皆既月食でしたね。
キスオカントクがカメラで撮りましたよ。
これは月というよりは、
ガミラスに傷めつけられてきた地球の姿…。
と何人の人が思ったかわかりませんが、
ここをわざわざ訪問してくださった方々の半分くらいは
共感してくださるに違いない。
と信じて、今夜もおやすみなさい。
…と、秘書くんの声で脳内朗読してください。
(助監督)
あ、今日連投した
ひとつ前のカントクの記事も読んでくださいね。
皆既月食でしたね。
キスオカントクがカメラで撮りましたよ。
これは月というよりは、
ガミラスに傷めつけられてきた地球の姿…。
と何人の人が思ったかわかりませんが、
ここをわざわざ訪問してくださった方々の半分くらいは
共感してくださるに違いない。
と信じて、今夜もおやすみなさい。
…と、秘書くんの声で脳内朗読してください。
(助監督)
あ、今日連投した
ひとつ前のカントクの記事も読んでくださいね。
こんちゃっす。
キスオちゃんです。
先日、TVで
「僕のワンダフル・ジャーニー」という
犬映画を観ました。
物語でどんなことを観客に伝えられるか?
について大いに考えさせる映画でした。
番宣を見てぼんやり想像していたのは、
「サクセスしていくヒロインの危機を
犬が何度も転生して救う話」
でした。
なんか「犬版の東京リベンジャーズ」みたいな。
ワシ、犬が好きなので、
ボロ泣きする準備をして
放映の開始を待ってました。
そのつもりで本編を観たら、
イマイチヒロインはサクセスしないし、
犬が転生してもあまり役に立ってないようで、
もっとヒロインのピンチを描けよ!
犬の大活躍を見せろよ!
悪い奴をもっと懲らしめろよ!と叫びつつ、
上手くない脚本だな~とモヤモヤしてました。
しかし、ラストでおじいさんと犬が
あの世で走り回っているのを見て、
映画冒頭のおじいさんと犬の
強めの信頼関係があったのを思い出し、
この物語はおじいさんと犬が
ヒロイン(おじいさんにとっては孫娘)を
「見守る」話で、
犬の転生の設定はあくまで観客に
興味を持たせるエサのようなもので、
そんなに重要ではないのでは?と思い、
映画終了後に風呂の中で素っ裸で考え始めました。
まず、ヒロインがサクセスしないのは、
何か意図があるのではないだろうか
と思いました。
クソ母親が歌手志望だったこと、
ヒロインが歌手に興味を持っていたことから、
音楽業界での生活を描き、
その中で犬が役に立つ物語が展開するだろうと
予想しましたが、そうはならず、
あろうことかヒロインはそんなに歌も作らず、
やっとクソ母親からの和解の申し出で手に入れた
亡き父からの手紙に感化され、
出来た歌を披露するも
なんだか微妙なレベルの歌で、
結局歌手にはならずに
物語は終わってしまいます。
また、犬も「ヒロインを救うのだ!」と言いつつ、
あまり役に立ちません。
何回か転生したところで、所詮犬は犬なので、
考えることは犬並みで
ヒロインの抱える問題を解決できません。
ガン患者を嗅ぎ分ける訓練や
50ドルのクジを当てさせるとか、
彼氏との再会の切っ掛けや
ガンの早期発見をすることはできても、
ヒロインの自動車事故は救えない。
(ヒロインは無事だが自分は正に犬死に)
ですが両者とも、
物語終盤でそこそこいい感じな
達成感は持つことができる。
ヒロインは、母親とは良好な関係になり、
疎遠だった祖父母とも会え、
彼氏とは結婚して子供もできる。
犬はおじいさんの所に孫娘である
ヒロインを連れてくることができる。
ここまで考えると、なんかねえ、
「人生(犬生)はトライ&エラーの連続である」
ってことが、この映画の制作者の
言いたいことだったのではなかろうかと。
更に、
「このヒロインのように
どこかで見守ってくれている存在が、
この映画を観ているアンタにもあるかもよ」
という主張を理解するに至り、
私の亡き父や義父の存在を今更ながら思い出し、
お風呂の中でさめざめと
(素っ裸で)泣いてしまいました。
結局、後でボロ泣きしてしまった…
私が敬愛してやまない高畑勲監督は
「思い入れより思いやり」
とおっしゃっておられましたが、
この映画は正に「思いやり」について
描いた映画なのだと思いました。
「転生」などどいうリアリティレベル低めの
ファンタジー要素を使った物語でも、
作り手がその使用法や意思の持ちようで、
胸にグッとくる作品が作れるのだと、
大変勉強になりました。
この映画の制作者の方々に、
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
ありがとうございました!
そしてこの感銘は自分の作品に生かしたいと思います☆
ほんじゃ股!