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箱根駅伝2012その4・最近の1区考察

出雲駅伝が終わり、次の全日本が迫ってきました。先日行われました全日本女子駅伝の結果もふまえ、1区をどう乗り切るかを考察してみたいと思います。

先日の女子駅伝では、エースを1区に投入した立命館の見事な作戦勝ちとも言える勝利でした。2区以降の選手を比べたとき、優勝候補の仏教大学は、スーパーエース2人、さらには各区ともに区間賞が狙える選手ばかりだったにもかかわらず、追う焦りからか、それぞれが本来の走りが出来ません。駅伝の怖いところですね。最後は追い上げたものの2位に終わってしまいました。

この図式は、出雲駅伝においても同様で、優勝候補筆頭と言われていた駒大が、まさかの出遅れ。やはり次々と連鎖的に本来の十分な快走が見られず、区間賞一人のみに終わっての2位。惜しいと言えば、そうかも知れませんが、完敗ですね。持ち前の記録では全員区間賞に近い記録が出ても良いはずなのですから・・・。

では、1区の特徴はどこにあるのでしょうか。ズバリ、ゼロからのスタートです。ですので通常のトラック競技と同じです。違うのはタスキリレーがあるということです。つまり、ゴール後に結果を引き継いで勝負がアンカーで決まるという点です。そのために、個人競技と違い、1区で勝てばいいという走りではなく、ライバル校に1秒でも先着し、タイム差を稼ぐことが求められます。そして、そのことは1区の選手に共通の思いなので、普段のトラック競技と違って『チームへの思い』の強さが試されるこころ(ハート)の戦いの様相が強いのです。このことは、他の区間でも同じなのですが、1区はゼロからなので、そのまま心の結果が見えてしまうのです。それだけに余計なプレッシャーが襲ってくると想定できます。

このあたりの事情をクリアした選手が1区に登場してくるわけです。そうなのですが・・・・・。


駒大1区考察

駒大の敗因は1区に配置された1年生村山選手のまさかのブレーキと言われています。大八木監督をはじめ駒大の首脳陣は、予想済みでリスク覚悟で踏み切ったのでしょうか。そのように賭けに出るほどギリギリの情勢だったのでしょうか。私たちファンから見れば、窪田や攪上の無念さの表情からしてみても、かなり楽勝の自信があったように見えるだけに残念でなりません。

チーム状態が詳しくはわかりませんが、少なくとも、当tera日記では、「大迫と1区でぶつかると面白いですね。しかし、1年生だけにリスクは大きいかも知れませんね。無難なところでは、由布ー村山ー窪田ー久我ー上野ー攪上か。・・・・・」と予測したはずです。もし見ていただけたのなら、参考にしていただけたのに・・・トホホ。(笑)

首脳陣の皆様には失礼な話ですが、やはりファンとしては優秀な選手が育っているだけに残念でなりません。最近の駒大の5年間の1区の成績を調べてみると、1区で出遅れるケースが多いのです。離されたとしても5000mで30秒、10000mで1分、20キロで1分半くらいが想定範囲で、それを超えるのは大変なブレーキなのですが、大幅に超えるケースが相次いでいます。その結果、連鎖反応によってリカバリーできなくなるのです。最後は2位までは行けても結果的に優勝を逃しています。1区の怖いところですね。
ぜひ、対策を講じていただきたいものです。

今年の出雲は、はじめは大迫についていったものの、53秒もの差になってしまい、村山本人自身が一番驚いたことでしょうし、学んだことだと思います。智将大八木監督を持ってさえ見抜けなかった落とし穴。怖いものです、人のココロとカラダ。全日本では村山選手に再度1区でリベンジしてほしいと思います。

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