますが、実際には帽子、靴、カバン(旅行鞄やハンドバッグ等)、
傘など日本人にはなじみが無いようなものまで作っています。軽くて丈夫で品質も非常に良いです。
■エヴォラ大聖堂
エヴォラの街まで戻って昼食を頂いた後は市内見学です。先ずは大聖堂からスタートです。
・大聖堂正面
手前にあまりスペースが無いので見上げる格好での撮影になってしまいますが、2つの鐘楼が入り口のわきを
固めるようにそびえたっています。(建造の時代が異なるのか、形状は結構違います。)
・大聖堂の屋上1
大聖堂の見学は有料ですが、先ずは屋上に上るようになっています。この写真で見えているのは教会の主祭壇の手前、ドームの部分です。
・大聖堂の屋上2
こちらは教会正面に見えていた2つの鐘楼です。左側の鐘楼の階段で登ってきました。
・キオストロ(中庭)1
屋根から降りて、中庭を見学します。
・キオストロ(中庭)2
先ほどの鐘楼も見えています。
・回廊
キオストロを囲むように柱列の並ぶ回廊が設けられています。
・教会内部
3廊式の内部です。翼廊が設けられていますが、側廊には礼拝堂は無く、いくつかの絵画(宗教画)が飾られていました。
・主祭壇と両側の礼拝堂
■マヌエル・ド・セナクロ美術館
大聖堂に隣接するかつての司教館が美術館となっています。ローマ時代の考古学的な出土品や、彫刻やレリーフが豊富に
展示されています。小生の興味はもっぱら宗教画の方ですが…
・3連祭壇画
元々はとても小さな礼拝堂に飾られていたもののようです。残念ながら中央の絵が欠落しています。
・最後の晩餐
・ピエタ(死せるキリストを聖母マリアが抱きしめているもの)
■ディアナ神殿
・ディアナ神殿の柱廊1
・ディアナ神殿の柱廊2
キリスト教関連の建物が集中している広場ですが、その中央にはなんとローマ時代の神殿跡が残っています。
■ロイオス教会
・ロイオス教会正面
ディアナ神殿の正面、地上レベルからちょっと低くなったところに建つ教会です。
・教会内部
外観はとても素朴な教会ですが、単身廊の内部は側面が全部アズレージョで埋め尽くされています。
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