[2025年1月9日更新]
都立高校全日制等志望予定(第1志望)調査結果が都教育委員会のサイトで公表された。いわゆる校長会調査である。
毎年12月に、都内の公立中学校3年生に進路調査アンケートを行っている。
参照:都教育委員会サイト
◆2025 都立人気が急降下
過去10年度の都立高校志望率は以下。
年度 | 志望率(%) |
2025 | 66.97 |
2024 | 71.98 |
2023 | 71.60 |
2022 | 71.19 |
2021 | 71.38 |
2020 | 72.14 |
2019 | 73.52 |
2018 | 74.73 |
2017 | 77.40 |
2016 | 76.64 |
2015 | 76.83 |
多少の上下はあるが、年を追うごとに都立高校志望率が下がっているのが見て取れる。
都立人気が下がった原因は複数あると私は考える。うち3つは21世紀の都立三大改悪と言われているとかいないとか。
それを説明しよう。
2016年度入試から変更
一般入試の調査書点、実技教科が国数英社理5教科の2倍換算になった。
また特別選考枠も廃止された。
詳しくは過去記事を読まれたい。
<過去記事:内申点(調査書点) 実技科目が2倍される理由>
2022年度入試から変更
英語スピーキングテスト(ESAT-J)を11月に実施。都立一般入試の総合得点に20点満点で加える。
Vもぎ偏差値55以上の中~上位生は試験になるが、真ん中より下の生徒にとっては何をすればいいのか全く分からない。中学校でESAT-J対策を必ずするわけでもないしね
事情があって欠席した場合の配点ルールがアホすぎる。ライバルの受験生の点数から割り出して加点するんだってさ。方法の詳細は過去記事にて。
私立中学から都立高校を受験する場合も、区立中に通う中3とは扱いが異なる。私立中生はESAT-Jを受けても受けなくてもいいのだ。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
<過去記事:2023年度 スピーキングテストのしくみ<2>>
これ以外にも、私立高校にとって追い風となった「私立高校授業料の実質無償化」がある。
2024年度から年収制限が撤廃、全世帯に助成金が出るようになった。
特に中下位の中学生は、面倒見のいい(と思っている)私立高校を単願で選びやすくなった。
◆都立高校受験生にとっては追い風
このblog読者は「都立高校に入りたい」と思っているのだろう。
だったら中3の都立離れはいいことではないか。ライバルが減るのだから。
キミたちはまず自分の受験のことだけ考えていればいい。受験に真摯に臨むだけでいい。
都立に入る! Twitter (X) そのときに必要な情報をこっそりと。ミンナニナイショダヨ