都立に入る!

2022年度向け 都立高校受験の基本<1>

[2021年5月1日 更新]
2022年度の都立高校を受験する人に向けて、都立受験の基本をお伝えしていく。
正式には2022年度受験の詳細は発表されていない。
現時点で判明していることと、2021年度受験までどうだったかを中心にお伝えする。

◆受験チャンスは2回
多くの都立高校が採用しているのは
「推薦に基づく選抜」…ふつうは推薦入試と呼ぶ。募集定員の20%がここで決まる。1月26日~27日ころに実施。

「学力検査に基づく選抜」...ふつうは一般入試と呼ぶ。募集定員の80%がここで決まる。2月21日以降に実施。

なお都立高校受験において、募集定員より受験者が少なかった場合は受験者全員が合格する。
いわゆる「合格最低点」や「足切り」はない。テスト全部0点でも合格。

◆合否の決まり方
推薦入試では、
・調査書点
・作文か小論文
・個人面接と集団討論
この3項目の総合得点で決まる。得点配分は高校によって違う。
2021年度の得点比率は過去記事を読まれたい。

おおむね調査書点が50%、残り50%をほぼ半々で分け合っている。
調査書点とは通知表の点数。都立高校受験の場合、中3の二学期の通知表で決まる。
他県だと中1の通知表から見るケースもあるので、東京は中3で逆転できるだけ良心的だ。もっとも中1、中2と成績がいい子は油断しないから中3でも成績いいわけだがね。


一般入試は国数英社理の5教科の学力検査と、調査書点で決まる。
おおむね学力検査70%、調査書30%の得点比率である。

通知表が良ければ受験で有利なのは推薦・一般入試とも同じ。
だからキミたち中学生は、通知表の点を1つでも上げることに心血を注いでほしい。
こと高校受験において、現時点ですべきことは通知表の点を上げること。そのために中間・期末テストの点を上げることだ。
通知表4を5に挙げるのは難しい。5を取れるのは学年で上位10%程度。
だが、2を3に上げることなどたやすい。3以上を取る生徒は学年度85%もいるのだから。

通知表で「1」を複数取っている者は、残念だが高校に行く資格はない。
勉強したくて高校に行くのに、中学校でやるべき事すらできていないのは順番が違う。まず中学校の勉強くらいはできなくては。
高校の勉強の方が当然ながら難しいのだからね。

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