こんちゃっす。
赤い球団のショックから何とか立ち上がりつつある
キスオカントクです。
カントクは今年の春頃から某公共施設の「演劇学校」という催しに参加しているのですが、
しかし「演劇」と言ってもカントクが俳優になる!!というわけではなく、なれるはずもなく、
その中の「劇作家コース」というチームの中で脚本の勉強をしているのです。
参加の理由は2つ。
いままでより良いマンガやアニメの制作のために
我流でいろいろとやってきてはみたものの
あまり良い成果も出せないので、ここは一丁良い師匠について勉強だ!
ってんで参加しました。
もう一つは、その師匠が映画「桐島、部活やめるってよ」の脚本で
日本アカデミー賞を受賞されたり、アニメ「はじめの一歩」の
主人公・幕之内一歩などを演じておられる
劇作家の喜安浩平先生がわざわざ東京からいらっしゃって
指導してくださるからということだったからなのです。
12月までに1本脚本を書き上げると言う目標で、6月頃からチームの
他の仲間4人と楽しんだり叫んだり血の汗流したり涙を拭かなかったりしながら
先生のご指導の下、執筆にドンと励んでおります。
そんな中、喜安先生が脚本を手がけられた陣内孝則監督の映画、
「幸福のアリバイ Picture」を見に行きました。
ここでカントクは衝撃的な体験をしたのです。
この映画はオムニバス形式で構成されており、その短編5作品はかなり
演劇的な作りになっていて、劇作家の喜安先生がノリノリで執筆されたと思われ、
キャラクターが発するセリフがまた別のキャラクターのセリフを生む連鎖反応に、
お客さんたちは徐々に暖まり、そのうち笑いだし、果てには爆笑が起きておりました。
いや、ウケていたことが衝撃的というより先生のお力であれば当然なのでして・・・
衝撃的だったのはそこではなく、
●「先生と(たぶん)面識の無い人たちが、先生の頭脳で考えられたセリフや物語で、
ゲラゲラ笑っている…!!」
●「カントクがお世話になってる喜安先生がお客さんをゲラゲラ笑わせている…!!」
●「そんな状況に今、カントクは立ち会っている…!!」
という、親戚のお姉さんがアイドルになって多くの人を喜ばせているような優越感と
そのお姉さんがお客さんの感情をコントロールしていることについての畏敬の気持ちが
混ざったような、あるいは「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」で
メガネの語った、「ああ・・・選ばれし者の恍惚と不安、共に我にあり・・・
人類の未来がひとえに我々の双肩にかかっていることを認識するとき
めまいにも似た感動を禁じ得ない・・・」的な、いやちょっと違うか…。まあ、とにかく
かつて出会ったことのない気持ちになったのです。
映画も面白かったのですが、お家に帰ってもそのことが強く心に残りました。
そして、カントクたちの作品を見てくれるお客さんはどんな感じで笑っているのか、
何に不満を感じられておられるのかをこれまで以上に真剣に考えなければならぬ、と
思いました。
と、同時になんか、創作って創作者ってスゴイことやってんだ、もっと誇りを持て!!と、
先生のおかげで改めてというか、新たな視点を獲得することができたような気がしました。
ありがたいことです。
いぬかい部長もどんどんと作っていこうと思います!!
しかし…
そんな中、執筆中の脚本は遅々として進んでおりません…
幕之内一歩にドツキまくられる妄想ばかりしております…フフ…
さて、カントクの運命は…?そしてマリンの運命は…!?
(BY 亜空間戦士ビッグバーンじゃなくて宇宙戦士バルディオス)
続く…