全日本大学駅伝+更新

大学駅伝の第２段、全日本がいよいよ明日に迫りました。
                                   結果と講評を追加します（20.11.2)

今年もやはり関東勢が上位を独占しそうですが、先月の出雲同様、第一工業大学や立命館が割り込んでくるような勢いがあります。今回は８区となって、それぞれの距離も長くなりますので、外国勢などスーパーエースだけでは勝てません。いわゆる選手層が厚く、大砲というよりはマシンガンの粒ぞろいの力が発揮されてくる大会です。

そういう意味で王者と呼ばれるのが駒沢大学です。今回も三年連続の優勝候補です。 上位が予想される関東勢は、昨年の６位までのシード校、駒大・日体大・中央・東海・早稲田・山梨と、関東地区予選会の５位までの明治・東洋・帝京・東農大・日大と箱根３位に入って特別推薦された中央学院の１２校です。優勝候補には、駒大の他、スーパーエースのいる日大、山梨、東洋などがあげられています。さらに、出雲で調子の出なかった早稲田が持てる力を発揮すれば優勝にからむこともありそうです。いずれにしても出雲同様、駒大のマシンガンオーダー対、大砲となるスーパーエースの争いとなりそうです。

==============駒大ファンの方へ==============

正直なところ今回は微妙なところです。外国の留学生が充実していて逆転の可能性があるからです。それをはねのけるロードでのパワーと精神力が例年に比べて弱めなのです。それでも、個々の力は例年以上にスピードのある選手が揃っています。波に乗れれば、アンカーまでに大差をつけて逃げ切れることでしょう。

予想オーダーは、星－宇賀地－我妻－池田－井上－高林－太田－深津です。

星は実力がありながら、どうもイマイチ抜け出す強さがない。この辺が正念場、１区をトップ近くで運んでこい。
 結果　区間２位　合格の走り。想定通りり１区の走りで箱根の１区も当確か？

宇賀地は出雲では悔しい思いをしたことだろう。昨年の２区の走りを是非、復活させてほしい。それこそ駒大の真のエースの証だ。
　結果　区間４位　まずまずの走り。竹澤と互角にわたりあった。東洋の柏原に離されたのは残念。

急成長した我妻、つなぎのエースとして重要。この３区でトップに立てればベスト。
　結果　区間３位　見事につなぎの役割を果たした。トップには立てなかったが、射程内につけた。

キャプテン池田は不調で悩んでいたが、重要区間４区で思い切って優勝を引き寄せてほしい。ここがカギです。
　結果　区間７位　はじめは心配させたが後半盛り返し、結果オーライ。キャプテンの意地を見せた。

井上が走れば、１年生で初の本戦です。次世代のためにも失敗は許されない。区間３位以内の走りを期待。
　結果　区間４位　３位以内は逃したものの、初としては合格の走り。レギュラー入り確定か？

出雲では元気に復活の走りを見せてくれた高林。平野選手が連続して区間賞を取った６区を引き継いで、差を広げてほしい。この区間で勝つことが駒大のスタイル。
　結果　区間１位　正に想定通りの展開になり、区間賞。ただし、この区は駒大のレギュラーは誰でも区間賞の位置。トップに出て欲しかった。

太田は長い距離を得意としてきたが、短い７区（１１．９キロ）あたりで根性を見せて欲しい。成功すれば箱根への好材料。
　結果　区間１位　ようやく総合でトップの位置に出る。この区も、駒大区間賞型のところ。もう少し離したかったところだが、太田はこの距離でも根性あるねばり強い走りができた。成功したと言える。

深津のアンカーが最前手。駒大らしいねばりと根性で追撃をかわしてほしい。
　結果　区間３位　うまくペース配分して走りきった。山梨は、ブレーキの選手がいたので助けられた。早稲田は本来の力を見せつけた。このままだと箱根ではやられる。深津は現時点では満点の走り。

以上、私の駒大ウォッチャーとして想定した願いです。実現しますように！！
　総合講評　構想通りに各自が役割を果たし、ノーミスで三連覇を達成した。正に駒大らしい総合力の勝利。ただし、出雲同様、各自が少しずつもう一つ抜け出す力強さが感じられない。サブ組を見てもまだ差がある感じで、今回はたまたま８人がギリギリのところでミスなく走れた結果の優勝とも言える。しかし、この勝利におごることなく、さらに８人の力強さの育成と補欠を含めた底上げを期待します。箱根は８人以外の４～５人が育たないと勝てないと分析します。

　それにしても、今回は予想がほぼ当たり、監督になったように一喜一憂しながら応援しました。我ながら『分析魔』を自負しているところです(笑)。