
鳩山総理「今までの政権とは違う姿を示す」
・・・・・・・・家族会等面会
拉致被害者家族会・救う会・調査会は、9月29日、内閣府で中井洽・拉致問題担当大臣と面会、続いて首相官邸で鳩山由紀夫総理大臣と面会した。面会の概要は下記の通り。
参加者
家族会
飯塚繁雄代表、有本明弘・嘉代子副代表夫妻、
浜本七郎副代表、増元照明事務局長、横田早紀江、
市川健一・龍子夫妻、斉藤文代、松本孟、寺越昭男、
内田美津夫、本間勝、飯塚耕一郎、平野フミ子、
増元俊子
救う会
島田洋一副会長、山岸丈良事務局次長
調査会
川人博常務理事
首相官邸における面会に同席した政府側関係者
中井洽拉致問題担当大臣、平野博文官房長官、
松野頼久副長官、松井孝治副長官、瀧野欣彌副長官、
福山哲郎外務副大臣、大塚耕平内閣府副大臣、
田村謙治内閣府政務官らが、
全員ブルーリボンバッジを着けて同席した。
なお、内閣府では、城島光力衆院拉致特委員長、藤田幸久参
院拉致特委員長らも同席した。
■内閣府における
中井洽・拉致問題担当大臣との面会
中井洽・拉致問題担当大臣が、「鳩山総理がニューヨークに行き、国連演説、オバマ大統領との会談、胡錦濤中国国家主席との会談、またメドベージェフ・ロシア大統領との会談、李明博韓国大統領との会談、ラッド・オーストラリア首相との会談など全て拉致問題に言及頂きました。担当として、大変やりやすいスタートを切らせて頂いた」と述べた。
そして、「拉致問題対策本部の機構、組織をどうするかということについてはこれから」と述べ、家族対応部署は変更しないが、「拉致対策や情報を集める分野をどのようにつくったらよいか」について、「今までと同じだったら、また数年間無為に過ごさなければならない。組織を改変しようというところで模索している」と述べた。
■首相官邸での鳩山総理との面会
鳩山総理は発言の冒頭、「日本自身が、政府自身がもっと積極的に努力をしなければ解決できない問題であることは言うまでもありません。外国に頼っている段階では解決できるはずもありません。その意味で、私ども新政権にとりまして是非この問題に積極的に取り組んでいくという姿をなんとしても見せていきたい」と強い決意を表明した。
さらに、被害者家族から激励や解決への期待表明を受けた鳩山総理は、「私もただ単に積極的にやりたいと言葉だけで申し上げるつもりはありません。今までの政権とここが違うなという姿を示さなければいけないと思っております。私自身、『友愛』という考え方を説明し続けているところですが、一言で言えば、人の命をとことん大事にする政治をつくりたいということに尽きます。人の命を大事にする政治を標榜しておきながら、拉致問題を今までのように解決せずにおいてしまうわけにはとてもいかないと思っています」と述べた。
家族会の増元事務局長が、 「昨年6月段階で外務省と北朝鮮の協議の中で、行動対行動ということがあり、あの時は北朝鮮が調査委員会を立ち上げるというジェスチャーで、貴重な日本の制裁を解除するというような約束をした」、「何年もかかってようやく万景峰号の入港禁止を達成できました。全ての拉致被害者が帰ってくるまで万景峰号の制裁解除はしてほしくないということが家族会の総意だと思っています」と述べたことに対し、
鳩山総理は、(北朝鮮による調査のやり直し約束に対し、日本が制裁一部解除を約束したことにつき)、「これ(制裁)をちょっとでも緩めたら、それでこちらの方が安心をして、結果として何も取れない。また元に戻る」と述べ、これは、「いつもの北朝鮮の常套手段」、「新しい政権は新しい対応を作り出していかなければならない」と、対北朝鮮外交で安易な妥協を行わないとの決意を表明した。
また、中井担当大臣は、「(私は)野党の立場で、制裁が手ぬるい、生ぬるいということを言い続けて参りました。言った責任、そして皆様方の思いをきっちりと果させて頂くために、総理の強い決意を受けて、私も担当として全力を挙げて走り抜いて参る決意です」、「国会開会前に韓国に渡りたいという希望を李明博大統領のお兄さんの李相得さんに伝えてあります。ありとあらゆる努力をしながら皆さん方の思いを遂げられるように頑張っていきたい」と決意を述べた。
以上