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もう働かない…その2 【NZ〜タヒチ、ミクロネシア周遊クルーズ】

2020-01-11 17:09:00 | 旅行

もう働かない💦その2  【NZからタヒチ.ミクロネシア周遊クルーズ 】

 
ニュージーランド北島、南島間の飛行機の移動は、
インド国内やタヒチ同様荷物の重量制限等メンドイので、
今回はタヒチに焦点を合わせ、
ニュージーランドではオークランドから間歇泉を見にロトルアにバスで動くにとどめた。
ニュージーランドのありきたりな観光名所は悪趣味を解せる者には興味そそらないだろうから省略しよう。
 
ニュージーランドでしばらくゆっくりした後、
オークランドからタヒチ、パペーテに飛び、バスを乗り継いでホテルに着いた。
パペーテは、フランス人がこの島の上がり全てピンハネして、
地元には舌も出さない事を物語るお粗末なインフラの島だった。
5泊したフランス系のホテルはチェックアウト時日本人と見ると高額なリゾートフィーを請求した。
素朴な地元の人はフランスの事をあまりよく言わなかったが、この島への愛には溢れているよに感じた。
 
クルーズ出発の日、港にはポールゴーギャン号とウチらの乗るプリンセスクルーズの船が、
桟橋を境に二隻並んでいた。
海が好きなウチらはタヒチの島々をめぐるクルーズにワクワクしてテンションが上がっていた。
 
お決まりの船長主催の出航パーティは夜ふけまで賑わっていたようだ。
少し覗いてみたが日本人もここまで来ると流石に見かけない。
最初の寄港地はファヒネ島だった。
ミクロネシアの島影はユニークな独特の面白さと美しさを備えている。
何気に歩いても、島影も海の色も道も、風の色さえも、気持ちが踊る感じだった。
観光地でもなければ土産屋もない島だからなのか、
40年ほど前クルーズで行ったインドネシアのコモド島を思い出した。
どの場所にレンズを向けても被写体が『タヒチ』なのでプロみたいな写真が撮れる。
海岸線の彼方には地平線まで続く永遠の青,ため息が出るほどの群青が広がっている。
…こういうところが好きなんだな、きっと。って。
もしかしたら、今はもうこんな遠くに来ないと見る事ができなくなった、ただ、こういうところを探して
ウチらは彷徨ってるのかもしれない。何十年も。
 
ダイバーの憧れのランギロア島とボラボラ島の海の色と透明さは、
もう、行って潜ってもらうほか言いようがない。
まず海の色を見た時、この碧の世界に身を置かずにいられない衝動を止められない。
ボラボラの小島巡りのツアーはここまで来たら行かない選択はない。
ボラボラからボートで周辺を巡り、小さな島に上陸してBBQランチ、
スノーケルやダイビングなど思い思いに過ごすツアー。一日中、どの時間も素晴らしい時間だった。
ウチらは大好きな海中で人を襲わないらしい鮫やマンタとずっとずっと遊んだ。
(のちにモーレアで人を喰う大きな鮫にばったり出くわすが)
この日から、アクセスの悪さと高額な事から中々叶わないが、
いずれボラボラには一ヶ月は滞在して、スノーケルや、ゆっくり歩いたり、
バスに乗り遅れても時間はたっぷりあって、
お気に入りの可愛い猫に会いにまた海岸にアンチョビの缶詰を持って訪れるような旅を企んでいる。
モーレア島を最後にクルーズはパペーテの港に到着するが、
私達はその港から、パペーテから唯一高速艇で簡単に行けるモーレア島に戻った。
私達が水上コテージに宿泊できるのはアクセス上モーレア島しかなかったからだ。




 

もう働かない…その1【NZからタヒチ、ミクロネシア周遊クルーズ】

2020-01-11 14:02:41 | 旅行

【エアー】 ニュージーランドエアライン

【クルーズ】プリンセスクルーズ

 

【旅程】成田〜オークランド8泊〜(バス)〜ロトルア3泊〜タヒチ島パペーテ5泊  〜(クルーズ9泊)〜フェヒネ島〜ランギロア島〜ライアテェア島〜ボラボラ島〜モーレア島〜パペーテ→(フェリー)〜モーレア島8泊〜パペーテ3泊〜オークランド〜成田    (内は現地手配)

【エピソードその1】

年中旅行に行くためには、旅行に行かない期間、メチャ働いて旅行資金を貯めている。

農業で言うところの農繁期みたいなものだ。

軍資金は多いほど良い。必然的に実入りの良いバイトに限る。

でも、日本人ってすごいと思う。こんなん、一生続けてる人もいるんだから。。

働くのって、まず体質的にも生理的にも合わない。

根性がないから仕事続かないし、ちょっと辛いことがあるとすぐ辞める。

転職ばかりなので田舎のかーちゃんからどつかれるからいちいち話さないけどかなりヤバい人生だと自覚はある。

 時々お世話になる知り合いの社長と約束していた仕事があって、

初出勤のその日、私は足が重く、気分は鬱で、10時に出勤はしたものの…

その足で社長室に行って

「ごめんなさい、どうしても仕事が辛そうで、出来ません」

と謝り通して逃げた。情けない、ダメな私👎

帰りのバスに乗って、とりあえず、ビール買ってミズイカ買って家に帰った。

ヤツからメール。

「人間のクズ。」クソッツ!

‘hahahahahaーー“って、音声までついた指差して嗤うウサギのスタンプまで送りつけてきやがって。

このウサギ、ミョウにカンにさわるわー💢

ウチに戻ってぐっすり休んで、一夜干しにしたミズイカを取り出した。

やっぱり仕事を辞めた時って(今回は始めてもいないけど)ホットするよね〜、

この開放感!人生で最高に幸せなひと時だよ。

ふふふ〜と上機嫌でイワシのハーブオリーブオイル漬けや、

すり身を揚げてミズイカと並べて、ビールで乾杯だ🍻

やっぱ良い事があった時はお祝いしないとね〜〜(^。^)

それにつけても………アイツ…           

お祝いの宴は悪だくみの宴に変わる。

どうやら聞くところによると最近真面目に仕事続いていて随分と貯め込んでるそうじゃないか、

………ウサギのスタンプ、アリガトよ、感心したよ、よく見つけたね〜、

 あんなドンピシャの。フッフッフッツ。

 海とダイビングが大好きな、ヤツ。

撒き餌の悪だくみに大した時間はかからなかった。

「仕事辞めたからショックで〜、暫く 厳しい現世から離れたい、シクシク」

「ホント、厳しい、みんなよくやるよね、……え、どっか行くの?」

「うん、前から行きたかった、タヒチ!」

「へ、ヘェ〜、でもエアヌイタヒチってメチャ高いじゃん」

「それがね、ニュージーランドエアラインだとオークランド経由でパペーテが何と!

往復17万弱なの見つけて。

「へえ〜、すごいね、ボラボラも行けるの?パペーテから行きにくいじゃん」

明らかに動揺した声。

「それがね、タヒチ周遊クルーズって10日で100万弱じゃん、

それが、な、なんと、バルコニー付き25万のバーゲンを見つけたの。」

「周遊ってあの辺の島を???」

「そうだよ〜〜〜う、ランギロアもボラボラもライアティアもファヒネもモーレアもぜーーんぶ!!」


「じゃ、2、3週間いるね、仕事辞めないと行けないなあ…」

ククク、持つべきはマブダチだろ

 

 

 


おそるべしッツ!インド!インドのおじさんに捧ぐ 編

2020-01-11 12:45:21 | 日記

 

   インドのおじさんに捧ぐ🇮🇳

ホテルで1歩も外出せず部屋に引きこもり、毎日何度も【インドのおじさん】ブログを見ていた。

インドに駐在しているある日本人が、駐在中のインドでの日常をを綴った内容なのだが、

…日常って普通何気ない平凡な中に、ほら、ちょっとしたささやかな発見やら、

感じた事など、他愛もない事を綴ってるもんだよね、

ところが!おじさんのは違った!

日常が毎日、まさに命がけ!想像を絶する凄まじい内容に、

その日常をまさに身をもって実感しているホテルの一室で、ウチらは涙なしには読めなかったものだ。

帰国後も、勝手に仲間意識を持ち、インドのおじさんのブログは楽しみに拝読させて頂いていたが、

日本に転勤が決まったと綴られてあった。

モチロン寂しくはあるが、まずは命あってだ。

その機におじさんはプログを閉じてしまったので、

インドのおじさんに感謝を込めてブログを捧げる事にした。

 

【インドのおじさん編】

長旅を経てやっと久々の日本。空港から都内に向かう電車。

ドアがついてる。窓もついてる。清潔でピカピカの椅子。

もう、床にクソがこびり付いてないか、

なんて日本人の99・9%が想像さえしないようなPTSDに怯えなくて良い。

車窓から見えるのは洗練された大都会。あなたははしゃぐ。
すごい!これぞ我が祖国!流石だ!日本!!

 税金が高いだの、富の再配分が偏ってる等、もう言わない、政治家の悪口なんて、
オレが間違ってた。すばらしい方々じゃないか、こんな清潔な国を創ってくださって…。

さて駅から山手線。これはキツイな、スーツケース抱えて。

お抱えのドライバー君いないし……なんて、イヤイヤ、おれ…。    


「そうだ!」あなたは夢にまで見た日本食の事を考える。

駅ビルの17階の景色の良い焼肉屋。とりあえずあの店で
ランチを食べるんだ、良いアイデアだ。

チョイ贅沢して上焼肉にしよう、日本米ご飯付き、決まりだーー!
  馴染みだった17階の焼肉屋。見晴らしの良い窓下に広がる大都会の整然としたビル群。
地獄から蜘蛛の糸を辿り、初めて目にした別世界のような。

…チェンナイの街並みとは大違いだ…。   

  トタン屋根の鶏小屋みたいな長屋にヤツらどうやって暮らしてんだろ…
運ばれてきた上焼肉ランチに我に帰り、ホカホカの飯を口に運ぶ。
「あーー!これー〜これ」
インドでは食する事のないホンマもん、感激もひとしおのあなたの脳裏に 

 ふとインドの道脇で食事を取っていた家族の姿が よぎる。
埃まみれの白飯を子犬のように分け合って手掴みで食べていた女と子供の家族。       

振り払うように一気に焼肉を焼く。
「そうだよ、ビール」

あれ程インドで恋い焦がれていた日本のビール!
日本のレストランでは間違いなくビールを飲めるはず。     

 「って、こんなに」                      

 注文するとスタッフの差し出すビールの種類の多さに狼狽する。                        

   1個の青いビンが目につく。挑戦的なネーミングにインド帰りのあなたは嗤う。

「インドのビール職人」
    ビールをグラスに注ぎ、再び窓下を見る。

同じ地球上の都市とは思えない完璧な窓下の世界に  馴染めてない自分に慄く。
あまりにも強烈なパラダイムだった。

蚊にテニスラケットでスマッシュの応戦で敗北を記し、

洪水で命からがら走った息を飲む逃走劇、
リキシャのアホのような競争、結局宝石屋に連れて行くドライバー、

つかまされたルビー、お利口なおウシ様
狂犬病の予防接種の存在すら知らず呑気に寝てる野良イヌくん、

ノラヤギくん、コブラ………Ahーーー
2年もあの世界で暮らした者は日本で社会復帰出来ないのか、!!!

遂にあなたは気がついてしまう。



それにつけても……

青いビンに住む嘲笑ってるかのような液体を睨み、
それにつけても、 ーあなたは呟く。

「インドのビール職人」とは  ……

おそらくインドなぞ生まれてこのかた一度も足を踏み入れた事もない、

ましてや住んだことなどあるはずもないただマニアックな奴らが作ったのだろう、

この青く美しいピカピカのビンのビール。

きっと彼らは知らないだろう、インドの何たるか
試しに一口軽く喉元に流す。続いて一口。「ん?」
2年間閉じ込められていたあなたの世界をあなたは思う。
「美味い、日本のビール!ウマい」


こんな美味いビール、インドのはずがない!あなたはテーブルをドンと叩く。

インドでビールを飲むなんて外国人だけだ。インド人はビールなど飲まない。

あの理解不能な複雑かつ強欲で、ウソつきで、人懐こく、バカで、憎めなくて、もうメチャクチャな、

本当にメチャクチャな国民が作ったビールの味を
日本人が理解出来るはずがない…
  
日本時間のギッシリ詰め込まれたスケジュール帳を見つめながらため息を漏らし、

あなたはこう呟くんだ。

断言出来る。インドの味を本当にわかってるのは日本中で俺だけだ。
でも…ビール職人の住むビンの中身。

間違いなくオレだった。