1、 |
「南無釈迦牟尼仏」のおとなえの普及に努めます。 私たちは、常にみ仏を身近に感じつつ、その行いを我が身に引き当てて、共に歩みます。そこに「南無釈迦牟尼仏」とおとなえする修行の意味があるのです。 |
2、 |
あらゆる差別の解消と人権啓発の活動に取り組みます。 私たちは、他を傷つけない人格を目指し、慈しみの心を修め、差別を受けている人びとの悲しみ、苦しみに共感し、さらにその解消のために社会と共に歩んでいきます。 |
3、 |
共に喜びを分かち合える平和な社会の実現を目指します。 私たちは、過去のあやまちと戦争の惨禍を直視し、不戦を誓います。全人類の安心と平和な社会を実現するため、理解と協調による道を共に歩みます。 |
4、 |
大いなる自然に生かされていることを思い、「地球環境をまもる全曹洞宗の運動」(グリーンプラン)を継続していきます。 私たちは、自らが大自然とひとつであることを深く心にとどめ、未来の地球に思いをいたし、身近なところから、環境に配慮した生活を実践していきます。 |
5、 |
菩薩行としてボランティア活動に率先して取り組みます。 私たちは、他者の心の安らぎを我が心の安らぎとして共に歩みます。様ざまな苦難の中にいる人びとの心に寄り添い、見返りを求めない菩薩行を実践します。 |
以上が本文です。私なりに言い換えてみますと、
ー曹洞宗は、お釈迦様・道元様(永平寺)・瑩山様(総持寺)のみ教えをもとに、坐禅の精神を大切にして、すべてが縁によって生かされていることを自覚し、さらには、みほとけ様との絆を深めるために、お互いに同悲同苦の精神で、ともに生きる信仰生活の確立を目指すー
とことを、明確に表明しているわけです。各寺院、各僧侶はこの方針に則り、布教教化に当たる訳です。さらには、本年度の実践徳目として「愛語」をあげています。
具体的な布教展開として、
1.ナムシャカムニブツ運動 お釈迦様(仏)の開かれた教えの境地(法)に、亡きご先祖様も上っていただくことを念じ、私たちもその同じ境地を目指す(僧)誓いが、「南無釈迦牟尼仏」のおとなえであることの周知。
2.人権啓発 一人ひとりの尊厳を敬い、身近な生活の中から、差別を無くす輪を広げる。
3.平和の実現 不戦を誓い、身近な生活の中から、安らぎと平和な社会を共に築くように呼びかける。
4.環境の保全 私たちは地球環境に生かされていることを自覚して、身近な生活の中から、将来につながる環境を自らが守る意識を育てる(グリーンプラン)。
5.菩薩行の推進 他者の喜びが自らの喜びにつながることを知らせ、ボランティア活動を推進し、見返りを求めない布施の精神による菩薩行を推進する。
という、五項目を立てています。
実践はなかなか難しいことですが、各人それぞれの環境、適正に応じた捉え方で、この精神の一部でもが、有意義に展開できると良いのでは・・・と思います。
|
「十方三世一切仏……」も広めたいと思います。きっとtera和尚さんはなさっていると思いますが。
各地では、説法前の開経偈に代わって、木魚をつけてこのお唱えを繰り返すところがありました。
「十方三世一切仏……」は、普回向と一緒に唱えていただくようにしています。
さらに、これらのお唱えが周知されるといいですね。