旅の裏の手&ポエポエの日々

幸せになった元野犬「紋二郎」日記と本業旅情報

犬と暮らすか・犬を飼うか

2015-10-12 00:29:11 | でっかい看板犬 紋二郎日記

数年前の出来事。いつものドッグランにて、お散歩も終わり帰ろうとドッグランの横にさしかかった時、ドッグランの中に見知らぬ1匹のワンコと60歳台のおじさんが・・・そして、そのワンコは紋二郎を見るなり凄い勢いで走ってきて、金網越しに威嚇。その様子は、目が血走りストレスMAX状態で“遊び”の要素をまったく含まない本気の威嚇。そんなワンコに対して、相変わらず呑気にしっぽふりふりの紋二郎。

 

 

慌てて走ってきたおじさん。吠える事に対して気にされてもと思い「大丈夫ですよ」と言うと、思いがけない言葉が返ってきました。

 

「そんな問題じゃない!うちの犬に、近づくな!うちの犬は、よその犬を血祭りあげるくらいの気性なんだぞ!」

 

 

と、凄い剣幕。唖然として見ていると、そのワンコにリードを付けようとしたおじさん。途端に、ワンコは反転して今度は、そのおじさんを威嚇・・・それは“嫌”というレベルではなく、“怒り”の近い威嚇。そして、多分いつもそうしているのだと思う“叩きながらリードを上半身にぐるぐる巻いて、自分に歯が当たらないように固定してリードを装着”、そして引き摺るようにドッグランを後にしたおじさんと1匹のワンコ。

 

 

この日から度々、このおじさんと1匹のワンコの目撃情報多数。みんな、ドッグランの横を通ろうとしたところ“近づくな”と怒鳴られたり、隣の小型犬スペースを利用しようとしたところ、そのワンコが凄い勢いで威嚇してきておじさんに“利用するな”と怒鳴られた・・・などなど


そんなある日、とうとう小型犬のある飼い主さんがブチ切れて「テメーいいかげんにしろよ ここはお前のドッグランじゃないんだぞ!そんなお前が、どっか行け!」※女性w と

 

 

その後、少し大人しくなったおじさん。なので、やっと会話ができるくらいに・・・そんなある日、再び帰りぎわに会い見ると“またワンコを叩いていたおじさん”。それを見て、静かに紋君に「座れ」と「伏せ」を指示。するとおじさん、叩くのを止めて“騒ぎに頓着することもなくフセをして私を見ている紋君”を凝視。

 

すかさず「この子は、保健所から成犬できた元野犬です。なぜ?こんなに落ち着いていると思いますか?」と質問。

 

 

答えに窮するおじさんに「それは、叩いていないから。きちんと犬を見ているから。いつも見てますが、貴方は犬を見ていないし、犬も貴方を見ていない。そんな関係では、指示もきかないし常に興奮状態でいつか事故をおこしますよ」

 

と・・・いらない世話だと思ったけど、幸せそうでないそのワンコがあまりにも不憫で

 

 

するとおじさん「うちのは、叩かないとわからないから」と・・・なので間髪入れず「叩くからわからないんですよ」と

 

そこで、やっとおじさん「どうしたらいい?」と。。。まずは、叩くのを止める事。たくさん名前を呼んで楽しく散歩する事。よく犬を見る事、よく見ていると何を感じ何を思っているか?自然とわかってくる事を伝えました。



しかしこの後、ドッグランが登録制になり多分義務の犬登録をしていなかったか狂犬病の注射をしていなかったか。。残念ながら、以降見ることはないおじさんと1匹のワンコ。


先日ニュースになった紀州犬射殺事件で、思い出した出来事です。たぶんあの白ワンコも、紀州犬でした。。。。射殺された紀州犬の飼い主と、この飼い主さんがあまりにも似ていて、射殺されたワンコの周辺に“飼い方・向き合い方・飼育環境”を、きちんと注意する人がいなかったのか?それが不憫で残念で



まったくの赤の他人が、犬の飼育環境・向き合い方の問題点を指摘して改善に向かわせるのはとても難しいと思います。私は、数ヶ月の間“老人性うつ病の母”を介護していました。癇癪・暴力・暴言などなどてんこ盛り・・・そんな母の性格を、第三者赤の他人が治す事は無理だったと思います。でも母は、最後には笑って周りの人達に感謝の言葉を残して逝きました。それは、娘の私が放置せず向き合ったから。母の性格を、私が知っていたから。


射殺した警察署に抗議が殺到したそうです。が、それでは何も変わりません。これを読んでいる皆様へ、貴方の両親・兄弟・親戚・親しい知人の中に、紀州犬の飼い主のように散歩にも行かず繋ぎっぱなし閉じ込めっぱなしで、暴力をふるっている人はいませんか?



例えば「犬は、叩かないで下さい」とだけ、赤の他人に言われただけだと「はいはい」と軽く流されたり「何も知らないくせに」など反感をかい下手をすると「お前の所為で、恥をかいた」と更なる暴力が犬に向かう可能性もあります。なので、親族・親しい知人だと、その人の性格・弱点を突き上手く操作して犬との向き合い方/飼育環境の改善ができると思っています。


対外的には「犬を飼っている」と言いますが、ここの記事を見て頂いている方達やワン友の皆さん達は、自身の中で「犬と暮らしている」と思っていると感じてます。“暮らす=犬をよく見ている”だから、みんな幸せな顔のワンちゃんばかり。「犬を飼っている人」は、簡単に殺してくれと、保健所に持ち込みます。親しい人達の中に、もし「犬を飼っている人」がいたら上手に操作して「犬と暮らしている人」へ導いて下さい。威圧的な人には、誉めるおだてる。世間体を気にする人には、おかしな行為だと指摘する。気の弱い人には、愛護法で罰金何百万円だと伝えるなどなど・・・皆が、犬と楽しく暮らせる人になれるよう


「福岡市動物管理センター」里親募集ワンコ&ニャンコ紹介コーナー(^-^)/

     

http://wannyan.city.fukuoka.lg.jp/yokanet/animal/animal_posts/detail/4760

紋二郎の後輩にゃんこ(*^^*) 推定3.5ヶ月の男の子♪ 綺麗なしっぽで可愛い にゃんこは、女の子より男の子の方が甘えたさん♪ 気になる方は、福岡市動物愛護管理センター:092-691-0131まで(*^ー゜)日曜日の譲渡受付もしています(要予約)番号はc929番です。

 

※譲渡は、事前飼育環境調査などがありますので原則福岡市内在住成人の方になります。又お問い合わせ時点で、他の方への譲渡が進んでいる場合もあります旨ご了承下さい。

 

※元野犬の紋二郎は2011年2月、成犬で福岡市動物管理センターより譲渡してもらいました。保健所からの譲渡を皆様に知ってもらうためブログランキングに参加しています(*^_^*)よろしければ、ポチッと押して下さい(o_ _)o

 

 

                    にほんブログ村 犬ブログ 元捨て犬・元保護犬へ
にほんブログ村

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする