<五輪サッカー>竹島ボード作製の韓国男性「敵対心はない」
【カーディフ(英国)大前仁】ロンドン五輪サッカー男子の3位決定戦で、日本を破って銅メダルを獲得した韓国代表の朴鍾佑(パク・チョンウ)選手が、竹島(韓国名・独島)の領有を主張するメッセージを掲げた問題で、「独島は我々の領土」と書かれたボードを作り、朴選手に手渡したとみられる韓国人男性は試合中、毎日新聞の取材に応じ、李明博(イ・ミョンバク)大統領の竹島上陸に賛同する一方で「日本への敵対心はない」と話していた。
英国の大学で学ぶ27歳の男性で、試合後半の開始後、スタジアム内を歩いていた。手作りのボードについては、少し答えをちゅうちょした後で領土問題について書いたと説明した。ただし「大学には日本人の友人もいるし、日本に対する敵対心はない」と語った。
以上、毎日新聞 8月13日(月)2時30分配信
韓国人は執念深く過去の歴史を忘れない
サッカー韓国代表の朴鍾佑が、「独島は我々の領土」と書かれたボードを作り競技場を走り回ったことが五輪憲章に違反するのではないかと報じられている。たとえこれが五輪憲章に違反する行為と裁定されても、この選手は韓国や北朝鮮の一般民衆の心には、1936年のベルリンオリンピックにマラソンで優勝した孫基禎(ハングル: 손기정、漢字: 孫基禎、日本語読み仮名 そん きてい)のような存在、一種の“英雄”のよう映る のではないか。大統領が大衆に迎合し反日愛国を煽っている。反日世論の高まりによっては、”英雄”に祭り上げらるのではないか。
孫基禎は、日本統治時代の朝鮮出身の選手であるが、アジアの選手として初めてベルリンオリンピックのマラソンで優勝した。朝鮮の「東亜日報」は胸の日の丸を塗りつぶした表彰式の写真を掲載し報道したため、反日独立運動を懸念した朝鮮総督府の警務局によって同紙記者の逮捕・発刊停止処分が下されるという事態になり、帰国した孫には警察官が張り付き、朝鮮内で予定されていた歓迎会も大半が中止させられた。孫自身は当時より民族意識が強く、世界最高記録樹立時の表彰式でも「なぜ君が代が自分にとっての国歌なのか」と涙ぐんだり、ベルリン滞在時には外国人へのサインに「KOREA」と記したりしていたという。
サッカー韓国代表の朴鍾佑もベルリンオリンピックのマラソンで金メダルをとった孫基禎も、過去の歴史を背負って競技に臨んだ。日本人であれば、数十年前のことなどとっくに忘れてしまうであろう。仮に覚えていても、このようなことはしないだろう。韓国人は日常の生活においても、日本による植民地統治を忘れないことを思い知らせる出来事である。過去を忘れ、国を意識しない日本人とは反対に、韓国人の執念深さが際立っている。
韓国人選手が見せた“過去を忘れない”ことが、物事を考え、創造するための原点である。過去を消したら未来はない。過去に犯した失敗を逆にすれば新たなものが創出される。日本の植民地になったという間違いを逆にすれば日本を打倒できる。韓国人はそう考えているのではないか。近年、韓国の経済的発展は著しいものがあるが、この背景には韓国人には朴鍾佑が示した日本に対する強烈な敵対意識がバネとなっていることは否定できない。
教育の重要性を知る、大人が子供の手本になれということ
日本人が留意すべき2つ目は、サッカー韓国代表の朴鍾佑は27歳で、「独島は我々の領土」に代表される反日教育を受けて育った世代であることである。彼は、“過去を知らない”どころか、韓国の歴史を背負って生きていることを示した。李承晩ライン設置の経緯も知らない世代が竹島は韓国領と思い込んでいる。反日意識に凝り固まった世代がこれから30年、40年にわたって韓国社会をリードし、これら世代の子や孫も親や祖父母から受け継いだ反日意識を持って成長することを意味する。まさに「教育は国家100年の計」である。
このことは今後1世代、2世代の長きにわたって反日意識を持った韓国人、韓国という国に向き合っていかねばならぬということである。日本人は日本の歴史・・・・そのよい面、悪い面も含めて・・・・・歴史を知ること、これが定まらなければ精神は浮遊し人も国も進むべき方向も定まらない。
競技に負けた選手が“競技を楽しめた”と言い、柔道で惨敗した選手が激しく号泣している場面をテレビで見ると、日本の招来を担う世代の若者のひ弱さ目に付く。外にあっても強烈に自己を主張する韓国人に、否、韓国人だけでなく欧米、アジア、アフリカ、中南米など諸外国の者に伍していけるのか、子育て、教育でも韓国など諸外国に遅れを取っていないか、と思う。
子供は親を含めた大人を見て育つ。大人が誇りも希望も自信を失い右往左往していれば子供は育ちようがない。誇りも自信も持っていない政治家、企業経営者や学校の先生などの大人が何を言っても子供はいうことを聞かない。子供の周りに手本になる者がない。いじめ自殺事件が示しているように教育の荒廃は、大人の堕落がもたらしたものだ。大人が堕落していれば子供は育たない。将来の日本を担う世代が日本の歴史を知らず“心の強さ”を欠いていれば日本の未来は危うい。
日本に必要なもの:“飛び抜けた才能”を育てること
試合後の日本選手のインタビューの模様を見ると競技に負けた選手が“競技に楽しめた”と言っているのを度々耳にした。負けて号泣する巨体の柔道選手。これらには違和感を覚えた。勝つためにあらゆる努力をしてこなかったのか。厳しい練習をしてこなかったのか。4年に1度のチャンスだ、是が非でも勝つのだという執念はなかったのか。負けた選手が口にする“自分が楽しめた”とう言葉や号泣する姿には、極度の緊張や不安に打ち勝つ「心の強さ」を感じさせない。
五輪では想像をはるかに超える緊張や恐怖、喜びなど桁外れの感情が湧き上がってくるだろう。女子柔道の松本選手、レスリングの吉田選手、伊調選手などが優勝した瞬間には地鳴りのような歓声が上がった。観衆は極度の緊張や不安に打ち勝って頂点を極めた者が見せた卓越した技量、“飛び抜けた才能”とそれを十二分に発揮させた「心の強さ」に感じるものがあったからであろう。
オリンピックでは“飛び抜けた才能”がないと金メダルが取れないことが明らかになった。メダルの総数は過去最多となったが、金メダルは事前の予想の半分である。男子柔道が金メダルゼロと惨敗したのは、外国人を寄せ付けない“飛び抜けた才能”と・・・・・・仮に“飛び抜けた才能”があったとしても・・・・・それを十二分に発揮させる「心の強さ」がなかったのではないか。
ゲームが見せた数々の優勝劣敗の顛末は、“飛び抜けた”才能を育てることの重要性を明らかにした。このことは、スポーツ以外の分野に目を転じればよく分かる。アメリカではマイクロソフトのビル・ゲイツ、アップルのスティーブン・ジョッブズ、グーグルのラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンら“飛び抜けた才能”を持った者が新しい産業を創出し既存産業の生産性を向上させ、経済的超大国の地位の維持に貢献している。韓国サムソンの哲学は「一人の天才が10万人を養う」であり、世界各国から優秀な技術者を確保することに躍起となっている。
これらの動きとは逆に日本は国際社会における地位の低下が著しく、産業の凋落は目を覆いたくなるものがある。時代の大きな流れや大きな変化に日本人が対応できず、創造力がなくなったことも一因なのであろう。世界的な大競争時代には、一人の優秀な人間が果たす役割、企業や国家に貢献する割合が極めて大きい。新しいものを開発してゆくための知的エリートを養成し、高度な研究開発を担うレベルの高い創造性に富む人材を育て、これらの人々がその力を発揮できる環境を与えていかねばならない。
ロンドンオリンピックは、日本人に、所謂“B級グルメ”で優勝して満足しているレベルであれば諸外国の後塵を拝すことを知らせた。2番ではだめなのだ、1番を目指すべきなのだと教えている。
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