箱根－復路

駒大おめでとう。いやあ、それにしても熾烈な戦いでしたね。写真は戸塚中継所の復路駒沢タスキリレーの激写です。９区堺選手の表情が緊迫感があって良かったです。

いつも中継所は人がいっぱいでうまく撮れないため、今年は反対車線からねらって見ました。車がじゃまをしてしまいますが、少しはリアルな写真が撮れたかなと思います。


１位早稲田のリレーです。後ろで駒大の堺が心配そうです。

　往路では、駒大と１分１４秒差で優勝。６区では加藤が区間賞の走りで３分１１秒の差に広がった時はこのまま優勝かとも思われました。その後、７区で２分１４秒差に縮め８区では１５秒差まで追いつめました。駒大の戦略通りの展開です。

　
冒頭の写真の直前、中継所に２位で駆け込む深津。１５秒差までつめた功績は大きいです。このあと堺が逆転しました。

タスキをつなぐ思いというのは、選手達にとっては想像以上の重さがあるのでしょう。しかも、終盤の９区へのつなぎですから・・・。疲れ切った体に、つなぐ重みをのせて、渡す直前のショットです。

　 
中央学院・辻　　　　　　　　山梨学院・栗原　　　　　　　亜細亜・緒方

　
中央・山下　　　　　　　　　　　　　大東文化・高橋、東洋・大津


日体大・高橋

つなぐ場面は、短距離のリレーゾーンのように、意外と次走者が併走する距離が長いのです。労をねぎらったり、次への思いを激励したり、ひと声かけてのタスキリレーの場面も絵になります。

　 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東海・吉村→前川

優勝候補の一角、東海大のタスキリレー。この時点で駒大と６分１秒差の５位、勝負あったか。ただし、この時はまだ１０区でのアクシデントは誰も知らない。

　
東農・出原→椎谷　　　　　　　　　　法政・稲垣→大森

　
城西・五十嵐→高宮　　　　　大東大・高橋→住田、東洋・大津→中田

それにしても、今年のハコネ、３校が途中棄権とは・・・。選手達の無念さが伝わるようです。

　　
不安そうに待つ順大・山田、肩には繰り上げ用のタスキが。。　　抱えられる選手

原因はいろいろあると思いますが、選手起用について駒大の大八木監督が以前にどこかのメディアで述べていたコメントが印象的です。

　「もしかしたら、かなり走ってくれるのではないか」という希望的観測はいけない。これ以下の走りはないという最低線の視点で選ぶ。だから、日頃から選手の癖や特徴をつかむことが大切。本人も気がつかない微妙な心や体調の変化を、直前に見つけられないといけない。

　奥が深いのですね。考えてみれば、１年生で１８～１９歳、４年生でも２１～２２歳くらいなのですから。チーム内の責任はもとより、観客・メディアなどの多くの注目の中で、相当なプレッシャーがあるはずです。その中で選手を育てるということは大変なことなのですね。

　改めて、すべての学校のコーチングスタッフ、控えも含めての選手のみなさんに「ご苦労様」と言いたいですね。