スピリチュアリズム・ブログ

東京スピリチュアリズム・ラボラトリー会員によるブログ

1.世界という幻1-1

2010-10-20 00:00:01 | birch99的「黎明」考察
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●世界という幻

私達が外の世界(と思っている)を知覚するための窓になっている、五官を通して入ってき
た情報が、どのようにして私達自身の世界観を造り上げているのか、そして私達の「見てい
るもの」は実際には何なのかと言うことを観ていくことにしましょう。

○眼に見える色

・私達の多くにとって、色は余りにも日常的な体験であるために、ほとんどの人が色は現
 実の存在であると思い込んでいます。しかし、自然界から眼に入ってくる光は、様々な
 波長の電磁波なのであって、色そのものではありません。

・例えば、波長五百ナノメートルの電磁波が、眼の水晶体を通って網膜の上に像を結ぶと、
 色を識別する三種類の神経細胞(光の三原色、赤、緑、青に対応している)のうち、その
 波長にに一番敏感な、赤に対応する神経細胞が一番強く興奮します。この信号は、脳の中
 の複雑な神経細胞の経路を伝わって処理され、最終的に「赤」と呼ばれている色を心の中
 の像として創り出しているのです。

・この三原色に対応する神経細胞がそれぞれ持っている、光の波長に対する感受性は人によっ
 て微妙な違いがあり、厳密にいえば、ひとりひとりの見ている色というものは完全に同じ
 ではありません。この差は民族や住む環境が違うと(日照の差が原因のひとつです)かな
 り大きくなることがあり、例えば日本で生産されたカラーテレビをヨーロッパに輸出する
 ときには、三原色のバランスをかなり変えて調整されています。

・人間以外の他の動物達にとっては色はどのように見えるのでしょうか。例えば蜜蜂の場合、
 赤に対応する波長の電磁波は見えませんが、黄色あたりから感じるようになり、紫を越え
 て、普通人間には見ることのできない、紫外線の波長領域まで感じ取ることが知られてい
 ます。蜜蜂たちが人間と同じような色として知覚しているかは知る方法がありませんが、
 私達にとっての色の世界とは、かなり違っているらしいということは容易に察しが付きま
 す。

・神経の構造から、人間は猫よりも細かな部分を見分け、超音波を見ることのできる蝙蝠は、
 透明なガラス板もはっきりと知覚できます。

・犬は人間の数百万倍から数千万倍ともいわれる鋭い嗅覚を持っていますが、犬はこの嗅覚
 によって、仲間や人間のひとりひとりを区別することができ、更に人間が興奮した時に発
 生する僅かな揮発成分を知覚して、感情の動きまで読み取ることができるといわれていま
 す。

・この他、ある種の水生動物の場合には、体から電気を発生して、その電流によって餌や敵、
 障害物等を判断する特殊な知覚器官を備えているものもあります。

・このように、地球上だけでも様々な生物がそれぞれの知覚様式を持っており、個々の感覚
 器官の機能と観察対象との相互作用に因って、それぞれの心の中に造られた異なる世界観
 があるわけです。私達人間も含めて、肉体の感覚器官を通して見ている世界というものは、
 どれも相対的なものであり、それぞれ無限にある自然界の側面の、ひとつか幾つかを知覚
 しているに過ぎないのです。

「黎明 上巻」 葦原瑞穂 太陽出版より
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光とは、電磁波の一種であり、人間の目に見える可視光領域のものを指します。可視光線よ
り波長の短いものを紫外線、長いものを赤外線と呼びますね。太陽はあらゆる光を放射して
います。(紫外線=約7%、可視光線=約47%、赤外線=約46%)この光が物体に入射する
何らかの波長の光が観測者の方向へ反射(正反射・乱反射を含む)する際に、その物体の物
性に応じた特定の波長のみが反射され、それ以外は吸収されるという現象が起こります。観
測者には反射された光だけが届くため、その波長に基づき判断される色が、「その物体の
色」として認識されるわけです。(by wiki)

人間の目には、可視光領域の光しか認識できないわけですが、例えば、赤外線スコープは、
人間の目に見えない赤外線を目標に照射して、イメージ増幅管により像を生成する暗視装置
です。顕微鏡も、望遠鏡もまた通常、人間の目では判別できない領域を増幅する装置という
ことになりますね。

長い波長のもの(AMラジオ、短波ラジオ、FMラジオ、GPS、携帯電話、無線LANのような電
波)から、赤外線、そして可視光線、紫外線、X線、ガンマ線と短い波長ものまでを電磁波
と呼ぶのですが、その中の可視光領域の電磁波しか人間の目では認識できないということに
なります。実際には、様々な電磁波が飛び交っているにも関わらず、この狭い範囲しか、感
識できないわけです。

とはいえ、光の三原色赤、緑、青を認識できるように神さまが我々に能力を与えてくれたか
らこそ、美しいものを見ることができるんですね。モノクロの世界しか認識できなければ虹
を見ることもできなかったでしょう。

しかし、もっともっと今見ている世界よりも、美しい世界を感識する領域があるのでしょ
う。(多彩な色や識別方法)

視覚一つとっても、私たちは、この世の中のごく一部しか見ていないということになりま
す。光の三原色に基づいた色合いの世界は、私たちの外にあるのではなくて、私たち各々の
心の中に創り上げられているのです。(卵の黄味は黄色なのではなくて、太陽の光の反射す
る色が眼を通して、その色が「黄色」だと個人個人が心の中に創り上げている。)

つづく~

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