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摂心坐禅会

昨日は、当寺で摂心坐禅を行いました。

来る12月8日は、お釈迦様が悟りを開かれた日ですので、この日に因み、お釈迦様がおさとりを開かれた時のお姿=坐禅に徹する修行を摂心といいます。禅の修行道場では、8日までの一週間、坐禅に打ち込む期間となっています。

当寺の所属する同宗派グループ(教区)では、研修の一環として、数年前から、少しの間でもいいから行じてみようということで、「ちょっぴり摂心」が行われるようになりました。今年は当寺を会場として使っていただきました。詳しい差定(予定)は、kamenoさんのページに詳しいので省略します。

             

1チュウとは、約40分、昨日は5チュウです。間に経行(きんひん)という、ゆっくりと歩く禅と休憩をはさみます。後半の4・5チュウは、檀信徒も参加して行いました。



修行時代ならいざ知らず、個々の寺に戻るとなかなか長くは坐る機会がないものです。このような機会は貴重です。なかなかいいものでした。40分はアッという間でした。

 

3チュウ目には、教区内ご寺院でもある鶴見大学の尾崎正善先生より、「禅宗における成道会の特徴と坐禅の意義、そして義介禅師の教え」という題で提唱(お話)いただきました。趣旨は、
 「お釈迦様の成道ということは、仏教のお誕生日、会社の創立記念日にあたる。そのお悟りのもととなった坐禅の意義は大きい。そして、この日の報恩感謝にあたる成道会は、道元禅師も大切にされていた行持である。やがて、この坐禅の精神が生活すべてに生かされるようになり、禅宗では作務(さむ)とか普請(ふしん)とかと呼ばれる勤労が重んぜられ、活動も禅として日常すべての行動が重視された。道元禅師は中国で典座(台所)の仕事の重要性を学んで、帰国後、『典座教訓』を著した。弟子の永平寺3世徹通義介禅師は、典座職を任されて、その教えは脈々と受け継がれている。その教えは、『典座教訓』の三心(喜心・老心・大心)に集約される。つまり、活動そのものが大切といっても、ただ仕事を行うことが禅ではない。坐禅の精神に裏打ちされた(私心を越えた)行でなければならない。」という内容でした。(かいつまんで要約しました)

               

5チュウ目の最後には、『普勧坐禅儀』を読誦しました。永平寺の修行時代、このお経の後半、「しかのみならず~」の辺になると、ああ今日も一日終わったと思ってジーンと胸にきたものです。久しぶりに当時の感慨にひたりました。

(掲載の写真は、昨日のチームリーダーR寺様より提供いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。ご参加の皆様、お疲れ様でした。)


尾崎先生よりいただいた最近の著作をご紹介します。

 
  唐代の禅僧(全12巻)
 第5巻「いさん」 尾崎正善著
         臨川書店刊

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
ありがとうございました (lotus)
2007-12-07 10:07:40
kameno先生からお知らせいただき、この日少しだけ参加させていただきました。
なかなか、こういった場に出かける機会があるようでないというなか、貴重な時間を皆さんと共有できて嬉しかったです。ゆめ観音では、お世話になります。よろしくお願いいたします。

※teraさんの記事、分科会のログ中に参照しています。(私のものは、忘れないよう書きとめたmemoですので本当につたないものです、内容に間違いがありましたらご指摘願います)
 
 
 
→lotusさん (tera)
2007-12-08 07:11:17
ご参加ありがとうございました。
ゆめ観音ではお世話になります。
いつも私たちの活動にご支援いただき感謝いたします。情報伝達のこともうまく進むといいですね。

ログに訪問させていただきました。日頃のお寺の活動、住職様の取り組みに感銘を受けます。特に子どもへの教化、参考になります。

また、先日の神奈川大会の記事も、詳しく紹介していただき大変参考になります。私の記事こそゆがんで捉えてしまっているかも知れませんが、リンクいただき有り難うございました。

今後ともよろしくお願いします。
 
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