[2021年6月1日 更新]
都立高校は全国の公立高校で唯一、男女それぞれの定員枠を設けている。
2020年度は他県で唯一、群馬の高崎商業が男女それぞれ140名を募集していたが、2021年度は男女別の定員は廃止している。
2020年度
2021年度
参照:群馬県HP
一方で、公立の男子校・女子校が1校もないのも東京の特徴である。
もっとも男子校、女子校の数は都道府県の中でもトップ。
私立高校の数が公立高校よりも唯一多いのも東京都。他県とは事情が違うのだ。
私の予想は「当面、都立高校の男女別定員は無くならない」である。
東京都に限らず公立高校はドラスティックな(思い切った)改革をなかなかやらない。
採点ミス多発からのマークシート導入とか、コロナ禍でのオンライン合格発表とかピンポイントでなら改革は行われている。
だが、男女別の定員を撤廃すれば、中上位校は女子の割合が高くなり、男子はあぶれて私立にいくか、レベルを下げた都立高校に行くしかなくなる。
◆ニーズのない高校は潰せ
では、女子不利の現状を解決する策はないのか。ある。
ニーズのある都立高校を新規開校し、ニーズのない都立高校を潰せばいい。
潰すのは3年も4年連続で定員割れしている普通科高校や、区部の工業高校・商業高校。
高倍率が続く国際高校、総合芸術高校、工芸高校はその代わりがない。
新国際高校(仮称)も開校計画は発表されているが、まだ様子が見えない。
赤羽北桜高校も介護、調理・保育といった家政&福祉に特化した、似たような学校がないのが高倍率の理由だろう。ニーズはあるのだ。
たとえば工業高校。
プログラミングに特化した学校を1つ作れば、明らかに他の工業高校とは一線を画すことができるだろう。
第四商業のような高校内の1コースではなく、一校まるまるプログラミングに特化するとがった学校にする。
公立高校だから、少数のニーズにこたえるということも必要だろう。
だが区部は高校が余っている。
光丘高校を潰しても、田柄高校と練馬高校で事足りる。
生徒の集まらない高校を2つ潰して、ニーズがありかつ東京都としても必要な人材を育てられる高校を作ればいい。
具体的には情報、福祉、医療そして教育。
今年2月、教員採用の倍率が過去最低(020年度の採用倍率は全国平均で2.7倍) と発表されたのは記憶に新しい。
もちろん高校で教員免許は取得できない。だが教員になりたい子に1つの教科に特化したコースを選んでもらえばより深い学習をできるようになる。
しかも高校は、なりたい職業の先輩である教師が周りに常にいる環境なのだ。
教育大学を目指す高校。人気出ると思うがね。
都立に入る! ツイッター 毎日役立つ情報。ミンナニナイショダヨ
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