長浜市七条町の氏神である「足柄神社」社傳や由緒によれば、相模の国の住民 井関治郎左門尉昌武
が建歴2年(1211年) に当地に居を定め、建長三年(1251年)に足柄山箱根権現を勧請し創建
したのがはじまりであるといわれている。
この時代、七条村は北条氏直轄地で、井関一族はこの地を治めるため、幕府より派遣されて
きたものであろうといわれている。(京都までの中継地のひとつ)
文永年間(1264年~75年)には北条氏の一族である北条盛時が住み社殿などを整備し別当になった
という。
市の指定無形民族文化財である春祭りは江戸時代までは4月8日であったが、明治維新以後は5月8日
に改められ、後に5月5日となった。
この祭りの中で特筆すべきものはジョウトンバ(尉と老)と呼ばれる面姿の者たちであろう。
七条町は室町時代に活躍した能面の面打師近江井関氏の本拠として知られた土地柄で、
春祭りに用いられていた井関の能面二面(市指定有形文化財)が伝えられている。
詳細は長浜市の歴史博物館 所掌「長浜市史をひもといて」を参照ください。
http://www.city.nagahama.shiga.jp/section/rekihaku/shishi/himotoite/vol_02/index.htm