ハリー王子の隣に立っているきりっとした顔のこの女性、
チャムリー侯爵夫人と申されます。
この方のティアラが気になっており調べてみました。
「アンカスターヒースコートティアラ」と言うそうです。
よーく見ると葉っぱの輪郭に細かいギザギザが見え、相当細かい装飾が施されています。職人さんの技量が伺えます。
元々二つに分かれており、ブローチとして使用されることもあったとか。
こんな画像を見つけたところによると、ワイルドローズを含めた右半分と左半分に分かれるようですね。
このティアラ、半分はレディ・パース、半分はレディ・ヒースコートという女性が所有し、ワイルドローズにはめられた大きなダイヤモンドはカロデンの戦いで死んだパース公の剣から取ったものだそうです。
ティアラの一部をブローチとして着けるアンカスター伯爵夫人。
ふと取り上げたティアラにこんな仕組みや事情があるとは。
ティアラの歴史はドラマティックだと感心するのはこういう時。
ティアラとしては元々高さがあり、結構ボリューミーだったティアラ。
これを花と葉が一列に並ぶように修正したのが現在のチャムリー侯爵夫人のティアラです。
習近平を迎えての晩餐会にて。
夫君の第7代チャムリー侯爵は女王の大侍従卿(式部卿)を務めています。
式部卿は世襲だそうでいずれは息子さんが継ぐのでしょうか。
こういうシーンを見ると王族と貴族の密接な関わりは健在だなと思います。なんとなく宮中歌会始めで講師を務める近衛さんの姿を思い出したんですけど、日本で言えば五摂家とか、近衛家みたいなもの?
こちらはスペイン王を迎えての晩餐会。
侯爵夫人、きりっとした顔が本当に美しいです。