ブンブン泊の実況報告 Bumbun Blau

マレーシアのジャングル
Taman Negara　タマンヌガラに来ました


マレーシアのジャングルには野生のトラやゾウなど
たくさんの動物がいます


ジャングル内に作られた
Bumbun ブンブンと呼ばれる小屋に泊まり
大自然の動物を観察したいと思います



…と言いたいのですが


正直…　


　　　　　　　　怖い！








動物観察より 「ブンブン小屋に泊まる」という

度胸試しの心境になっています







まず、タマンヌガラ国立公園の事務所で
ブンブンに泊まる申し込みをします

一泊５RM（約130円）






ブンブンまでの片道は歩いて３時間と聞き

行きはブンブンの近くまで船、帰りは歩くことにしました







乗せてきた船（MR15)が帰ります

いよいよジャングルに一人です



船着場から階段をあがると看板がありました







少し歩くと「道しるべ」です

案内板があるので少し安心しました






私の泊まるブンブンはブラウ（orバラウ）Bumbun Blau


他のブンブンが近くにあるようです




現在　午後１時

まだ時間に余裕があるので

他のブンブンを見に行ってみます
　





おっ　なかなかイイ感じの道です






ジャングルを歩いている感じがします







おっ　お～

アリの大群です


ジャングルですね







20分ほど歩くと

Bumbun Yong　ブンブン・ヤンがありました


入ってみます




「こんにちは　誰か居ますか？」











誰も居ません







「うわ～　　汚ねぇ～」


動物や鳥が中に入ってきているようです

「こういう所に泊まるの～？」

「やっぱり帰ろうかな～」



トイレもあるけれど…

とても使える状況ではありません　



とりあえず

僕の泊まる予定のブンブン・ブラウに行ってみます







ひゃ～　　ヒルです　蛭がいました



ナメクジみたいに動くのかな　と思ったら

ピョコピョコ動いています










面白がって写真などを撮っていたら

いつの間にか僕のズボンを登っていました





準備してきた軍手を使って…

恐る恐る捕まえました



「なんだコリャ～　　やだよ～」　


「うっうっ～　　吸い付いてなかなか離れな～い」








大きな木が倒れて道を塞いでいます


「ええっ～　　これってこれ以上は行くなって意味？」

「それとも、ジャングルを楽しませる演出？」

「いらないよ～　　演出なんか！」

「シンプルにいこうよ　シンプルに」


「帰れ！　と言うのなら喜んで帰りますから～」










僕の泊まる予定のブンブン・ブラウに着きました


「汚かったら帰るからね！　頼むよ！」



恐怖のせいか独り言が多くなりました















建物はさっきのブンブン・ヤンよりキレイな感じです



入ってみます







箒もあります


こちらのブンブンは泊まる人が多いのか

ベッドがキレイになっています



「うん　うん　これなら何とか泊まれそう」　


「大丈夫、大丈夫」と自分自身に言い聞かせます









お泊りグッズをひろげ、準備します









ベッドの掃除などをしながら足元を見たら


なにか動いています



「えっ　これヒル？

「部屋の中にも居るの？」」


さっき見たヒルと違い、ナメクジのように太いやつです


「このやろう！」


と踏みつけてやりました








「うわっ～　　血だ！」


「同じヒルだけれど

　血をたっぷり吸って太くなっていたんだ」


「恐ろしい～！」



「たぶん、昨夜泊まった金髪美人のジェニーの血だな」（想像）

「可哀そうに…　寝ている間に吸われて気づかなかったんだろうな」

「敵をとったよ！　ジェニー」



他にもヒルがいないか部屋内を十分にチェックしましたが

いないようです







動物は夕方から朝方に動き回るようです


まだ見ることができません







現在　午後３時30分

マレーシアの日没は午後７時


まだ時間があります



「暇つぶしに爪でも切るか…


「…　…　・・・　　えっ！　　」




「なに　これ？」



「？　　　？　　　・・・・　　」



「びぇっ～～～～～　～　～　～　　　」







「なぜ？　　えっ　　これって…　」



「もしかして　　ヒル！」










「さっきの血は金髪美人のジェニーでなく…　」




　　　　　　　　「僕の？」





いつの間にかやられていました


痛みもかゆみもありません


ちょうど血管のところをやられ

血が止まりませ～～ん






他には？

ズボンやシャツを脱いで確認します



ジャングルの小屋で

パンツ一つになって確認している姿を

他の人が見たら…　




　　　　　　　　異常です！



一応　パンツの中も確認しました




他にヒルは居ないようです






　　　　　「帰りた～い～　」
































現在　午後７時30分

真っ暗です



動物の鳴き声だけが聞こえてきます









ブ～ン　ブ～～ン



「やだよ！　　やっぱり来たよ～」







ロウソクの明かりを求めて虫が来ます



「もうイイ、明かりはいらない　　寝る！」









夕方、突然に地元（？）の若者が小屋に入ってきました


サンダルに荷物も無く入ってきたので

管理人かな？　と思ったらそうでもないようです


男「やあ」

僕「あっ　ああ　　ハロー」

男「泊まるのか？　　一人？」

僕「ああ　そうだよ」
　「君はここに住んでいるの？」　

男「うん」

僕「・・・　」

男「・・・　」

僕「ヒルにやられちゃったよ」と足を見せる

男「ここには多いからな」

僕　男の裸足を見ながら「君は大丈夫なのか？」

男「まあな」

僕「・・・　」

男「じゃあな」

僕「ああ　バ～イ」








「怖ェ～　　なんだよ　あの男は！」



「探りに来たのかよ？　夜また来たら死んじゃうよ～」




虫や動物より人間が一番怖い！








次回はジャングルで見た動物の報告です