tons of knots

からだや頭の凝りをもみほぐして、人との絆や結び目がたくさん出来るといいね。
Innovation To Survive

沸騰する 気温も 選挙も 世界中 (グローバル川柳 global Comic 575)

2024-07-09 12:49:43 | 小話 short-short 笑人笑人
右を見て 左見て右みて
 それでも渡れぬ シャンゼリゼ 
             (ほとけ)

トランプのカードにゃ
 キング、ジョーカー あるけれど
  大統領だけは見当たらない
             (灰殿)



習慣歩こう新聞2023-4-30「発端・動機」         キョウモ・アルコーネ

2023-04-30 22:26:14 | 習慣歩こう新聞
1 これは何?
習慣歩こう新聞は、週刊ではありません。
習慣歩こう新聞には、新しいことは載っていません。が、歩くことが三日坊主で終わってしまう人が、歩きを習慣にできるヒントが載っています。

2 発端・動機
僕はもうかれこれ25年も前に重い片頭痛に悩まされ、月に一回はそのために朝起き上がれず嘔吐を繰りかえすといった発作に見舞われていました。
大学病院の脳神経外科で診察を受けると、髄液が髄膜から漏れ出しており、そのために疲労が溜まると中枢神経が下へ引っ張られ、それが原因で片頭痛になっていると診断されました。
 原因は、運動不足による内筋のへたり。そのために、髄膜から出て下に伸びる中枢神経の出口(髄膜に空いた穴)がガバガバに緩んでいて出口を絞められず、そこから髄液が漏れ出してその中に浮かぶ中枢神経が重力によって下に引っ張られているのだと。頭痛はそのために起きている。というのが脳神経外科の先生の診断でした。内筋の疲労、低気圧の襲来、暑気による水分不足、それらが片頭痛の原因だというのです。
「薬はありません。鎮痛薬は一時しのぎにはなりますが、根本治療のための薬ではありません。」と先生。
「ただし、治す方法はあります。まず、水を小まめに摂ること。一日2リットルは飲みたいですね。そして歩いて内筋を鍛えること、です。歩くのはほぼ毎日。最初は疲れない程度に。そのうち慣れてきたら段々と距離を伸ばしてゆく。毎日少しづつ継続して歩く習慣をつけて下さい。それしかありません。内筋は、バーベルを持ち上げても鍛えられる筋肉ではありません。腕や足の筋肉と違って、大きな負荷をかければすぐに鍛えられるという性質の筋肉ではないのです。長い時間かけてゆっくり反復して負荷を掛けてゆく必要があります。それには、まず歩くのが一番です。」
医者なのに薬を処方しようとしない女医の先生でした。

 それからです。「習慣になる歩きの工夫」を始めたのは。
これから、私がどうやって歩く習慣を付けたか。おいおいお話してゆきます。



米国中間選挙、結果は終わりの始まりか ー 米国分裂の妄想

2022-11-09 00:08:01 | 払暁半刻
ここ数日来、不安で致し方ない。
米国中間選挙の選挙戦で共和党優勢というか「トランプの一党」の優勢が伝えられてきたからだ。まさに、今米国時間では11月8日投票時間帯である。夜10時のニュースでは共和党優勢との報道であった。

 単に「共和党が優勢」であるだけなら、大統領2年目の中間選挙で野党が優勢なのは通例だから、こんなに憂鬱にはならない。
 問題は、先のバイデン当選の大統領選結果を認めようとぜず、根拠がないにもかかわらず不正があったと言い募るトランプ、さらに問題なのは、そのような「ブラフの主張」を熱狂的に支持する選挙民が多数、それもかなりの多数存在していることだ。
 第二次大戦が終わり冷戦がはじまる時代、米国にマッカーシズムが吹き荒れたことはよく知られている。あの時も、民主主義の危機という捉え方があった。事実、公正な意見、まっとうな意見が「反共」という大衆の熱狂に捻じ曲げられたことは、その後大いに反省され、教訓とされてきた。それでも、米国民主主義の危機ではあっても、米国憲法の危機ではなかった。
 先回大統領選挙以降続く、大統領選挙に不正があったというトランプの執拗な主張は、事実を歪曲し大統領選挙の権威を無視している点で、トランプは、祖国の憲法を歪曲し自己の権力欲の犠牲にしているわけだ。これ自体、大統領候補者にあるまじき卑劣かつ低劣なことであるが、それ以上に懸念されるのは、そのような主張を真に受けてトランプを熱狂的に支持する民衆の、それもかなり数の、正に「トランプの一党」と呼べるほどの勢力が前回選挙後2年も経過しているにもかかわらず、なお存在しているという点だ。民衆の(敢えて、愚かな民衆といいたくなるが)事実と公正さを無視した執拗な熱狂は、米国憲法を自分の都合のいいように解釈するもので、憲法の公正さを全くないがしろにしている。
 そういう視点から見ると、病巣はマッカーシズムの吹き荒れた70年前よりも重症かつ致命的であるかもしれない。
 しかも、そのような支持を背景に、トランプが次期大統領選に出馬する意欲を失っていない。今日の中間選挙の結果で、上下両院で共和党が多数を占めた場合、バイデン政権はその政策を、おそらく悉く実行できないであろう。さらに問題なのは、トランプの次期大統領選出馬も確実なものになろう。今の共和党には、トランプ現象を正常化するだけの見識も人物も無さそうである。

 2025年からトランプが大統領になったなら、こんなことが起こるのではと「妄想」してしまう。
1.米国外交は単独行動主義、自国の目先の国益(ビジネスの国である米国であってみれば、この場合の国益とは対外収支の改善と国内経済の回復であろう)優先の政策になるであろう。
2.そのとき、まだウクライナ紛争が続いていれば、トランプはウクライナを無視してロシアと「新たな勢力圏」の画定に動くであろう。
3.ロシアが占領した4州の「勝手」併合を米国が認めてしまえば、確実に、西側諸国はもとより、発展途上国の米国寄りであった国々に対して、米国は外交的影響力を失うであろう。
4.さらには、これまで米国に批判的であった中東、アフリカ諸国は、さらに中国を頼りにするようになり、自国の目先の利益、もっと厳密にいえば国の支配者層の目先の利益から見て、その時々の情勢次第で、自分に有利な大国の意に沿うようになるであろう。
5.ロシアが、ウクライナ侵攻について米国との和平を得、メンツを失わずに「勝利」した場合、ロシアは国力が衰退するよりは回復する方向に向かうであろうし、中国との連携を深め、中国は中国で「世界支配」をより推進する方向へ躊躇なく進むであろう。
6.さて、それでは、米国である。2期8年トランプが大統領であったとして、その後の米国は彼の言うような「Great America Again」となるであろうか。大国としての外交的指導力を失墜した米国が経済的には繁栄を回復するとはなかなか予想しづらい。むしろ、民主、共和各党支持者の格差と分断の二極化はより深刻になるであろう。
7.場合によっては、その後10年内外で、米国分裂ということになるかもしれない。NY国、テキサス国、カリフォルニア国、中西部国といった国に分裂するかもしれない。

 米国は、大西洋と太平洋に挟まれた両洋国家でありその地理的有利さを世界支配のてこに利用してきたが、同時に、歴史的に大西洋岸と太平洋岸がそれぞれ国を二分する方向へ動こうとしてきた国でもある。南北戦争以降は東西への分裂を如何に阻止するか、いかに統一された国家を維持するかは、米国政治の隠れた大きな課題であり続けた。
 党派的な分裂、分断が、国民の信条、考え方(Mindset)にまで影響を及ぼしている現在、それが本当の国の分裂に至らないという保証は何もない。移民問題、中絶問題、銃規制問題、いずれをとっても、沿岸諸州と内陸諸州では、相対立する様相を深めてきた。トランプは、前回の大統領選挙の結果を認めていない。では、トランプの対立候補が敗北しその選挙が不正で認められないと主張したときに、トランプはその選挙結果を認めさせる正統性のある論理を持っているだろうか。こう考えたときに、その先にある論理的な帰結は、各々自らの陣営が認める大統領を持つ、ということになる。すなわち、これは国民が自ら「国を割る」ということである。
 2つあるいは3つに分裂した各々の国々が、米国であったときのようなパワーを保持できるとは到底思えない。ということは、日本の安全と平和が依って立つ大前提が崩れるということ、さらには専制的中国の影響を相殺する勢力がいなくなるということ、つまりは、様々な自由が享受しづらくなる、ということに繫がっているように思う。
 ここ数日の不安の正体は、これなのだ。





7月9日参議院選挙投票日、安部晋三元首相遭難の影響

2022-07-10 08:14:59 | 小話 short-short 笑人笑人
ウクライナ情勢も予断を許さない中、今日は参議院選挙投票日である。私もこれから投票に行こうと思う。
 その前に、是非書いておきたい。
 7日に起こった奈良での安部元首相遭難。政治的動機ではないという犯人の主張に沿えば、暗殺とは言えないが、果たして本当にそうだろうか。
疑問などを列記する。

1.状況
(1) 今回の選挙は憲法改正の発議に大きく関わる参議院の勢力図がどうなるか、世間の関心事の高低に関わらず、大きな節目になる選挙である。
(2) 憲法改正に熱心であった安部元首相の政治的影響力は、首相退任後も大きなものがあるが、退任から3年、その影響力は今後従来以上に増すとは考えづらい。
(3) ウクライナ侵攻に端を発した対ロシア制裁のため、すでに物価上昇は市民生活にとって現実的な脅威になってきている。政権への批判は、政権与党批判に向かうか、日本の政治体制批判に向かうか、いずれにしろ、現状を変えれば何とかなるのでは、と根拠のない期待に身を委ねる有権者が増えても不思議ではない。そんな中、現在の非改憲勢力である野党の党勢に勢いはない。
(4) 事件は参議院選挙投票日の2日前。
 まさに絶好のタイミングではないか。しかも、犯人は前日岡山まで安部元首相を追って出かけていたという。

2.ヒットマンに非政治色でかつ社会不適応の者を選ぶのは、最も賢明な選択。
 今回の犯人が、あまりに見事に「個人的恨み」を動機としているのは、犯人本人にしてみれば、嘘を言っているわけではなさそうだが、背後関係は未だ不明。社会不適応の人間の心の隙に入り込もうとする「ある意図を持った人間」がいても不思議でない。

 これからの政治状況は、物価上昇、円高、景気後退、ロシア、中国の軍事的ゆさぶりが多発、という状況である。憲法改正に向け、これほど条件が整ったいる時期はこの数十年なかったことだ。ただ、一つ足りないのは国会での改憲発議に向けた政治勢力の数と結集度。
 その突破口に、これまで営々と仕込んできたヒットマンを動かそうとする「改憲勢力」が存在しても何ら不思議ではない。
 かつて、大平首相が衆議院選挙直前に死去した際、自民党は選挙に圧勝した。日本人は、「宰相」の突然の死に、心情的に弱いのだ。
 今回の選挙結果は明日判明する。

             2022年(令和4年)7月9日 午前8時35分


対独戦勝記念日とプーチンの演説を聞いて

2022-05-09 20:02:00 | 払暁半刻
2020-5-9

テレビでプーチンの演説を聞いた。このウクライナ戦争がなかったら、ロシアの戦勝記念日のセレモニーが日本で放送されることはまずないだろうから、今年プーチンの演説を聞くということはとても稀な経験なのだと改めて思った。

 プーチンの演説は歯切れの悪いものだった、というのが第一の印象である。ゲレンスキー政権が首都キーウを持ちこたえて以降、ウクライナ戦争の推移とともに、プーチンが今回の戦争の成果を対独戦勝日の目玉にするべく軍事進攻を進めるであろうという予想を多くの人がしていたため、我々の注目も、演説の中で語られるプーチンのウクライナ戦争の今後の見通しとその戦略に集まった。
 が、当初のプーチンの目標が削がれつつある現状では、彼は戦争の現状を評価したり成果を誇示することはできなかった。とはいえ、まだ、政治的に自分の政権が危機に直面しているというほど切迫もしていない、というのも確かであろう。これらが積み重なって、今日の歯切れの悪い演説になったのであろう。
 対独戦勝とは、ナチスドイツに対する戦勝を意味するのであって、すでに現在のドイツは1945年5月8日までの「ビスマルクからヒトラーまでのドイツ」ではない。ドイツ国民はこの77年をかけて自らの国の在り方とそれを支える自らの政治思想を鍛えてきた。それは思想と社会の進歩というべきだと思う。第一次大戦で帝政が崩壊し、ワイマールを経てナチドイツの終焉までの歴史を振り返り振り返りして、東西ドイツ国民そして東西統一後のドイツ国民は、彼らの”民主主義”を学び消化し、そして日々の行動と考え方にその学んだ成果を具現化してきた。ドイツにとって、この77年はそういう進歩の時間であったと思う。(日本も、問題を抱えながらも、やはり民主主義を学んできたと思う。)

 さて、今日は大戦争に勝利した記念日であるので、普通に考えれば、戦勝国の指導者の演説は、まず初めに今の我々を有らしめてくれた戦争中の戦没者への追悼に始まり、戦争の原因と結果を振り返ったうえで、未来に向かってこの国をどのような国にしてゆくべきか、そのために今後生き残った国民は何を目指して、何を努力しなくてはならないかを国民とともに考え、そのために大統領としての自らの志を示し、国民には協力と努力を求めて平和の実現と維持を語り掛けるものかと思う。当然、過去の苦難と英雄的行為や反省、さらには未来への展望を聞けば、聴衆は胸に込み上げてくるものがあるはずだ。
 が、プーチンの今日の演説からはそのような感情の高揚感や感動は感じられなかった。様々言い並べても、言い訳に終始していたようで、次元の低い内容であった。テレビ画面に映し出された将軍たちや聴衆の顔も、あたかも能面のごとく、彼ら一人一人の対独”戦勝”の喜びが顔の表情に表れることはなかった。ましてや、未来への希望や高揚感など少しも感じられなかった、というのが正直な感想である。

 思い返すに、ロシアは、二つのことを”反省”しなくてはならないし、その反省を未来の明るい国家建設に生かすべく、決意を新たにしなくてはならない。今日の演説にはこれらが欠落していた。
 一つは、第二次大戦の始まりにおいて、ソ連はナチス・ドイツとほぼ同時に、ポーランドに攻め込みこの国を分割してしまったこと。同時に旧ソ連はフィンランドにも攻め入ったこと。つまり、その後ヒトラーが(愚かにも)ソ連に攻め込むまで、旧ソ連はドイツとの相互不可侵条約を梃にして、周辺国へ侵略をしていたのであって、その点ではナチと何ら変わりない行動をしていたのだ。その後、ソ連にとっては「幸いにも」ナチがソ連侵攻を始めたものだから、「ナチの被害者」として第二次大戦が終わった時には連合軍の一員として「対ナチ戦勝」を祝うことができたのだが、他国を侵略したことにナチと異なるところはない。旧ソ連は終始一貫して、”反ナチ”であったわけではないし、第二次大戦中ポーランドはソ連とナチに占領されていた。この事実を見ると、もしヒトラーがソ連侵攻をしなかったならば、ソ連は「連合国」という名乗りを上げることはできなかったであろう。(プーチンがウクライナがネオナチだと主張するとき、旧ソ連がナチと相互不可侵条約を結んでポーランド分割をしたことについて、あるはフィンランドに攻め込んだことについて、プーチンはどのように自己評価するのか? ナチでなければ、他国を武力占領してもいいと思っているのか。(ロシアの人たちの理解はおそらくそうであろう。だから、ウクライナはロシアの一部だと主張して武力侵攻することを問題視していない。)

 二つ目。プーチンはロシアの領土的な安全保障を主張し、それはロシア国民の安全のためと主張している。では、旧ソ連時代スターリンが行った粛清とそのために(確か)6百万人に及ぶ犠牲者が出たことについては、「国民の安全」の観点からどのように評価し、再発しないように国内の政治体制をどのように再編・改良したのであろうか。大規模な世論操作やプロパガンダ。政権批判をする独立系新聞への締め付けと発刊停止。ジャーナリストを暗殺したとされる報道の自由へのテロ的弾圧は、ロシアではどうも「国民の安全」のための手段であるらしい。
 賢明な権力者は自らの政権が時に過ちを犯すことを知っており、健全なる批判者は権力者にとってはより大きな過ちを防いでくれる恩人であると考える。「我々自由社会の人間」からみれば、世論操作やプロパガンダは「粛清」「弾圧」に至る道程の一部であるとみなすが、どうもロシアではそうではないらしい。

 今日のプーチンの演説が、ロシア国民への最後の演説となって、後日ウクライナ戦争が終結したときに「ああ、あの対独戦勝記念日はプーチンの終わりの始まりの日であったなぁ」と、私はそう回顧できることを切に願っている。
 さらに、これからでも遅くない。ロシアの民衆が、今のドイツ国民が過去から学んで進歩してきたように、ロシアなりの国民の自由と民主主義を(試行錯誤しながらでも)学んで、進歩していくことができるように、本当に願っている。
 そして、そうやって獲得する自由や民主主義は、プーチンのいうような米国によるお仕着せでも強制でもなく、国際社会の多くの国の民衆一人一人が誰でも自らの意思と思考で獲得するものであるということを、ロシア国民も学んで欲しい。そうすれば、ミサイルをウクライナに打ち込んでロシアの安全保障が確保させるなどと考えなくても、ロシア国民の安全は世界の人々が保証する。友となった者に誰が危害を加えようか。