賜杯自粛・外部表彰すべて辞退…名古屋場所
大相撲の野球賭博問題で、警視庁は7月7日、賭博に関与した力士らが所属する相撲部屋や名古屋場所の力士の宿舎など30か所以上を、賭博開張図利容疑で捜索し、携帯電話などを押収した。捜査関係者によると、捜索を受けたのは、阿武(おうの)松(まつ)部屋(千葉県習志野市)や時津風部屋(東京都墨田区)、武蔵川部屋(荒川区)など少なくとも六つの相撲部屋と名古屋場所の阿武松部屋宿舎(愛知県尾張旭市)など。
一方、日本相撲協会は7日、名古屋場所(11日初日・愛知県体育館)の千秋楽で、幕内優勝力士への天皇賜杯の授与を自粛するとともに、内閣総理大臣杯など外部から贈られるすべての表彰を辞退することを決めた。賜杯の授与や表彰が行われないのは初めて。村山弘義理事長代行の強い意向による措置で、協会では、9月の秋場所以降については未定としている。
(2010年7月7日22時11分 読売新聞)
親方も力士も「ごめんなさい」で済ませてきた幼稚さ
報道陣に前で頭を下げて陳謝する、みそぎの儀式が不祥事のたびに行われる。会見では責任ある地位のものが子供だましのような発言と行動を繰り返す。人を食った発言のあと、まわりに責められてまた陳謝する。テレビをみて怒った人も、ことの重大さを問うこともなく、やがて事件そのものを忘れる。事件をおこした人も事件を糾弾するひとも幼稚に映る。このような幼稚な振る舞いがまかり通る社会は、はたして正常か。生きるための技を身に付けなくても、自活能力がなくても何となく生きてゆける、一人前にならなくてもそれなりに生きてゆける。このようなひとの集団が大相撲の世界だった。
力士の大麻事件、暴行による死亡事件、朝青龍の飲酒・暴行事件などなど、その度に親方も力士も「ごめんなさい」で済ませ誰も責任をとろうとしなかった。
甘えを捨てられるのか。おめでたさを捨てることができるのか。これが出来なければ国技・相撲の明日はない。
賭博に走る金にルーズで横柄な態度
力士は“ごっつあん”で、金が手に入る。いつも多額の現金を持って出歩いているのだろう。平成の初め頃、長野県上田市の別所温泉に行ったと。居酒屋で店の主人と談笑した際、主人が「千代の富士と北活海が『(別所温泉から)上田へ戻るときタクシー代として10数万円を出した。金銭感覚がないので驚いた』と運転手が言っていた。」と話した言葉を思い出す。
力士の常識は世間の非常識。 それも当然、力士は多額の金が容易に手に入る。力士の給料は横綱が約282万円、大関約234万円、関脇・小結約169万円、幕内約130万円、幕内以上の優勝賞金1000万円、3賞の賞金各200万円、その他場所ごとの特別手当、力士褒賞金は最高数百万円、幕内の懸賞金などのほか、タニマチからのご祝儀もあり多額の現金が手に入る。稽古が終われば時間を持て余すだけで巨体が外出すれば人目につくから部屋でごろごろする以外やることもない。これが賭博に走る温床なのだろう。
朝青龍が一人横綱であった平成19年頃は、相撲人気低迷で当日券が購入できたので両国の国技館へ大相撲の観戦にいった。JR両国駅から国技館へ歩いて来る力士にフアンが声援を送っていたが、外国人力士は皆愛想良く応答していた。日本人力士は無愛想でフアンを見下した態度で通り過ぎていくのをよく目にした。琴光喜、雅山、稀世の里など有名力士の態度の悪さはに腹が立った。“稀世の里ォー!”とのファンの声に反応することなく仏頂面で通り過ぎていく姿や角界屈指の“人気”力士であり、その取組には常に多数の懸賞金がかけられる高見盛の愛想の悪さは印象的だった。この力士の土俵上の仕草はスポンサーのためのCM、言い換えれば金目当てのポーズに過ぎないことが良くわかった。
稀世の里、”生意気”という言葉が相応しい
土俵上では派手なパホーマンスの高見盛
土俵外では無愛想そのもの
しかも、力士の中には力士を出迎えているファンに向かって“ゲンを担ぐ”といって突き進んでくる輩もいた。国技館の入り口で手荷物をチェックする係や館内で小型のAMラジオを貸し出す係りの元力士・親方も横柄で不親切だった。人気商売をしているにもかかわらず一般のファンを舐めきった対応は、暴力団と入魂な者特有の体質だ。
序二段の取組み、午前10時頃
審判は黒布で覆った座椅子に座るから楽だ
座って見るのは窮屈、どの席も狭く足の置き場が無い。
暴力団が座っていたのは赤色の座布団、高額な席
午前中は外国人が目に付いた。
金にルーズなひとびと
力士が税金逃れで追徴された例
●1995年6月(平成7年)、元横綱・千代の富士の九重親方が約1億3000万円の申告漏れで修正申告に応じ追徴課税。理事長より口頭注意をうける。
●1996年7月(平成8年)、元大関・貴ノ花の二子山親方が前年までの3年間で約3億円の申告漏れ。貴乃花、若乃花も申告漏れ。それぞれ理事長が口頭注意をうける。
●1998年6月(平成10年)、相撲協会が地方場所の経費など前年までの3年間に総額3億5000万円の申告漏れ。約1億円の追徴課税。
●1999年4月(平成11年)、元大関・霧島の陸奥親方が5年間に約2億2000万円の申告漏れ。約9000万円の追徴金。相撲協会より6カ月間20%減給の処分。
反日分子の罠に嵌った皇太子のモンゴル訪問
皇太子は、平成19年7月10日(火) ~平成19年7月17日(火)までモンゴルを訪問し、朝青龍の父親とお会いになられ、親交を深められた。日程は下記の通りである。
7月10日(火):東京御発 ウランバートル御着(モンゴル)
7月13日(土):ウランバートル御発 ハラホリン御着
7月15日(月):ハラホリン御発 ウランバートル御着
7月17日(火):ウランバートル御発 東京御着
7月18日(水):モンゴルご訪問からご帰国につき賢所皇霊殿
神殿に謁するの儀(賢所仮殿)及びモンゴルご訪問からご
帰国につき天皇皇后両陛下にご挨拶)(御所)
(宮内庁のホームページから)
皇太子帰国の1週間後に、朝青龍のサッカー問題が暴露された。7月25同日夕のフジテレビ「スーパーニュース」で、サッカー元日本代表の中田英寿氏が子供たちを指導するイベントに同国政府や日本の外務省などの依頼を受けて参加。軽快な動きでシュートも決める様子が報じられた。骨折を理由に巡業に参加しなかった横綱が、母国モンゴルに帰ってサッカーに興じているとは、そもそも何なのだ。大相撲を嘗めているのか、日本の国技を馬鹿にしているのかといった批判が続出した。
テレビや新聞、週刊誌は、朝青龍がサッカーのイベントに参加した経緯や、帰国を容認した相撲協会、外務省、モンゴル政府、事の発端であるサッカーの中田英寿の対応を話題にせず、専ら朝青龍個人に的を絞って連日のように非難した。
8月15日に、伊吹文部科学相が「朝青龍をヒール(悪役)のように扱って、非難しているだけでは問題の解決にならない」「相撲協会は公益法人の資格を持っており、義務も出てくる。現役の最高位である横綱に対し、日本の文化の理解、最高位としての立場の重さなどを教えることが一番大切なことだ」と述べる始末であった。
相撲協会の対応は極めて拙劣で非難されるべきあった。相撲界と暴力団の繋がりの深さは報道関係者であれば周知の事実であるにもの関わらずその体質に言及せず、マスコミは”品格”が無い朝青龍の攻撃にあけくれた。マスコミの背後に国技相撲を貶める意図を持った反日分子が動いていたことを伺わせるに十分であった。
皇太子ご一家に「もう来るな」のヤジ
・・・・・19年の9月場所
朝青龍のモンゴルにおけるサッカー問題が下火になった平成19年9月22日(土)の両国の秋場所。日ごろから大相撲が大好きだと公言されている愛子さん同伴で、皇太子ご一家が国技館で大相撲を観戦された。天皇陛下、あるいは皇太子殿下が大相撲をご観戦されることは、決して珍しいことではない。愛子さまがご観戦されたのも今回が2度目であった。
天皇陛下、皇太子殿下がご観戦になられた当日、陛下が退席されるまで、一般客は足止めされる。それは従来からずっと行われてきたもので、何も指導や放送がなくとも、誰もが頭を下げ、拍手で陛下ご一行が退席されるのを待つのが当然のことだった。ところがこのときはご観戦の最後に、足止めされたごく一部の客から「もう来るな」といった心ない野次が皇太子ご一家に向けて飛ばされた。皇太子ご一家に対して公然とこのような野次が飛ばされた。かって無かったことであった。
その直後、時津風部屋の序ノ口力士、斉藤俊さん死亡事件を報道9月25日の朝日新聞は、"時津風親方を立件へ 力士急死巡り傷害容疑 愛知県警"と.時津風部屋の序ノ口力士、斉藤俊さんが親方の暴力により死に至った事件を取り上げ、連日力士急死事件のニュースが飛び交った。斉藤さんが死亡したのは6月26日のこと。この力士については、新聞や週刊誌では「札付きの不良」だった、「親方は『マリファナをやっていた』と言っている」とか、中学生時代から陰湿なイジメを繰り返す途轍もない不良で、親も諦めていたような人間だったなどと死んだ者の悪口を書き立てる記事が見られた。
本人の過去が何であろうと陰湿残虐な暴力行為が許されるものではない。皇太子ご一家が大相撲ご観戦をされたことに合わせるような形で故人の醜聞が暴露されたのはなぜか。皇室の権威失墜を狙って動いている分子が存在している。
モンゴルはレアメタルだけでなく
安全保障上でも重要な国
モンゴルは中生代の三畳紀からジュラ紀に活動した大きな花崗岩体が存在し、その周辺部は金鉱床、その外側はレアメタルが豊富に存在している。朝青龍はモンゴルでASAグループと企業集団を持っている。ASAグループのASAは朝青龍の朝だが、これは表面上彼の兄が経営しているが実質的なオーナーは朝青龍である。モンゴルの政治家や官僚とも親密な関係を築いており、レアメタルに直結した利権に繋がっている。ヤクザに脅されて相撲を引退した旭鷲山も事業を経営している。
モンゴルのレアメタル獲得に向けて日本、中国、韓国、ロシアが争奪戦を展開している。また、モンゴルは安全保障上の考慮から日本・防衛大学校に留学生を派遣している。日本、モンゴルの両国は対中、対露の安全保障上の観点から軍事面の交流を継続している。
モンゴルの鉱物資源をめぐる争奪戦
外部勢力に操られた暴力団が相撲界に浸透
・・・・・・日本とモンゴルの離反を画策
旭鷲山や朝青龍が暴力団がらみで引退した背後には日本とモンゴルを離反させることで漁夫の利を得る勢力があった。旭鷲山や朝青龍は大相撲にお身を置きながら本国で事業活動をし、金儲けに執心していた弱点をこれら勢力に衝かれた。旭鷲山や朝青龍だけでなく今や相撲界全体が、国技を冒涜して利益を得る勢力の巧妙な罠に陥った。
朝青龍も賜杯も罠に嵌った、貶められた
大相撲と皇室のスキャンダル、
その権威低下を喜ぶ勢力
国技・大相撲は賜杯をかけて力士は戦う皇室と結びつきが深いスポーツである。オバマのアメリカ、プーチンが支配を続けるロシア、胡錦涛の中国、金正日の朝鮮半島、アフマドネジャフのイランなどどれを見ても小粒な日本の首相では対応しきれない人物ばかりだ。日本の首相は世界と渡り合えるだけの資質、胆力を持ち合わせていない。そうした日本の首相のひ弱さを、現実に支えてきたのは皇室の持つ見えない力だった。
日本には皇室が存在している。この圧倒的な存在感こそが、今日まで日本を支えてきた。その権威が皇太子一家の動静などで揺らいでいる。
日本の国技である大相撲界も醜聞が続発している。相撲協会は賜杯自粛・外部表彰すべて辞退、NHKは相撲中継を中止、不祥事の再発防止に向けた抜本的対策が打ち出せなければ将来も相撲中継は行われない。相撲人気の低下、相撲人口の減少とともに相撲も単なるスポーツと衰退、大相撲が国技ではなくなる日がくるのだろうか。
大相撲を貶めることによって、つながりの深い皇室の権威を貶めることができる。それを意図する外部勢力が存在する。暴力団はその“パシリ”にすぎない。