totoroの小道

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先生は 必要なの?

2008-07-12 12:16:23 | 理科

暑くなりました。5時間目は、5年生の理科の授業でした。

このクラスは、平野先生がいつもいい授業をされているので、子ども達が伸びています。

だから、私の出入りの授業もとてもしっかり受けてくれます。ノートもうっとりするぐらい美しくまとめられています。

ただし、どうも私の授業がおもしろくなくて、子ども達を乗せることができません。停滞した雰囲気になります。せっかく平野先生がいい授業で培ってきた雰囲気を壊しているようで、行くたびに恐縮した気持ちになります。

今は、生命の誕生について学んでいます。メダカの観察を通して、雄とメスの役割や、受精について学んでいくつもりです。しかし、思うようにメダカが卵を産んでくれません。1時間やることがないのに、無理して授業をするので、やっぱり授業している私までむなしくなります。

 

そこで、思い切って、教科書で調べることにしました。それを、6年生で行っているように、新聞形式でまとめ、掲示していくことにしました。実際にめだかでうまく調べられないのなら、教科書を資料として、そこから「生命の誕生」について調べ、まとめていこうと考えたのです。

まず、黒板にあらかじめ私が大きく作っておいた見本を示しました。それから、6年生の廊下に連れて行き、6年生の理科新聞を見学し、どれがいい新聞か意見を交換しました。こんな形でまとめるのだなというイメージをもってもらいました。

そこから、教科書の範囲を指示して、始めました。

ところが、取りかかって驚きました。一気に空気が澄んで、黙々と教科書を調べ出します。そして、大事なところ、気になるところを新聞に書き込み始めます。

「先生、先週調べた鮭の誕生について、ノートを調べてもいいですか。」といい、先週のノートも調べはじめます。ノートが見やすく、きれいにまとめられているので、ノートが参考書になるのです。

暑い暑い1時間だったのに、髪の毛をべっとり汗で濡らしながら取り組んでいるのに、不思議なことに教室は暑く感じません。

あっという間に1時間が過ぎました。
「えっ、もう終わりなの?」
「1時間って、速いねえ。」
「あ~、楽しかった!!」

そんな声が、ここからも、あちらからも起こります。
私は、何にも授業をしていないのに、彼らは十分楽しんだようです。私がしたことは、新聞の用紙を用意したことだけです。

こんなクラスなら、先生は必要なくなっちゃいます。

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