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ネット坐禅会・42・・・『般若心経』の世界❼ 悟りよ幸あれ 

故説般若波羅蜜多呪。即説呪日。羯諦羯諦。波羅羯諦。波羅僧羯諦。菩提薩婆訶。般若心経

さあ、悟りの岸に至る(般若波羅蜜多)の祈りの言葉を説こう。すなわち、お唱えの言葉こそ、こうである。

「ギャテイー、ギャテー、ハーラーギャテイー、ハラソーギャテイー、ボーディースワハー」智慧の真髄の教えである。 

(行ける者よ、行ける者よ、彼岸に行ける者よ、彼岸に全く行けるものよ、悟りよ、幸あれ)・・・中村元訳に拠る

 これが『般若心経』のまとめに当たる祈りの言葉の部分です。漢訳されないで、当時の祈りの言葉(真言)で綴られています。『般若心経』の漢訳は、玄奘訳のほか、鳩摩羅什訳など多数ありますが、ほとんどがこのように音写されています。ですから、この経典そのものが、教えの真理、教理を解説するものではなく、すべての悩み多き人々に、幸せになって欲しいと願う「祈りの経典」の意味合いが強いものなのです。ですから、その構成の意図を理解しないと、何だかよく判らない、難しいお経と思われがちなのです。しかし、信仰の書として親しむと、霊験あらたかで、不可思議な威信力を感じ、勇気と希望を与えてくれるお経として、長く愛され、親しまれてきたお経と言えます。

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