私が子供だった頃、オカルトブームだったの思うのですが、ノストラダムスの大予言がブームになったり、少年マガジンでMMRという漫画が連載されていました。その他、今ではすっかり聞かなくなりましたが、心霊写真の本やテレビ番組もありました。学校の図書館に月刊ムーが入っていて、実はちょっと楽しみにしていました。その後ずいぶん経ってから、実はニュートンと同じ出版社だと知って、さらに驚いた記憶があります。
実は自分も子供の頃にちょっと不思議な体験をしたことがあります。無論、医学的に説明ができるのだろうと思いますが、子供の頃の自分にとってはかなり神秘的な体験でした。
確か小学校4年生だったか5年生の夏休みでした。今では考えられませんが、当時の田舎では、夏休みの朝はラジオ体操をしてカードにはんこを貰って、夏休み明けに学校へ提出することになっていました。そのラジオ体操を終わって家に帰ってきて、誰もいない和室へ入ったときのことですが、真っ白な人間の様な形をしたものが座っているのを目撃しました。本当に真っ白で、目も鼻もなくのっぺりとした物体(と言って良いのかどうかわかりません)が、とにかくその不思議な物体が座って、まるで考える人のようなポーズを取っているのが目に入ってきました。その瞬間、気が遠くなって倒れそうになりましたが、若かったからかなんとかバランスを保ち、もう一度見ようとしたらすでに消えていました。時間的に朝7時前だったと思います。
今もって、幻覚だったのか、あるいは何か別の現象だったのか、本当に心霊体験だったのか全くわかりませんが、それ以降、同じ経験をしたことはありません。気を失って倒れそうになりましたが、気を失いそうになる経験もあのときが初めてです。心霊現象かと思い、自分の家の辺りで何があったのか親に聞いてみましたが、特に幽霊が出そうな話はなさそうでした。もっとも知らないだけで、実は・・・という話があるのかもしれませんが、結局わからず仕舞いでした。今でも本当にたまにですが、思い出して一体何だったのだろうと考えてしまいます。
もう一度体験したいとは思いませんが、 本当に幽霊とか心霊的なものであるならば、なぜ私の前に姿を現したのか、なぜ座っていたのかを聞いてみたいものです。
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