多くの人の記憶に残っているオウム真理教がひきおこした一連の事件の記憶は、事件後に様々な書籍にまとめられており、それらの書籍を読んだ人もたくさんいると思います。自分もその一人であり、事件当時小学生から中学生だったので、世相を知っているというより、主にテレビを通して起きたことを知りました。一方で「当時の記憶」なのか「書籍等で後から知ったことなのか」という点が、四半世紀以上たったこともあり混ざってしまっています。
やはり教祖の逮捕は非常に記憶に残っていますが、当時はテレビか新聞しか速報性のあるメディアが存在しておらず、確か中学生のときに授業中に先生が「麻原彰晃が逮捕されたらしい」といって教室に入ってきて、そのままみんなでテレビを見た記憶があります。今やったら授業中に何やっているんだと大炎上すると思いますが、30年前の田舎の中学校はそのくらいのどかでした。中学生ながらに「えらいことになったな」と思った記憶があります。この時点では宗教団体がどうとかいう問題より、単に珍しいニュースを見ているという感覚だったと思います。
また地下鉄サリン事件も記憶に残っています。当時の自分は東京の地下鉄路線を言われてもピンときませんでしたが、確か春休みでテレビ放送で見た記憶があります。大変な事件であることはわかりましたが、春休みでもあり中学生だった自分には他人事で「誰と遊びに行こうか」の方に関心があったと思います。情報がテレビくらいしかなかったこともあって非常に限られており、いくら興味があっても田舎の中学生にはどうしようもなく、友達とゲームをやったりして過ごしていました。正直なところそれほど深刻にはとらえていませんでした。
オウム真理教はその他事件も多数起こしています。有名な事件では坂本堤弁護士一家殺害事件ですが、自分が小学生の頃だったためほとんど記憶になく、この事件のことを詳しく知ったのは相当後になってから書籍を通してでした。その他多くの事件も同様に、リアルタイムで知っていたことはほとんどなく、のちに記者やジャーナリスト、作家がまとめた書籍を通して知ったことがほとんどです。
その後オウム真理教は複数の団体に分裂して、現在も活動をしており、そのうちの一つの代表が上祐史浩氏なのだそうです。たまにニュースになるのは知っていましたが、それでも「上祐氏がまだ宗教活動を行っている」ということに驚きました。見てはいませんがYoutubeに動画も上がっているようであり、Youtuberとコラボもしているようです。正直なところ今の若者(特に20代前半の人)がどのようにオウム事件を認識しているのかはわかりませんが、あまりよくない傾向ではないかと思います。
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