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本日の更新は、前回のバレンタインデーの小芝居の制作物についてのお話です。
今回もかなり長くてクドイい文章になりますのでお覚悟を。
しかも前後編とかもうね…反省しろもずめ。
『HAPPY TIME!vol.1』の後書きで、【チョコレートを持って意中の子に告白する】と言うバレンタインデーは都市伝説ではなかろうか…などと書いておりましたが。
実はこのお話、これとは別にもうひとつの都市伝説を再現したかったというのがあります。
自分は今、ここで皆様に問いたい。
6・3・3で12年(古い!)。学生時代に教師の許可無く、学校の屋上に上がった人はいますか?いたら正直に手を上げて下さい。先生、怒らないから。
…とまあ、悪ふざけはこれくらいにして。
どうでしょう。上がったことのある方はほぼほぼいらっしゃらないのではないでしょうか?
【放課後に教師の許可無く、生徒達がたむろする学校の屋上】
漫画やアニメーションではお約束と言っても良いシチュエーションですが、これまた自分の周りでは見聞きしたことがありません。
自分が学生の頃はまだ、珍妙な制服を着て煙草を吸ったり喧嘩をしたりする、所謂“不良”とよばれる輩が闊歩していた時代でしたが(当時でもすでに絶滅危惧種ではありました)、そんな彼らですら校内での生息場所は中庭や体育館裏で、屋上にいるところを見たことはないのです。
学校の屋上。黄金郷や象の墓場のように、伝説の場所と言っても過言ではないでしょう…って、いや、流石に過言やろそれは。
そんな幻の地を、どうやって表現するのか。中々に工夫のし甲斐がありそうです。
まずは床面。こちらはどこにでもあるタイルカーペットですが…
今回は裏面を使用します。屋上の防水シートっぽいでしょ。
…微妙に汚れているのがまた、屋外っぽいですよね。ははは…はぁ。
次にフェンス。セリアのこちらを6枚用意。
横向きにして上下2枚を結束バンドで繋いだものを3点作成、それを更に連結してL字に組みました。
パラペット(床面からの立ち上り部分の小さい壁)はフェンス下部ではなく、フェンスの外側、屋根部分の端になります。水捌けや死角を無くす為でしょうかね。
そしてドア。塔屋(階段室や機械室等、屋上部に設置される建物部分)に取り付ける、幻の地への出入口。何と大袈裟な。
補強の為に段ボールを芯材にして…
工作用紙で薄い箱を作って、段ボールを覆います。
あまり見る機会の無い屋上のドアですが、パッと思い付いたものは2種類。
・塗料でベタ塗りされた鉄扉
・型板ガラス窓の付いたアルミドア
公共性の高い大型施設だと前者が多いような気がしますので、今回はベタ塗りの鉄扉をチョイス。
校舎に付随するものですから実用重視、派手な色などは考え難い為…
こちらは何の変哲も無いビニールテープ。但し、通常のものより幅が広いです。
これを先程の工作用紙箱に全面貼り付け。
工作用紙を普通に塗ると、水分による凹凸も然ることながら、艶出しが大変です。
(エアブラシやスプレー缶のことは言いっこ無しですよ?)
ドアはあくまでも金属製ですので、その質感が欲しい。
こうして見るとビニールテープ独特の粘度や質感がベタ塗りの鉄扉っぽく見えませんか?
テープの継ぎ目も刷毛跡に見えます。見えますよね?見える筈。ほら見えてきた。強要するなって。
アルミドアの場合はこちらのアルミテープにする予定でしたが、今回は別の部分に採用します。
これも通常のものより幅広ですが…ぶっちゃけ、丁重な作業が出来るなら、アルミホイルの裏面の方が遥かに安くすむと思います。
ストローを切ってアルミテープをくるくる。ドアのヒンジ部分。
小さなな部品ではありますが、これもドアらしさを演出する大切なパーツです。
今回は屋外側の撮影になりますので、ドアクローザーはオミット。これを作るとなると、かなり面倒な作業になりそうでしたのでひと安心。
ドア本体を構成する最後のパーツは把手となりますが、これまた思いつくのは2種類で、ノブとハンドル。
このタイプの鉄扉は恐らくノブだろう…と決めたところまでは良かったのですが、ノブを作る上手い方法が思いつかない。
頭を抱えて唸っていたところ、唐突にもずめの相方(配偶者)がひと言。
「何かそれっぽいの作ろか~?」
…マジで?!
⇒To be continued