【敵はPowerPointにあり ? PowerPointの弊害、米軍大将らが指摘 - スラッシュドット・ジャパン】 http://slashdot.jp/it/10/04/30/0143243.shtml |
なるほどなあ…
PowerPointというアプリケーションの出来は問題ないんだけど、こういったスライドショーでの説明手法そのものに問題点があるという話か。
今やってる仕事で、ちょうどこの手法の問題点に気づいたので、タイムリーな記事。
記事とコメント群にあるように、聞き手の理解が不足してしまう問題点の他に、「同じスライドを見て、話し手と聞き手でその意図が異なることがある」というのがあると思う。
長い文章で表現しても、その意図を正確に伝えるには能力が必要なのに、それを箇条書きや概念図に要点抽出した資料では、当然誤解が生じる確率は高くなる。
主張A →(抽出)→ 表現A →(他者解釈)→ 主張A’
考えてみれば当たり前の結果だ。 不可逆変化だからな。
誤解が生まれるのは他者解釈の部分なので、これを補足資料(こっちはスライドじゃなくて誤解しようのない数値表現や、注意深く作成した文章)を配布の上、口頭で手元ノートを元に相手がわかるまで説明するのが正しい。
記事中のコメントにこういった意図のものがあり、参考になった。
あと、あれだな、自分で表現したいものがきっちりと定まっていない時に、アイデアを練るためのツールとしてPowerPointを使って、そのままそれを資料っぽく仕上げて説明に使うのが良くないね。
何となく自分の思いが表現されてるように「自分を誤解」してしまう。
思考の整理と、表現はきちんと分けるべきだから、出力を容易には流用できないように、
マインドマップ → (PowerPoint+Word文書)
というフローがいいんじゃないかと思うので、実行してみよう。
Word はあまり好きじゃないから気は進まないけど、見る人のことを考えると仕方がない。
ちなみに、マインドマップツールは、会社で Mind Manager というのを買ってもらったんだけど、機能が多い分使いにくい(使いこなせてない)ので、結局以前から使ってた FreeMind を使い続けている。
マインドマップも難しいところはあって、末端の要素を別の末端要素にリンクしたいことが結構あるけど、それはできない。
これは人間の思考がそういう構造になっていないためだそうだ。
リンクを許すと、図がぐちゃぐちゃになりそうだから、がんばってきちんと樹形構造になるように思考すべきなんだろうな。 ある要素と同じものが別の末端にあることは許されるんだから。
思考ではなくて、要素間の構成をうまく整理するには、UML のコンポーネント図やシーケンス図が使いやすいので、astah* community(以前の Jude Community(さらに前は Jude 竹(笑))を使ってる。
astah* になってから動作がとても軽くなった気がして、さらに使いやすい。