
今、2年生の先生が体調を崩されてお休みしています。
そこで、このクラスをお借りして、国語に取り組ませていただいています。
久しぶりの国語です。
楽しいなあと実感します。
だって、ただ本を読むだけで、子ども達がどんどん変わるし、食いついてくるからです。
たとえば、題名の「たんぽぽのちえ」の読みひとつにしても、
一度読ませてから、おもむろにマジックを取り出し
「の」に○をつけます。そして
「この「の」をもっと丁寧に読んでごらん。」
と指示をします。
すると、急に声が優しくなります。
同様に
「くろっぽい・かわって・ぐったりの「っ」」に黙って○をつけます。
これだけで第一段落の読みが、とても引き締まります。
つまり、ただ読むだけでなく一つ一つの言葉の意味を考えて、緊張感をもって読むようになるのです。
さて、この日の課題は
「本当に、たんぽぽは、枯れてしまったのかどうか」の確認です。
大人が見れば当然、枯れていないのですが、まだ2年生だと4~5人は
「くろっぽく」「ぐったり」という言葉から、一度枯れたと受け取ります。
そこで、その検証に入ります。
次の段落を調べようと言うことになります。
「。」で3つに分け、どこを調べたらいいのかを話し合います。
①の文を調べたらよいという子が多く、
「けれども たんぽぽは かれてしまったのでは ありません。」
と声を出して読んでみます。
本当は、ここからさらに切っていき、私としては「けれども」を考えさせようと思っていました。
しかし、子ども達の目の付けたところは違いました。
「のではありません。」にすぐに目がいくのです。
「のではありません」は、違うという意味です。
かれてしまったというのは、違いますという意味です。
とどんどん、自分たちで話し合い
そうだよね。
うん、そのとおり
と解決していきます。
そこで、
「それじゃあ、「のではありません。」で、単文を作ってみよう。」
それで、本当に違うという意味かどうかを確かめてみよう。
という事になりました。
ゲームをしたのではありません。
ゲームをしなかったんだよね...
ケーキを食べたのではありません。
ケーキは食べなかったんだね....
遊んだのではありません。
遊んだんじゃないんだね
ちょっと疑われたけどね...
こうした話し合いの後、もう一度
「たんぽぽは、枯れたか、枯れていないか」の決を採ります。
全員一致で、枯れてないよ~
だって、「のでは、ありません。」と書いてあるから。
と納得して1時間が終わります。
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