totoroの小道

「挑戦することで、きっといいことがある」  http://www.geocities.jp/totoroguide/ 

食欲の秋 勉強の秋

2008-10-04 15:09:28 | 理科

理科「土地の作りと変化」

ここまで、地表が雨で削られたり崩れたりした。それが水の働きで運ばれながら、砕けたり丸くなったりした。それが海に運ばれた。海に沈む時に重さの違いによって沈む速度がちがい、層になって積もった。というところまで学びました。

今回は、その続きです。

まず、おもむろに食パンを取り出し、ジャムを塗ります。そしてそれをサンドイッチのように重ねて切ります。

これを、観察し、ノートにメモした後に
「食感をよく覚えておいてね!!」と言い、手分けして全員に食べてもらいます。もちろん、いやいや食べるわけはありません。大喜びで、ぺろりと食べます。

食べているときの顔って、とっても幸せそうです。自然と笑みがこぼれますね。

次に全く同じようにして、同じ大きさのサンドイッチを作ります。
「ただし今回は、ここからが違います。」
と話した後、サンドイッチの上下をまな板で挟みます。
上から私が力任せに、上体の体重を乗せぺちゃんこにします。
「さらに、おそらくこんな事もありました。」
と、話しながら、そのまな板を今度は天井に当て、下から思い切り押し上げます。

その後、等分して各班に配ります。そして、
「観察して、メモをしたら、食感を比べながら食べなさい。」
と指示します。

同じ食パンが、こんなに薄く平べったくなります。
「固くなった。」
「食べやすい。」
「よく、かみ切れるね。」
そういいながら、食べることで、さらに先ほどのパンとの違いを実感します。

「水圧で、地層が縮まったんじゃないのかな。」
「それもあるけど、上からもっとどんどん土砂が流れ込んで下敷きになったんだ。」
「固くなったということは、石に変化したという事じゃないのかな?」
「そうだとすると、砂の層は、砂岩に変化したということだね。」
「粘土は、泥岩だね。」
「小石の多い部分は、礫岩になるんだ。だから、地層に含まれる石も、礫岩の石も丸っこくなっているんだね。」

「じゃあ、土地が上に上がるときに、下からものすごい力で押し上げる物って、いったい何だろう?」
「マグマじゃないのかなあ?」
「地震かもしれないね?。」
「調べてみたいよね。」

そんな流れの授業になりました。
今回も、その45分間に子ども達がまとめたノートの一部を記録しておきます。



















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7 コメント

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あの手この手 (ゆきの)
2008-10-04 18:12:49
TOTORO先生の子どもにかける情熱に感心します。
「あの手この手」という言葉は、TOTORO先生のために
あるような言葉です。
食パンでサンドイッチですか。
面白い発想ですね。頭も、お腹も、そして心もいっぱいになりますね。
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嬉しいです (totoro)
2008-10-04 20:43:39
ゆきの先生に読んでいただき、コメントしていただけるなんて、とっても嬉しいことです。
いつの日にか先生みたいに、優しい目を持ち、しかも子ども一人一人を育てられる、そんな真の実力のある教師になりたいと思って目標にしていますから。
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ブログ見にきました (miura)
2008-10-05 11:16:21
おもしろい実践ですね!カラー粘土を使った実践はよくあるのですが、食パンとはなかなかおもしろい発想です。参考にしたいと思います。
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Unknown (ほるん)
2008-10-07 13:49:02
三浦先生のブログで、「こんな実践はいかがでしょう!」の誘い文句に釣られてやってきました。
ただいまこの単元で、先週教科書にある「土を流して地層ができることを確める実験」をしたところです。
実験の結果・まとめをした後、泥岩・砂岩・礫岩の指導をしなくてはいけないので、totoro先生の実践を生かさせていただきたいと思います!
子供たちのノートのまとめの表現力もすばらしいですね。
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ほるんさん ありがとうございます。 (totoro)
2008-10-09 06:30:31
来てくださってありがとうございます。私は理科は専門ではないので、あまり自信がありませんでした。ただ、ちょっと工夫すると子ども達が熱心に取り組んでくれるので、教材研究しなくちゃ行けないなあと痛感しています。
いい教材や指導法がありましたら、教えてください。
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実践しました! (ほるん)
2008-10-10 11:50:51
早速食パン地層の実践しました。1枚ずつ重なるたびに歓声があがり、楽しい雰囲気で学習ができました。
食べ分けるとき、切りながら「地層は奥まで続いている」という奥行きにも触れることができました。
また、岩石のでき方も実物が変化していくことを視覚に訴えることができたので、ありがたかったです。
このあと、大地の変化に移りますが、「下からのちから」のひとつとして地震に結びつけられそうです。
ひとつ、お聞きしてもよろしいでしょうか?私の授業では、ノート作りやまとめの表現力を課題として感じております。紹介されているノートはどれもとてもきれいで、まとめも詳しく文章になっていて、理想だなと思います。「ノートを作る時間の確保の仕方」「ノートつくりに関して先生が意識して子供たちにされている指示・指導」をぜひ伺いたいです。
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ほるん様  (totoro)
2008-10-11 13:16:47
楽しい授業になったようです。よかったです。子どもたちは食べ物を見ると意欲的に変わりますね。下の方からの力では、私は味噌汁を使って、大地の下のモデルの説明をしました。

ノートについてですが、年度の最初に、何のために書くか、どのように書くかのガイダンスをします。
①記憶は薄れるものだから、後から見て思い出せるために書く。見やすく分かりやすいノートでなければ、後から見る気がしない。
②自分の考えをまとめるために書く。見て、聞いて、分かったつもりになっていることも、ノートに書いてみるとあやふやだったことが分かり、その差を埋めるために考えるようになる。
③めやすとしては、目当てからまとめまでで、毎日1ページを書くこと。

そうはいっても、ノートをとる必要が無ければなかなかとれません。そこで、単元が終わると、それぞれにB4サイズの新聞(単元のまとめ)を書かせます。その内容は、ノートの中から気に入った部分を写して良いことにしています。あとから使うことが分かっているので丁寧に書くようになります。

最後に、子どもたちのノートは可能な限りチェックします。1学期に多いクラスでは30回集め、点数をつけています。2学期も多いクラスですでに11回チェックし点数化してあります。子どもたちのノートの写真をよく見ると、AとかAAとか汚い字でメモしてあるのが見えると思います。

A~Gまでの記号をつけます。Aは10点、Bは9点というように私の方では点数化してメモしています。その合計点で、通信簿の関心意欲の評価を出しています。子どもたちにもそのように話しています。ノートを忘れれば怒ることはしませんが、その日のノート点は0点です。
最近は私の予想を超えて、短時間でとても見やすいノートを書けるようになる子が増えてきました。その子たちは励ましの気持ちを込めて、AAとし、11点をあげています。

以上のようなことをしているうちに、4月はなかなかノートに書けなかった子どもたちが、ノートに書けるようになり、書けるようになると楽しくなり、工夫してノートにまとめるようになりました。
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