久しぶりの投稿となりました。それなりに工作はしていたのですが、投稿するほどの内容でもなかったのでお休みとなっておりました。
さて、最近はメル○リでの買い物が増えてきています。ある日に入手した子供向けの工作雑誌に「外輪船のラジコン」と言うものが紹介されておりました。今から50年以上前の記事ですのでラジコンといえども、高価な「シングル」の時代、工作の内容もなかなかで果たして当時の子供で組み上げられた子はいたのかしらと疑問ですが作ってみました。
結論から言うと当時の材料は、ほとんど手に入りませんでした。工作の小さな部品ですら入手不可能です。令和の時代に簡単に入手可能なもので雰囲気だけでも再現してみました。
設計は参考にしてましたが、材料の都合やらなんやらでオリジナルとなってしまい残念です。
まず、メイン母材の「バルサ材」が手に入らない事に驚きました。工作の王道のバルサ材が周りから消えていたのです。あるにはありますが、今や高級材となってしまいました。プラ板よりも安価でラジコンの船や飛行機の材料や工作の定番だったのですが、、、。ちなみに参考にした子供雑誌の時代にはまだプラ板もカッターナイフも存在しない世界です。
現在、バルサ材を使うわけにはいかないので「100円ショップのセリア」で入手した工作用板で代用しました。
工作のメインの外輪船の外輪です。なんとも古風で趣がありますが、工作は忍耐を要求してきます。板材を丸く切り抜き、ホイールの中心を用意したらそこに2ミリの角棒と板で外輪を製作します。文章だと簡単ですがやや難航しました。焦らず忍耐です。接着はセメダインを指定していますが、糸を引き匂いがキツいのでボンドと「100円ショップダイソー」の瞬間接着材を使いました。ボンドで仮固定したら瞬間接着材のサラサラタイプを材に染み込ませて防水と強度を持たせました。
続いて機関部の製作です。参考雑誌には「鉄道模型用ギヤボックス」を2個使い、左右の外輪を別々に動かす事で方向と推進力を得る仕組みでしたが、ここでも問題が発生しました。鉄道模型用ギヤボックス?!を指定しています。いわゆる16番用なのですが16番と言う名称も久しく聞いていません。ちなみにまだ「Nゲージ」はない世界です。
誠に不本意ですがタミヤのチェーン駆動工作セットを使うことにしました。プーリーと輪ゴムでは滑ってしまい上手く駆動を伝えられませんでした。タミヤのギヤボックスを外輪に直接付けるアイデアも試しましたが、外輪周りがゴツくなるので却下。仕方なく船体の上方よりチェーンで駆動します。
外輪での操舵が不能になったので急遽「舵」を追加します。船の場合は強い力はあまり必要ないので直接モーターで駆動する簡単な仕組みです。輪ゴムでニュートラル出しをしています。力が弱いので推進しながら操舵を行う必要があります。
ここまで来ればあとはお馴染みの「ダイソーラジコン」を分解して線を繋ぐだけです。ダイソーラジコンも現在は入手不可能となりました。
ダイソーラジコンの基盤は何種類かバージョンがあるようで最近の物は容量に余裕がなく、操舵と推進用で同じモーターを使うと容量オーバーになり安全装置が働き止まります。以前に「アオシマリモコン戦車」で使った時は問題はなかったのですがね。操舵には元から入っているモーターをそのまま使うのが無難です。
ボンドが乾いたら試運転を風呂場で行い、部品をバラバラにしたら塗装と防水を施します。参考雑誌にはラッカーのペンキをたっぷりと塗るとありますか、後処理が大変ですので水性ペンキを使用しました。
レトロ工作風にしたくペンキにこだわりましたが、1番コストがかかりました。
瞬間接着材を材木のありとあらゆる継ぎ目に染み込ませて防水を行います。4本パックを3セット使いましたが、330円。ダイソーさまさま。
ペンキも材木に染み込ませるように何回か塗りよく乾かしたら完成です。
ちなみに船体の上周りは紙と木にペンキを塗った物です。透明のプラ板で窓も入れてあります。指定は透明セルロイドとなってます。
完成した外輪船はずっしりと重く、プラ板を使いスプレー塗装したスマートさはありませんが、少し不恰好で味わいのある仕上がりはどこかに懐かしさを感じさせてくれます。
手に入るようで入らない部材も多くなり「工作時代」の終わった寂しさを感じました。それと1番の問題は走らせる池がない事!まあダメだよね。危ないもん。
狭い風呂を行ったり来たりしています。
また何か作っでみよう。板とペンキが余ってしまった。
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