旅の裏の手&ポエポエの日々

幸せになった元野犬「紋二郎」日記と本業旅情報

保健所批判をされていた皆様に知ってもらいたい事

2012-09-21 21:32:23 | でっかい看板犬 紋二郎日記

この数日間ある場所で「福岡動物行政」の批判の嵐が巻き起こっていました。その記事を目にする度・・切なくて悲しくて



毎日深夜まで仕事をしておりましたので、なかなか記事をUP出来きませんでした。。少し遅くなりましたが、皆様に知って頂きたい面を書かせて頂きます。



福岡は県の施設「動物愛護センター」と福岡市・北九州市・久留米市・大牟田市の各「動物管理センター」の施設に分かれています。このすべての福岡動物行政に関して「殺す為に存在している行政」・「新しく生きる為に協力しない行政」etcの批判が殺到していました。



今回事の発端となった保健所は、一部動物に関しての業務を行っていますが一般の食品営業許可/申請などの業務を主としている保健所で殺処分などの業務をしていない所です。ここで保護や捕獲された動物は、「動物愛護センター」へ送られることになっています。なのでここの職員と、実際に殺処分などの業務を行っている「動物愛護センター」・「動物管理センター」の職員とでは、動物に対する考え・扱い・思いには大きな温度差が確かにあり今回非難される言動となったかもしれません。でもこの度のことで、すべての動物行政に携わる職員の方々が非難の的になり。。。とても悲しくやるせない気持ちになりました。



ご存じの方も多いと思いますが、紋二郎は市の施設「動物管理センター」より譲渡してもらった犬です。首輪なし/山を放浪する犬が野犬というのなら、紋二郎も野犬でした。



虎毛のぱっと見強面の紋二郎は、「野犬」として通報され保健所に捕獲されました。唯一の救いは「人間は怖くない」と認識してくれていた事。譲渡後、作業着の男性の方に対する紋二郎の行動を見ると、多分山の中の工務店作業所の方々/トラックの運転手さん達からエサをもらっていたようです。そして。。その事にくわえ動物管理センター職員の方々が惜しみない愛情を紋二郎(旧姓:トラ)に注いでくれたおかげです。



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譲渡の際、名残惜しそうに撫でながら「幸せになりなさい」と担当職員の男性は紋二郎(旧姓:トラ)に話しかけていました。また多くの「宜しくお願いします」の言葉と共に業務の手を休め沢山の職員の方々が見送ってくれました。嬉しい表情と寂しい表情を見せながら・・・・





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「面倒なことには協力しない・処分した方が早い・生きる術を与えない在り方」


そんな風に批判された福岡動物行政の、頑張りを少しでも知ってもらいたく書かせて頂きます。紋二郎と縁がある「動物管理センター」の事例ですが、ほぼ同じ活動を「動物愛護センター」もされています。



現在動物管理センターでは、月1回休日に譲渡会を開催しています。また休日に施設内を解放して1組に職員が1人付き躾のコツを教えています。



http://wannyan.city.fukuoka.lg.jp/kanri/Images/20120920085046.pdf



休日に施設を開放して職員が一組に一人付き、躾のコツを教えている行政は少ないと思います。これは躾が出来ない/近隣から苦情が来たなどの持ち込み理由に対して、きちんと飼ってもらい投棄/保健所への持ち込みを1件でも減らす為の活動です。



また野犬は譲渡対象となるのは難しいと。。という文字も目にしました。でも紋二郎も元野犬です。そして威嚇をする野犬でも生きる道を職員の方は模索されています。



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野犬/放浪犬を捕獲した場合、人間に対して友好的ならば管理センターにて里親を募集されます。そして縮こまり恐怖で人に威嚇する野犬は、近隣の各保護団体などに連絡をして預かれないか?引き出せないか?と聞かれています。その様に威嚇する子の矯正は長い年月と、人手が必要です。でも福岡市の人口は約149万人。。その都市を1フロアの少数の職員達が対応していており時間・人手が不足しています。現在は、それを解消する為にボランティアの募集もしていてなんとかしょうと道を模索しているのです。



譲渡対象となった犬や猫は、専用のエリアに移動します。でも収容頭数にはやはり限界があります・・どうしょうもなくなった時は収容施設の一部を譲渡対象の子たちに解放して、できる限りの頭数を助けれるように努力されてもいます。



また子犬・子猫はもちろんのこと、成犬・成猫の譲渡も積極的に行っています。時にはその中に7才や8才などの高齢の子もいます。



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以前管理センターにて開催された譲渡会に出席した際、里帰りとなったので職員の方に挨拶に行きました。


「顔を見ればわかります。幸せにしてもらっているんですね」


と、紋二郎を嬉しそうにやさしく撫でてくれました。また、そこには盛況な譲渡会を嬉しそうに眺める施設所長さんの姿もありました。



 

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一つの実のない木を見て、その森に木の実がないと判断をされませんように。。。実をつけようと努力をしている木々達も沢山いることを知って頂きたく記事にしました。



件のわんちゃん無事に譲渡が決まり心底ほっとしています。あの放浪している姿に山中独りぼっちで心細く放浪していた紋二郎の姿と重なり、心より救われるように願っていました。



でもそんな放浪していた紋二郎を、元来の天真爛漫の性格のまま譲渡してもらえたのは「動物管理センター」職員の皆様の愛情のお陰だと、日々感謝している私にとって福岡動物行政は「殺す為の行政だと断言します」の文字は、心に突き刺さり職員の方々の活動・努力を少しでも知って貰いたく書かせて頂きました。



件のわんちゃんが、紋二郎のように幸せな笑顔となり日々幸せのお裾分けをしてくれるよう願います。明日から2連休。。前回の台風の分、紋二郎とガッツり遊んで次回は楽しい記事をUPします。またもや重い話ですみませんでした



             




※紋二郎は2011年成犬で福岡市動物管理センターより譲渡してもらいました。保健所からの譲渡を、皆様に知ってもらうためブログランキングに参加しています(*^_^*)よろしければ、ポチッと押して下さい(o_ _)o


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