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京都レボート~渓谷美

京都府には綺麗な渓流があります。

写真は船井郡京丹波町にある「琴滝」です。流れの筋が、13弦の琴の糸のように見えることから名付けられたようです。この滝が、会場となった寺院の裏山にあるのです。40メートルにも及ぶ高さの見事な滝は、観光景勝地としてはかなりグレードの高いものだと思いますが、ここでは、この地区の自然公園として静かに守られているようです。もちろんいつでも自由に訪れることができます。
 
ご住職にこの渓谷を案内していただいていたら、足元にサワガニが歩いていました。
                        
このような谷は、沢山あるようです。
美山町の渓流は、季節にはアユ釣りで賑わうようです。
 
                

 ただし、水害の危険とも隣り合わせのようです。桂川の上流、京北町では、水害の記録を留める石碑が建てられていて、写真のピンクの線まで水位が上がったことが、石に刻んでありました。
           

 美しい渓谷の要因は、深い森林にあります。京都北西部に広がる山林地帯はいわゆる北山杉の産地です。古くから木を守り育ててきた歴史があります。名木に育つまで7~80年かかるということですから、一世代で植林した木は、次世代の人が引き継いでいくわけです。大変な手間と技術です。とにかく急で高い斜面が多いのです。冬は雪との戦いです。山の上部には、歩いては行けない為、ヘリコプターをチャーターするようです。近年は外材に押され、また、床柱を必要としない簡易建築が多いため、高級材木の需要が少なく、森林産業の危機を迎えているそうです。そして、異常気象など、山が荒れる要因も高いようです。
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コメント
 
 
 
 (風月)
2006-10-20 18:15:17
この杉の写真を見ますと、近年は建築にも使われないようですし、なんとかよい方法はないのでしょうか、と思います。特に花粉症にとっては。



それでも、若い頃北区の大宮玄琢というところに一年ほどおりましたので、この杉の写真は懐かしいです。



昔『絶唱』という映画があったことも思い出しました。

雑感にて失礼致します。
 
 
 
→風月さん (tera)
2006-10-21 08:59:40
京都にお住まいの時期があられたのでしたら、山林の将来については、感慨も一入かと思います。京北町役場脇には、ウッドセンターという樹木活用の拠点の建物が建っていて、家具、工芸品、・・・様々な取り組みがされていました。京都の奥深い生活の息遣いを感じてきました。
 
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