北朝鮮漁船、日本海で急増 昨年の3倍、経済水域に9割
朝日新聞デジタル 11月27日(木)8時31分配信
日本海の排他的経済水域(EEZ)境界付近で操業する北朝鮮のイカ釣り漁船が昨年の3倍を超えるなど急増していることが、政府関係者の話でわかった。水産庁と海上保安庁は今年1月から今月までに、延べ約400隻を確認。9割が日本のEEZ内に進入しており、警戒を強めている。
政府関係者によると、北朝鮮漁船の操業が確認されている主な海域は、能登半島の北西約370キロ沖合の日本海で、イカが集まる夏から秋に集中。北朝鮮からの距離もほぼ同じで、日本のEEZ境界付近だ。
両庁が確認した漁船は2011年に延べ約15隻、12年に同80隻、13年に同110隻と増加傾向にあったが、今年は急増し、すでに約400隻に。船体の記載番号から、北朝鮮東部の清津(チョンジン)や元山(ウォンサン)などから出港した軍所属の漁船が大半とみて分析を進めている。
朝日新聞社
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“チンピラ”の悪あがき 日朝交渉は外務省任せを排しリセットすべき時
“チンピラ”北朝鮮が中国の真似をして日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)境界付近で操業する軍所属の漁船が今年は延べ約400隻に達した。その9割が日本のEEZ内である。中国サンゴ密漁船の動きに呼応するような“見事な連携作戦”である。中国の大国的干渉に反発した北朝鮮は張成沢を処刑したため中朝関係は断絶したかに見えるが、表とは別に決定的な断絶をしていないことが窺われる。
金正恩は拉致問題で日本との交渉がとん挫、決裂状態になったため日本から金をむしり取ることできなくなった。今や頼る相手はロシアだけになった。日本海で例年の3倍以上の船を操業させているのは、日本に対する当てつけであるとともに、中国に対して“縁を切るつもりはありません”とのサインを送っているものと観察される。
中国は正面を攻略するときは、他の正面で武力衝突を起こし敵対国を陽動しその隙を突くという戦法を採ってきた。チベット侵攻と朝鮮戦争、中越戦争の陸戦と南シナ海の島嶼群の占拠のように2正面同時作戦をとる。孤立を深めた北朝鮮は「中国が日本と武力衝突が生起した場合、中国に呼応して動くよ」という意思表示をしたとも見える。尖閣諸島や小笠原で日中の武力衝突が生起すれば、北朝鮮も中国と呼応して日本海で事を起こし中国を利する動きをするということである。
中国は北朝鮮が崩壊しないレベルで支えているので中朝関係が冷却していても北朝鮮は中国と決定的な断絶はできない。そのため“金づる”の日本から金を引き出せない以上、中朝関係が決定的に断絶する意思はないと中国の機嫌を窺っているものと観察される。
このような北朝鮮を相手に拉致問題を解決するためには、「話し合い」「話し合い」「制裁!」「制裁!」と繰り返しても、北朝鮮にとって痛くもかゆくもない。小泉訪朝の際、“外務省”と北朝鮮との間で取り決められた「日朝平和宣言」とこれに絡んだ「約一兆円提供」の密約を前提に交渉している限り北朝鮮は動かない。“国交正常化”を優先する外務官僚に任せるのではなく、「日朝平和宣言」を破棄して官邸主導であたらねばならない。安倍首相の本気度が試されている。
また、「北朝鮮漁船、日本海で急増 昨年の3倍、経済水域に9割」が操業させるなど中国と北朝鮮は日本の憲法と防衛法制の欠陥を突き日本の主権に挑戦している。自国の生存を諸外国の公正と信義にゆだねるのではなく、自ら国を守ることができる国にならないと敵性国は日本の言うことに耳を貸さない。憲法や防衛法制の欠陥を直し軍事力の裏付けがある外交を展開しないと拉致被害者は取り戻せない。