長旅のまえに

好きなだけ、存分に、思ったまま、怒涛のように書こう

2023/11/25

2023-11-25 18:59:35 | 日記
人工知能の研究を始めたアランという科学者がいた。
同性愛者として有罪判決を受けた。
そんな時代であった。
やがて41歳で青酸カリを服毒して旅立ってしまう。

科学のことは私にはわからない。
ただ人工知能はこれから先、きっと孤独な高齢者年の慰めとなるであろうと断言したい。
プログラムを組むのは若い人であろうから高齢者の心の友になる人工知能の完成には時間が掛かるかもしれない。
孤独が救われれば惚けの進行も押さえられるだろう。

心に闇を抱える若者にもよいカウンセラーにある程度はなれるはずだ。
若者は画面破壊をするかもしれないけど。

人の声が欲しいからとテレビやラジオをつける高齢者は多い。
私はスマホに慰められていると告白しよう。

人工知能はたとえ本物の感情に繋がらなくともその開発はきっと闇を照らす何かを生み出す。
もしかしたら闇を生み出すのだろうか?
一瞬、自信がなくなった。
私ごときに未来か見通せるはずないものな…

2023/11/25

2023-11-25 14:39:06 | 日記
夫が退職金を持って愛人と駆け落ちしてしまった妻がいた。
夫はその金で家を買い愛人は化粧品の営業所を開いた。

50代ではあったが小柄でふくよかな体にミニスカート。
髪はロングで赤茶に染めて真っ赤な口紅と濃いアイシャドー。
明るく無邪気に甘え男に媚びるが優しい気質だった。

当然だが妻は許せない。
そして法的処置の前に占い師の所に駆け込んだ。

「今、離婚してはいけない。
待ちなさい。夫は戻ってくる。戻ってきたら責めてはいけない。離婚も責め立てることもあなたの孤独が深まるばかりだ。
幸せになりたいのならとにかく待つのです」

わけのわからない占いだったが妻は従った。
半年後、愛人が車になねられ即死。
愛人の遺体はその配偶者と息子に引き取られていった。
息子だけが頭を下げて言った。

「母はやりたい放題の人でしたが僕には優しい母でした。幸せな人だったと思います。ありがとうございました」

残りの人生は愛人と過ごすつもりだった夫はすっかり無気力になり妻の元に帰ってきた。

なにがいいとか悪いとかではなく日常がそれぞれに再開した。

占い師の言ったとおり妻は夫を責めなかった。
夫婦の心の奥底は周りの人間にはなにも見えない。

2023/11/25

2023-11-25 10:07:39 | 日記
毎週土曜日にアップされるのを楽しみにしていた動画は今回ルイ15世の愛人たちの話だった。
たくさんいたのは知っていた。
にしてもなんというまめな女好きなのだろうと改めてあきれ果てる。

公式寵妃だったポンパドール夫人が国王のための少女たちを集めた「鹿の園」という館を造ったのは知っていた。

にしても並行して部下に好みの女性を探させたり自力で見つけて口説いたりとたいしたエネルギーだ。
楽しみは与えられるだけでなく自分でも見いだすものなのだな。
いっそ、偉いと褒め称えてしまおうか?

動画作成者はフランス語も堪能なのに違いあるまい。
たくさんの資料を読み漁らなければここまで詳しく調べられないだろうから。

できるならば私は貴族ではないとその出自を常に小バカにされたポンパドール夫人がどんな会話で皮肉や嫌みを優雅にかわしたのか知りたい。
当て擦りに激怒するのは野暮だもの。

2023/11/25

2023-11-25 05:35:25 | 日記
今朝は抹茶カフェラテ。
流しに山積みされた鍋や食器を洗って鳥モモ肉に塩コショウした。
ご飯のスイッチを入れてストーブで暖まった寝室のベッドに潜り込む。

もう眠れないけど再び潜り込む朝のベッドは極上の喜びだ。
考えることは夕飯のメニューのこと。
あとは毎週土曜日9時にアップされる歴史動画のこと。
どんな女性の解説だろうと楽しみなのである。
意外な人が私の心に深い印象を残す。

平滋子は知らない人物だった。でも今は好きだ、
古典の文章だから訳者によっても微妙に異なるかもしれない。
「自分を粗末にしない」
なぜかこのフレーズが響いてしまった。

ともすれば私は己を卑下してしまう。
自惚れはいけないが卑下するのもどうなのだろう?
この歳になってもつい最近、友人に言われてしまった。
私なんて息子にとって財布付きの女中でしかないわ。世話もできない病人になったら…云々

腹が立つ!なんでそこまで自分を卑下する!と怒られた。
怒ってもらうことは嬉しかったけどどうしたら良いのかは私のなかで謎。
まっ、仕方ない。

そんなこんなで平滋子の言葉は好きなのである。