息子が家を出て、彼の部屋が空いたためモカのゲージやベッドを置きました。
犬嫌いだったはずの夫は、犬の本を読んだりYouTubeで犬の飼い方を勉強していたりとあらかじめ準備していたようで、恐る恐る抱っこしたり、おもちゃを与えたりしてモカに慣れようと努力していました。
モカを扱う夫の姿が首の据わらない息子をぎこちなく抱っこしていた当時と重なって、息子も一緒にこの場にいたらなあとふと思いました。
息子は小さい頃から動物が好きで、TBSで放送していた「どうぶつ奇想天外」や動物に関連するテレビ番組は欠かさずに見ていました。
それもあって動物目線で考える習慣があり、動物園やペットショップには近寄りません。
犬や猫を狭いゲージに入れ見世物にして売っている日本のペットショップの現状をまるで後進国だと言います。
私はモカを飼う前からペットショップに行って色々な種類のワンコを見るのが楽しくて仕方なかったのですが、彼は狭いゲージの中にいる子犬たちを見るとかわいそうになるそうです。
ドイツやイギリスには生体を販売するペットショップのような売り方はほとんどなく、ブリーダーから直接購入したり、保護犬を引き取って飼うのが主流となっています。
日本でも、最近は保護犬を飼う人が増えている気がします。
散歩で出会う飼い主さんから、うちの子は保護犬ですという話を度々伺います。
私は最近、犬の保護活動をしている団体のSNSへの投稿をよくチェックするようになりました。
殺処分される前に保健所から引き取って新しい家族に譲渡するためにお世話をしている団体です。
子どもの頃から動物好きだった息子の部屋にモカのゲージを置くと、息子がいたらモカが彼の相棒になってくれて、私たち家族の関係も最悪の事態は免れたかもしれないという思いがよぎり感慨に耽る自分がいました。
つづきます。
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