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荒神様二日目+UP

二日目も、穏やかな天候に恵まれ、沢山の参詣の方々で賑わっています。堂内では、護摩修行と呼ぶご加持祈祷が行われています。

三宝荒神様は、古くから台所で大切な火と水を守る神様として信仰を集めてきました。火災除けをはじめ、衣食住一切の苦難を救い、開運出世、諸災消除などあらゆる心願が成就するといわれ、関東一円に知れ渡ってきました。心に不安を感ずる昨今、ますます重要な心のよりどころであると言えましょう。

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冒頭の写真は、大般若祈祷の様子です。中央は住職様です。大般若は、般若経の600巻を大勢の僧で一斉にパラパラと大きく広げてめくり、呪文を唱えながら、各巻に風を入れ読んだこととしてご利益を授かるという伝統行持です。これを転読(てんどく)といいます。速く読めば速く願い事が叶うとされて、すばやい動作で迫力があります。

 
堂内中央では、護摩檀が設けられ、護摩師様がお護摩の火を焚かれて加持祈祷を行います。人々は回りに群がり、手にお札や荒神様のお宮を持ち、僧侶に手渡して火にかざしてお清めしていただきます。この時、荒神真言「オンケンバヤ、ケンバヤソワカ」と唱えます。中にはお財布やバッグも頼まれます。また、火に向かって手をかざしてその手で頭をなでたり、痛い肩を触ると良くなると伝えられてきたようです。

このような護摩形式は珍しく、普通は結界を設けて人々が周囲を取り囲むことはないそうですが、民衆に溶け込んだ独特の形式となって古くから親しまれてきたことがうかがえます。
大祭の護摩師は、高野山で修行された現役の真言宗僧侶が担当されています。正に超宗派なのです。
 
写真は、護摩師のM寺住職T師です。幼馴染の同級生で「しょうちゃん」と呼んでいますが、この舞台では近づき難い威厳があります。

私の持ち場は、木のお札の受付です。
写真の左の空いているところが私の席です。ベテランの方々ばかりで、いつも助けていただいています。

 
外は、露天商でいっぱい。ここは旧東海道ですので、この日は歩行者天国になります。この荒神祭りは、古典落語の出し物にもなっている江戸三大祭りの一つです。
現代は、火を使う場面が少なくなりましたが、違った形での救済、心のよりどころとしての役割を担っているように感じます。

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コメント
 
 
 
まだ、間に合いますか? (JUN)
2005-11-28 15:46:50
荒神様って、品川区の青物横丁にある曹洞宗の海雲寺さんのことですよね!? 曹洞宗でお護摩なんて珍しいですね。 是非伺いたいと思います。御利益も期待して(^_^;)! お祭りは、いつまでですか?まだ、間に合いますか? もし終わってしまったのなら、次はいつですか? 詳しい事、教えてください。
 
 
 
Unknown (りょう)
2005-11-28 21:36:17
teraさま、お勤めお疲れ様でした。

私は今年も行けなかった~。

あの雰囲気が好きなだけに残念です・・・。

荒神様、これからも残って欲しい宗教的伝統ですよね。今年はけっこうにぎやかだったみたいですね。

 
 
 
→JUNさん (tera)
2005-11-29 07:25:41
お問合せ有難うございます。

はい、青物横丁駅の海側隣にある荒神様です。曹洞宗の海雲寺という寺ですが、曹洞宗では、禅の教えと、もう一方では人々の苦難からの救済祈祷の道も広めてきました。鶴見の大本山総持寺にも三宝荒神が祀られていて、毎朝ご祈祷が行われています。

その他、名古屋の豊川稲荷、小田原の道了尊、巣鴨のとげぬき地蔵様、群馬の迦葉山、青森の恐山等・・・、すべて曹洞宗寺院です。ただ、海雲寺さんのようにお護摩を焚くのは珍しいかも知れません。これは、火の神様として信仰を集めたことと関係があるかも知れません。

 さて、大祭ですが、残念なことに27、28日で終了しました。次の大祭は3月です。ただし、毎月1日、15日、28日が例祭日ですので、これらの日もお護摩祈祷が受けられます。どうぞお参りくださいませ。
 
 
 
→りょうさん (tera)
2005-11-29 07:28:58
ご一緒できるかと思っていましたが、残念でしたね。

とてもにぎやかで盛況でしたよ。やはり、人々の安らぎを求める心を感じました。有難かったです。

ほんとうに大切な伝統行事ですね。
 
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