長旅のまえに

好きなだけ、存分に、思ったまま、怒涛のように書こう

2023/11/22

2023-11-22 17:54:27 | 日記
歴史が好きだ。
恋の話もそれなりに好きだ。
正統派の恋話はいらない。

私が好きなのは19歳年上のクールビューティのディアーヌに幼い時から死ぬまで惚れぬいたフランスのアンリ2世。
それからやっぱり19歳年上の万貴妃に惚れた気弱な皇帝。
日本だと誰だろう。
娘の見合いに付いてきて母親である自分が皇太子に惚れらてしまった藤原薬子だろうか。

昔、田辺聖子が古典のエッセイを新聞に連載していた。
平安時代の人々がどうにも解せないと首をかしげる恋人たちがいたのだ。
その話が好きだ。
男はイケメンでもてる。
そして若い。
女は醜女で中年というより少し老女にちかい。
でも男は女を大切にしており足しげく通い続けた。

金目当てという声もあったが男には充分な財力がある。
平安時代はもてなしの美学だ。
居心地のよい空間を若い男のためにブロデュースする能力があったのだと思う。

若く可愛らしい侍女たちを揃え暖かな部屋に美味しい食事。
妬みや嫉妬のような感情の起伏のない穏やかな空間。
きっと年若い恋人が癒される極上の空間作りが上手かったのだ。
あっというまに惹かれあうのも恋だけれど相手のために工夫し居心地よく迎えるのも「恋」を長続きさせる方法の一つである。

恋がしたいと願った思春期。
怒涛の子育てが終わってひまになったけどもはや私の辞書には「恋」なんてページは破け散ってしまっていた。

私がが持っていた金田一京介の辞書は30歳とは中年のことって書いてある。
時代とともに感覚は変化する。





2023/11/22

2023-11-22 09:55:07 | 日記
生き物たちは子別れをする。
野良猫たちの自立は早い。
温暖化のせいか一年で三回の出産をする猫もいるのだから子別れも早くなければならないのだろう。
それが自然界の法則だ。

動物ドキュメントでただ一度子別れをしなかった狐をみた。
最後の出産のただ一匹の子どもだった。
なぜ手元に残したのか誰も解説できなかったが2匹は肩を並べて山へと入っていった。

団地の片隅に盲目の三毛猫がいた。
何度も出産して子猫を育て上げる。
盲目の猫の傍らには白黒のオスネコがいた。
この2匹は交尾をしない。
いつでも別のオスネコとの子どもを産む。
子別れしなかった息子だと言う人もいたが確証はない。

道路を横切り子育てを手伝い餌場へと導くのはこのオスネコだ。
だがある日オスネコは車にはねられ虹の橋を渡ってしまった。

盲目の猫は動けず身を縮ませて痩せていった。
見かねたボランティアさんが家に引き取り餌、トイレ、寝床と一切の場所を動かさないで様子をみた。

懐きはしなかったが穏やかな性格の三毛猫は動き始め暮らしに馴染んでいった。
避妊手術を施したので出産はもうない。

かのオスネコが我が子であったのか恋人であったのかは謎のままだ。
前世、現世、来世と2匹の縁は深いような気はする。

2023/11/22

2023-11-22 06:25:58 | 日記
今朝はヘーゼルナッツマキアート。
まとめてどっさり買い込んだので放り出すわけにもいかない。

この三日間「九尾狐伝」を見ている。
シーズン2は日本軍占領下の韓国が舞台裏なので心が痛む。
日本対韓国ではあるしそこは現実に起こったことだ。
言い訳はできない。
ただ人間は弱い者をことさらに虐げて己をより強くみせようとする何かを持ち合わせてるような気がしてならない。
苛めはその小さな単位。

キュリー夫人の偉人伝を半世紀以上前に読んだ。
偉大な業績よりも印象に残っているのはキュリー夫人が小学生だった頃のドイツの軍人による授業の視察風景だった。
ポーランドの言葉は使えず授業はドイツ語のみで進めるよう厳命が下されている。
子どもたちはまだそれほどドイツ語がうまくない。
クラスでドイツ語がもっとも上手かったのはキュリー夫人であった。
教師と生徒の質疑応答は続き授業はドイツ軍人たちを満足させて終わる。

だが、キュリー夫人はなぜ?どうして私たちの国の言葉をつかったらいけないの?と泣き出す。
幼い私には理解ができなかった。
なぜ使ったらいけないのか?
支配されるのは辛い。
祖国愛だと気がつくのがまことに遅かった。
知らなすぎたのだ。

キュリー夫人の偉大な発見も素晴らしいが幼い子どもの身で怯えながらもドイツ語で授業の受け答えをした芯のあるキュリー夫人を一番褒め称えたいとおもう。